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ストーカー行為をして、晒し刑にされた中年男
日本ではストーカー被害に遭った場合、すぐに警察へ行き、場合によっては被害届を出すことが通常の対応だろう。しかし、お隣中国では、ストーカー行為に対して驚くような報復行為に出ることもあるようだ。
「新浪新聞」(10月24日付)によると、浙江省余姚市内の路上で50代の中年男が柱にくくりつけられている衝撃写真がネット上にアップされ、拡散されていると報じた。実はこの男、女子中学生にストーカー行為を働き、少女の家族らによって捕らえられたのだ。その後、見せしめのためか、公衆の面前でこのような姿にされたのだ。
地元警察によると、この男は、登下校の時刻になると通学路で少女を待ち伏せし、ずっと後をつけていたという。少女にいたずら目的で近づこうとしていたこの男の存在に気がついた少女の家族は、尾行を開始。少女が登下校する際、遠くから見守りながら監視していた。
そこにまんまと現れた男は少女の家族によって捕らえられ、殴る蹴るの暴行を受けた挙げ句、路上の柱にくくりつけられた。その後、駆けつけた警察に身柄を引き渡されたという。警察は今回の少女の家族による一連の行為に理解を示しつつ、「犯罪行為をしている人間に気がついたら私的に制裁するのではなく、まずは警察に通報してほしい」と語ったという。
警察が信用されず、私的制裁がまだまだ一定の支持を得ている中国。少女の家族による行動について、中国版Twitter「微博」では、称賛する声が多く寄せられた。
「性犯罪者に法律なんて関係ない! いっそ殺してしまってもよかった」
「殴ったりするだけでは足りない! 今後、ストーカーできないように、男の両腕両足を切断するべきだ」
「もしこの少女が被害に遭っていたら、警察は責任が取れるのか? どうせ相談しても動いてくれないのだから、自分たちでやるしかない」
長沙市に住む日本人商社マンは、次のように話す。
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こちらは近隣住民によって捕らえられた自転車泥棒(資料画像)
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女性も例外ではない。中には、半裸にされてしまう者も(資料画像)
「中国では万引き犯や窃盗犯、性犯罪者が街中で晒し刑になっていることがよくあります。都市部でも、“泥棒”という紙を首から下げた犯罪者が、電柱にくくりつけられているのをたまに見かけます。最近はスマホの普及で、通行人が撮影していくので、以前より拡散しやすく、効果絶大です。先月も、私の住んでいる集合団地で連続空き巣犯が捕まったんですが、住人が壁に縛って晒し者にしていました。しかも、ズボンを脱がせてチン○を出した状態でね(笑)。これ以上の辱めはないでしょう」
古代中国より続く“晒し刑”は、スマホ時代により、効果が再確認されたということか。ネットで顔写真を中国全土に拡散されてしまうとは、ストーカー行為の代償としてはあまりに大きかったといえそうだ。
(取材・文=青山大樹)