![menz0809.jpg]()
夏真っ盛り! 「日刊サイゾー」の読者諸氏は、今日もクーラーのガンガン効いた部屋に引きこもってインターネットに励んでいることと思われますが、世の恋愛ヒエラルキー上位に位置する男女たちは、このクッソ暑いのに街へ、山へ、海へと繰り出してマンマンにチンチンをパイルダー・オンするために頑張っているようです。
私も若い頃にゃあ、そういう輩たちを見て「うらやましいなぁ~」とか「ケッ、盛りのついた猫背のメス猿が!」とか思っていたもんですが、最近じゃあすっかりおじいちゃんの気持ちになってしまい「若いっていいな……」と微笑ましく見守っております。
……というわけで、今月もメンズファッション誌には、お股ユルユルな女子たちをひっかけるための特集が組まれていますよ!
【今月のメンズファッション誌・激ヤバ企画ランキング】
1位「ワタシたちの趣味は浮気です!」(「men’s egg」8月号)
2位「夏オンナ捕獲大作戦!!」(「MEN'S KNUCKLE」9月号)
3位「エロ用語辞典」(「キラリ!」8月号)
■キミは「パンプレ」を知っているか!?
サワヤカ系ファッション誌の皮をかぶったエロ雑誌「キラリ!」は、今月も川口春奈ちゃんのフレッシュな表紙に反した、エロ企画をブチ込んでいます。
まず、前号で「ファッション誌なのに!?」と衝撃を与えた袋とじ企画は、好評のためか今号でも継続。モデルにAV女優の由愛可奈ちゃんを起用して「大胆夏H大作戦」ということで、「親がいる自宅でのエッチ」「誰もいない学校でのエッチ」「ラブホのお風呂で絶叫エッチ」など、シチュエーション別のエッチテクを紹介しています。
いくら夏だからって、親のいる自宅や学校でセックスなんて……とオジサンは思ってしまいますが、10代をターゲットにしたファッション誌でやたらと自宅・学校セックス特集が組まれているのを考えると、実際にヤッてるヤツが多いってことなんでしょうねぇ。
性欲があふれまくっている上に、ラブホに行く金もない10代なので、多少の危険を冒してでもセックスをしたくなっちゃうのも仕方ないところか……とは思うものの、ボクの10代を振り返ってみれば、男子校生活のため彼女なんていやしない。当然、セックスする機会なんて皆無なので、グッツグツに煮えたぎる性欲を解消する術は、親が留守の時にする自由奔放な大胆オナニーくらい。今のヤングたちもセックスなんてしてないで、オナニーでガマンせえよ! ……とも思うわけです。
ちなみに、親のいる自宅でのセックスを楽しむためには「あらゆる方策を用いて音漏れを防げ!」とのことですが、それでも「声を聞かれたら恥ずかしい」という理由でエッチを拒否されたら「『じゃあ口で……』と頼むのもアリ」とのこと。サワヤカ雑誌に見せかけて、紹介しているテクニックは鬼畜!
![kirai0809.jpg]()
さらにグッとくる企画が「エロ用語辞典」。読んで字のごとくエロ用語を辞典のように羅列して解説しているんですが、「愛液」から始まって「穴兄弟」「蟻の門渡り」「加藤鷹」「小陰唇」「ディルド」「π(パイ)スラッシュ」「ボルチオ性感帯」「リモコンバイブ」……等々、果たして知る必要があるのかないのかなエロワードを108個も紹介。しかし悲しいかな、こっちもエロ知識だけは必要以上に豊富なもんで、教えてもらうまでもなく、ほとんどのエロワードを知っていましたが。
唯一知らなかったのが「パンプレ」だったのですが、コレ、なんなのかと言いますと「パンティプレゼント」の略らしいです。エロ本などではパンティプレゼントがよく行われているそうなんですが、そんなに一般的な言葉なんですか!?
■夏だから●ンニしてくれなくても、許しちゃう!
チャラいお兄系・ギャル男をターゲットとした「MEN'S KNUCKLE」では、夏ということで開放的になっている女をゲットしようという、すがすがしいまでにストレートなサマーおチンチン系企画が掲載されています。その名も「夏オンナ捕獲大作戦!!」。
そこで紹介されている、夏のビーチで股ユルユルになってしまっている女をゲットする方法が、ホントに雑なんですよ。「『高級なサンオイル持ってるんだ』なんつって、声かける」「『え? 芸能人ですか?』とおちゃらけて、色紙を渡してみる!」「『ジェットスキーの免許持ってんだよね!』なんて言ってみる」……等々、頭がクラクラするほどお安い手口ばかり。夏のギャルたちは、こんなのでも引っかかってしまうほど股ユル状態ってことなんでしょうか。
![mennaku0809.jpg]()
中でもひときわ雑なのが「“ぐるぐるバット”を自らギャルの前でやってみる!!」というもの。額にバットをつけてぐるぐる回って三半規管を狂わせてフラフラになるアレ。そんでフラフラ~っと女の子に抱きついちゃおう! という……。それ、イケメンだったらともかく、男ドブスがやったら即通報必至ですよ。
さらに、街で女を口説く心がけとしては「まったく興味のないブスだと思って接してみる」(冷たく扱う方が女心をくすぐる!?)「飲みの現場では“いかに夢を追っているか?”を話す!」(「オレはビッグになる!」などとドリームを語ることによって、女心をくすぐる)「刺激的な男ほど女心は揺れる」(女子はドキドキを求めているもの)……と、これまたチャラい方法ばかり。しかも、「刺激的な男」を演出するためのテクニックとして紹介されているのが「お化け屋敷やジェットコースターに行こう」って! それ、刺激的な男っていえるんでしょうか?
そして最も気になったのが「初デートは気取った店より居酒屋ぐらいの方が◎」というもの。テクニック自体は別にそんなもんかなーってな感じですけど、「居酒屋」と言いつつ、写真が明らかにカレー屋なんです(看板だけPhotoshopか何かで居酒屋に修正されてるものの……)。ボクの記憶が確かならば、メンナクを発行しているミリオン出版から徒歩30秒くらいにある最寄りのカレー屋。もうちょっと歩けば居酒屋くらいあるでしょうに、それくらい手間をかけて撮りに行きましょうよっ!
さらにこのカレー屋、ほかの写真にもちょこちょこ写り込んでいて、よっぽど撮影の時間がなかったのかな……と、苦労を思ってちょっと涙ぐんでしまいました。
さらに、「夏のテンションにより、普段はしないのにこんなHしちゃいました~」コーナーでは、「観覧車の中でHしちゃいました~」「屋外でHしちゃった」「海の中でこっそりヤッちゃいました!~」「エレベーターでのミラクルH」(6階に着くまでにヤろうと思ってたら3階でイッてしまった)などなど、日本の性は乱れ切っておる! ……としか言いようのないエピソードが次々に紹介されているのですが、そんな中「大好きなク●ニをしてくれなくても、夏なら許しちゃう~」という意見は意味が分からなすぎです! 夏とクン●にどんな関係が!?
■「ワタシたちの趣味は浮気」……もう女なんてイヤだ!
さて、「夏=開放的=セックス!」という法則に基づいて、他誌がこぞってエロ度高めな企画を掲載しているのに対し、普段エロバカ企画を連発している王者「men's egg」は今月、比較的おとなしめ。いつもだったら誌面の1/3くらいがエロバカなのに、今月号は1/5くらいという感じなのです。……まあ、ページ数的には少ないものの、それでも内容はかなり濃厚で他誌を圧倒していますが。
そんな、凝縮されたエロバカ特集が「ワタシたちの趣味は浮気です!」という、男にとっては相当ショッキングなもの。扉ページからして、ビキニにベネチアンマスク着用という変態丸出しな格好をした「彼氏がいるのにほかのおチンチンを欲しちゃう、ドスケベな女ども」が大集合しております。
まず気になるのが「街角浮気データFILE」。道行く一般(?)の女性たちにしたというアンケートが掲載されているんですが、なんと45%の女性が現在浮気をしているという結果に、信じられナーイ(ヒルマン監督)。浮気したくなる理由も「マンネリ化してきた」「SEXに変化がない」とヒドイものばかりで、早くも女性不信状態に陥ってしまいそうです。
さらに輪をかけてヒドイのが、浮気ギャルズたちの実際の浮気体験。「平凡な毎日にウンザリした時は違う味のチンコを求める」ために「おっさんのセフレを複数ストック」しているバンギャや、「mixi」のプロフィールに「ビッチ」「ひとり暮らし」というキーワードを書き込んで男を狩りまくるヤリマン。「男とサシで酒を飲んだら100%セク~ス」「男同士でルームシェアしている部屋に乗り込んで全員とベロリンチョ」「なんでもいただきます!」という最強の恐竜女子。
女子のエロ話を読んでいるハズなんですが、ちっともエロい気持ちにならず、ブルーになってしまうのはなぜでしょうか……。
そんだけ浮気ばっかりしていれば、当然何度も修羅場を経験しているわけで、「道でバッタリ会った彼氏の友達がセフレだった」「彼氏とSEX中に浮気相手の名前を叫んでしまった」さらに、「浮気相手からうつされた淋病、毛ジラミ、コンジローム、ぜ~んぶ彼氏にもうつしちゃったよね(笑)」なんてギャルも。もう女なんかと付き合いたくないよ……(泣)。
![meegu0809.jpg]()
印象的なのが、どの女子も男の狩り場として「SNS」を活用しているということ。しかも、今はやっているTwitterやFacebookではなく、IT界隈や意識高い界隈ではもはやなかったことになっている「mixi」を利用しているとのこと。いやあ、同じインターネットをやっているはずなのに、ギャルやギャル男とは文化圏が違うもんなんですねぇ。
ヤリマンたちは、彼氏にもバレづらい「mixi」で、手当たり次第にメッセージを送りまくっているらしいですよ。うーん、ボクもまたやろうかしら……。
ところで、今月号のメンナクで最も気になっているのが、当連載でも大注目している変態読モ・たあはむがほとんど登場していないということ。毎回、エロバカ企画にはガッツリ登場しているのに、今回はその手のページにまったく絡んでいないのです。
ストリートスナップやヘアカラー特集にちょろっと登場しているものの、たあはむの変態パワー全開の魅力がまったく発揮されていません……。で、よくよく見てみると「モデル名」のところに「たあはむ」ではなく「ドタキャンクソ野郎」と書かれているんですよ!? あらら、たあはむ何かやらかしちゃったんでしょうか?(何かやらかしたにしても、名前を「ドタキャンクソ野郎」に変えられちゃうのはヒドイ!)
たあはむ! もしもメンナクで完全に干されちゃったとしたら、「サイゾー」で初の読モとして迎えますから、連絡お待ちしております!
(文・イラスト=北村ヂン)