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早稲田大学で相次ぐ“エロ”教授のセクハラ ゼミ生に「君の滴がほしい! 飲み干したい!」

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motoki1102
「週刊現代」(11/14日号、講談社)
今週の注目記事 第1位「有名『欠陥マンション』 <全国10棟> 建て替えたのか、そのままか」(「週刊現代」11/14号) 「現場『杭打ち』担当者はなぜ偽装に手を染めたか」(『週刊文春』11/5号) 第2位「NHK人気番組 『クローズアップ現代』3月で打ち切り決定!」(「週刊現代」11/14号) 第3位「『都の性北』と大隈候が天を仰ぐ早大教授のセクハラ頻発」(「週刊新潮」11/5号) 第4位「『ダルビッシュ弟野球賭博で逮捕』捜査追跡1年 本誌だけが知る全真相」(「週刊ポスト」11/13号) 第5位「あなたに妻<認知症>の介護ができますか」(「週刊現代」11/14号) 第6位「重大発言 巨人軍投手が吹聴する『山口組弘道会』との密接交際!」(「週刊新潮」11/5号) 第7位「日本でいちばん早い2016年『景気と経済』大予測」(「週刊現代」11/14号) 第8位「『維新』醜悪の元凶は『橋下』大阪市長を操るわがままな黒幕」(「週刊新潮」11/5号) 第9位「『中国拘束日本人スパイ』が『電極拷問』を受けている!」(「週刊文春」11/5号) 第10位「地震保険料率の大改定で分かった 全国巨大地震リスク」(「フライデー」11/13号) 番外 現代、ポストのSEX記事の勝者はどっちだ!  まずは恒例、現代VSポストの、セクシーグラビアと記事比べから。現代は、前のカラーページと袋とじを使って読売ジャイアンツ・マイコラス投手の「美しすぎる妻」ローレン・マイコラスを「感動の撮り下ろし」している。亭主のほうも、今年は13勝して気を吐いたが、優勝には貢献できなかった。  彼女は27歳、確かに美人ではあるが、残念ながらヘアヌード写真はない。それ以外では、「林檎ヌード」で有名な「麻田奈美 幻のヘアヌードを独占掲載!」を10ページ、鬼才の映画監督・園子温が愛したという「女優・高柳結恵『無毛ヌード』」と力が入っている。  一方のポストは、懐かしの女優・松本ちえこのヘアが少し見えるグラビアと「39歳 美熟女モデルが『グラビア参入宣言』」のセクシー。グラビアは、現代の勝ちだ。  SEX記事はどうか。ポストは毎度の「死ぬまでSEX」シリーズ。今回は「勃たなくてもいいんです。女も気持ちいいんです」の巻。タイトルを並べてみよう。 「囁いて、キスをして、ゆっくり抱きしめて――『入れないSEX』『出さないSEX』女にはまた別の快楽があるんです」「セックスに興味を失えば免疫力が低下する『入れないSEX』で若返る 美人女医3人の金言」「81歳現役AV男優、元ナンバーワンソープ嬢が誌上レッスン 指と舌をフル活用すれば『勃たない』はむしろ強みに変わる」「相手を満足させるだけじゃ物足りないアナタへ 男だって気持ちよくなりたい! “第2の女性器”で疑似挿入のススメ」  まあ、読まなくても内容はわかるね。お次は現代。「60すぎて70すぎて、80すぎて90になっても『したい』」シリーズ第2弾「『SEXという悦び』神様、欲望をありがとう」  冒頭は春画展の話から。東京メトロ「江戸川橋駅」から徒歩15分ぐらいの閑静な住宅街に、いま女性が大挙して押し寄せているという。お目当ては、細川家の屋敷跡の一隅にある美術館「永青文庫」で行われている春画展である。  現代のインタビューに、女友達4人のグループでやってきた20代女子たちは、口々にこんな感想を漏らしたそうだ。 「女性の喘ぎ顔がリアルなんです! 滲み出る精液も女性器も生々しい。つい自分の彼氏とのセックスを想像してしまいました」 「春画に描かれている女性って艶めかしいですよ。私もセックスをしてるときにこんな恍惚とした表情をしているんだと思って、恥ずかしくなっちゃった」  次は最近、父親が迎えた後妻に憧れ、セックスをしたいという「義母とのSEX」願望が流行だという。  お次は、昔から警察官や教師はセックスに貪欲だといわれているようだが、抑圧こそ快感を生むという考察。大手銀行で課長だった42歳の銀行員は、銀行内で不倫をしていたことがバレて左遷されたが、彼のように出世より不倫を選ぶ男たちがいるというお話。  最後は「若い女子としたいあなたへのアドバイス こうやって攻めなさい」  毎回言っているが、記事のほうは両誌とも「おおいなるマンネリ」である。こんなにページをとってやるよりも、事件ものに少しでもページを割いてほしいものである。記事は相打ち。グラビアは現代がポストを凌駕しているので、今週は現代の勝ち。  10位からいこう。毎週フライデーを見るたびに、おいおいこのままでいいのかい、と思わざるを得ない。今週は。新聞広告右の「地震保険料率の大改訂で分かった全国巨大地震リスク」という記事が読みたくて買ってみたが、この記事でフライデーを買う人は少ないだろう。  ひとまず、内容を紹介しておこう。これは損害保険料率算定機構というところが9月30日、金融庁に届け出たもので、当時新聞でも報じられている。17年1月から全国平均で地震保険料率が5.1%上げられるというのだ。  フライデーによれば、昨年も15.5%引き上げられている。大幅値上げが相次ぐ背景には、地震発生確率が上がっていることがある。中でも千葉、東京、神奈川、静岡は保険料は他県と比べて相当高い。ということは、地震の起きる確率が高くなっているからだろう。  とまあ、こんな内容だ。ほかに読むべきものはないかとパラパラめくってみたが、他の週刊誌と同様の欠陥マンション問題、ダルビッシュ有の弟が逮捕されたこと、谷繁元信と落合博満の中日内紛など、写真週刊誌らしい記事は若い娘のグラビアだけというのでは寂しすぎる。  唯一、モネの有名な絵画「睡蓮」にそっくりだと観光客が殺到している岐阜県・関市という山あいにある池の写真がいいのだが、これもフライデー独自ネタではなく、名古屋のテレビで紹介されたものの後追いである。  このところ、活字週刊誌の文春や新潮がいい張り込みネタをグラビアでやっているが、フライデー発のスクープはあまりないのはどうしたことだろう。  今週の「米軍基地の思いやり予算 こんなものまで日本持ち!?」という記事がなくてもいいとは言わないが、写真誌ならではのスクープを見たい。部数が減り続けて張り込みに注ぎ込むカネがないのだろうが、このままではこれまで培ってきた張り込みのスキルも消えてしまうのではないか。  芸能だけではなく、政治家や権力者の心胆を寒からしめる写真を撮る努力を普段からしていなければ、情報は入ってこない。かつては小渕恵三元総理が突然脳梗塞で倒れたとき、自民党の長老たちは談合して小渕が「次は森喜朗だ」と言ったとして、言いなりになる森を総理に担ぎ上げてしまったことがあった。  だが、後日フライデーは小渕の病室の写真を公開し、小渕がそんなことを言える状態ではなかったことを知らしめた。残念ながら出す時期が遅かったため、森総理誕生を阻止することはできなかったが、見事なスクープであった。フライデーの発奮を期待したい。 スパイ容疑をかけられ中国で拘束されている日本人は、上海で東京都内にある日本語学校幹部の50代女性が拘束されていることが新たにわかり、計4人になった。  しかし、このことがわかった時点で菅義偉官房長官が「我が国はそうしたことは(スパイ活動など=筆者注)絶対していない」と完全否定したことで、官邸が動くわけにいかなくなった。これは「重大な“初動ミス”であった」と文春は批判している。これが9位。  文春が取材したところ、3人は比較的穏やかな拘束状態にあるようだが、「日本の情報機関の元職員」と文春が報じた1人は、「椅子に拘束され、何人もの男たちから激しい罵声を耳元で長時間、浴びせかけられ」(文春)、相当厳しい状態に置かれているという。彼らの安否や救出策を外務省任せにしておいてはいけないこと、言うまでもない。11月1日に日中韓首脳会談があったが、そこで安倍首相は強くそのことを求めるべきだったのに、報道を見る限り、それについて話し合った様子はない。  やはり文春が、ジャーナリストの後藤健二さんらがISに誘拐され殺されたとき、ヨルダンの対策本部で陣頭指揮を執って名を知られた、中山泰秀前外務副大臣(45)が女性をグランドハイアット東京へ連れ込んだ「不倫」の一夜を激写している。お暇な方は、買ってお読みください。  もはや取り上げるのさえ躊躇する橋下徹大阪市長だが、新潮によれば、このところの維新の党のゴタゴタは、橋下が騒動元ではなく、松井一郎府知事が独走して、橋下はそれに振り回されただけだというのである。  騒動の内容には今さら触れないが、東京から見ていると橋下の下に松井がいるように思えるのだが、そうではないという。維新の党の関係者がこう語る。 「あれだけ人に噛みつく橋下さんですが、松井さんとはずっと“蜜月”を保ってきました。一弁護士だった自分を知事、市長、国政政党の代表へとステップアップさせてくれた松井さんには頭が上がらない。それに加えて、12月18日で橋下さんはひとまず“引退”するという“負い目”もある」  党の分裂から政党交付金をめぐっての醜い争いなど、政党の体をなしていないと思われるが、11月22日の大阪府知事&大阪市長ダブル選挙を前にして、大阪都構想賛成が47%で、反対33%を上回ったという朝日新聞の気になる報道があった。  今度の選挙で橋下が息を吹き返せば、また同じようなことが繰り返されるだろう。困ったものだと思うのは、私だけだろうか。  お次は現代の「日本で1番早い2016年景気と経済大予測」。こうした見出しがある。「株価は8月に一気に1万5000円を割る」「円は1ドル100円台に」「中国経済はどんどん悪くなる」。しかるしこうして「消費税10%は結局、導入できない」ことになるというのだ。要は、アベノミクスが完全に失敗したということである。  三菱UFJリサーチ&コンサルティングの調査部長、鈴木明彦氏がこう解説している。 「日本の景気回復は前回の消費増税があった14年春に終了していたというのが、私の見方です。増税に加えて、さらに根源的な問題として輸出が伸びていません。輸出競争力の低下に海外景気の減速も加わり、円安で輸出金額が増えても輸出数量は増えない。これでは景気回復のエンジンが動くはずがない」  元財務官僚で嘉悦大学教授の高橋洋一氏も、消費増税は現実的には不可能だと見ている。 「打つ手と言えば、日銀が向こう3カ月くらいで若干の金融緩和を行い、政府が年明けに景気対策の補正予算を組むくらいしかない。それですぐさま物価が上昇したり、実感できるほど景気が回復したりすることはないでしょう」  安倍政権は、お先真っ暗なのである。そこで仕方なく日中韓の首脳会談に行かざるを得なくなり、李首相にガツーンといわれても下を向くしかなかったのだ。安倍の打つ手は消費税10%を止めるしかない。そうすれば党内や官僚たちから批判が噴き出し、政権は末期症状を呈するようになるはずだ。  さて、巨人軍は高橋由伸新監督が船出した。だが、新たに1人加わり、3人になった野球賭博問題が高橋の前途を暗く覆っている。福田聡志投手(32)、笠原将生投手(24)、もう一人は、11年にドラフト1位指名を受けた期待の左腕、松本竜也投手(22)である。  そろって投手ばかりというのはなぜだろう? 野球賭博をやっていたのだから暴力団との付き合いが出てくるのは当然だろうが、新潮は福田が昨年12月27日にあった高校野球部の忘年会で聞き捨てならないことを言っていたと報じている。  福田は和歌山県立伊都高校の卒業生で、そのときは20人ぐらいが集まったという。参加したOBがこう話す。 「福田がいきなり、“なにか困ったことがあったら言うてください”と口を挟んできたんや。それから“いくらでも弘道会、動かせますよ”」  久しぶりの同窓会で、酒に酔ったヨタ話ではなかった。スマホを取り出し、弘道会幹部の電話番号だと自慢げに見せたそうだ。その時、福田が漏らした幹部の名前は、新潮の調べでは確かに弘道会のナンバー2の若頭にいるそうだ。    警視庁詰めの記者が、こう解説する。 「捜査が進展すれば、巨人軍と山口組の密接交際が露見したり、他の選手に事件が飛び火するのもあり得ないことではありません」  第2のプロ野球の黒い霧事件に発展すれば、高橋新監督の来季は真っ暗闇になることであろう。それでなくても史上最弱の巨人が最下位に沈む確率は、長嶋茂雄が監督1年目に最下位になったときより、はるかに高いのだから。  第5位。テレビアニメ『ドラえもん』(テレビ朝日系)の声を26年間演じてきた女優・大山のぶ代(82歳)が認知症になってしまったが、彼女の夫で俳優の砂川啓介(78歳)は、彼女の介護で大変なようだ。 砂川が上梓した『娘になった妻、のぶ代へ――大山のぶ代「認知症」介護日記』(双葉社)には、入浴以上に砂川の頭を悩ませるトイレの問題がこう書かれている。 「ある夜、2階に上がろうとすると階段の踊り場に黒いものが点々と落ちていた。ゴミ屑か何かだろう。思い切り踏んづけたその瞬間『グニャリ』とした感触が足元を襲った。ん? これはゴミじゃない。よくよく見ると、なんと人間の大便ではないか。すぐに、ペコがしてしまったのだろう……と理解できた」  だが、本人は「知らないわよ、あたしじゃないもの!」と言って、まったく覚えていない。もしかして粗相をしてしまったのかもと、顧みようとするそぶりさえないという。  砂川は、床についた便をふき取りながら「いったい何をやっているんだ俺は……。こんなことが毎日続くのだろうか」と、自問自答を繰り返したそうである。  そんな砂川を救ったのは、60年来の親友である俳優の毒蝮三太夫だった。奥さんの病状を公表したほうがいいと、アドバイスをしたのだ。 「公表したことで『もう皆に嘘をつかなくていい』という安堵感と同時に、カミさんの認知症を素直に受け入れられたように思う」と書いている。  立命館大学教授で男性介護ネット事務局長の津止正敏氏も、こう語る。 「男性介護者は、SOSを出すのが苦手なんです。世間体を気にして、誰にも相談せずに、自分一人で頑張る『隠れ介護』に陥る傾向が強い。目標を立てて何とか治そうと介護をする男性が多いのですが、介護は必ずしも結果が出るものではありません。それに絶望して不幸な結末を迎えてしまうケースが後を絶たない。介護殺人や無理心中などの7割が男性なのもそのためです。最悪の結果を招かないためにも、介護は劇的に治すものじゃなくて、『ゆっくりと向き合うもの』だと、気づくことが重要です」  砂川は、長年触れ合わなかった夫婦だったのに、結婚から半世紀を経た今になって、毎晩、ギュッと夫婦で抱きしめ合うようになったという。  老老介護、それも片割れが認知症になったらと思うと、他人事ではない。こっちが認知症になってしまえばいいとは思うが、カミさんはオレの面倒を見てくれるだろうか。  第4位はポストの「ダルビッシュ有の弟が野球賭博で逮捕」の記事。 ダルビッシュ翔容疑者は26歳。 「翔は同じく開帳図利で逮捕された宋尚哉容疑者(29)、田中凌容疑者(23)と共謀し、今年5月中旬の7日間で、大リーグ16試合と日本のプロ野球28試合を対象に、複数の客から1口1万円で、計1、850口の賭博の申し込みを受けた疑いがある。大リーグではレンジャーズ戦が1試合含まれていた。 この賭博に客として加わった20~32歳の男女5人も常習賭博容疑で逮捕している」(捜査関係者)  翔容疑者は野球賭博の胴元で、しかもハンデ師を兼ねていたという。  翔容疑者が警察沙汰で世間を騒がせたのは。今回が初めてではない。何度も新聞沙汰になったことがある。13年に起こした事件が有名だ。殴った少年を海に放り捨てたもので、その後、少年との間で示談が成立して不起訴にはなったが、示談金として200万円を支払ったといわれる。  ポストは以前から彼を追いかけていたそうで、12年の夏に、翔容疑者にロングインタビューをしている。  そこで、ポストの記者が兄との境遇の違いがそうさせたのか? と聞くと、むっとした表情でこう答えたという。 「少年院や鑑別所でも同じこと言われたわ。『お前が不良になったのは偉大な兄貴と比べられて拗ねたからや』ってな。それは違う。俺は楽しいからそうしてるだけや。兄は関係ない」  翔容疑者には子どもがいる。その子を連れて祖母宅を頻繁に訪れていたそうで、祖母がポストにこう答えている。 「(翔は)本当は優しい子なんです。ひ孫を連れて『ばあちゃん、体調はどうや?』って気遣ってくれてなぁ……。でも、逮捕されたからには“これはアカンことをした”ということに気づいて、ひ孫のためにも更生してほしい」  私にも子どもが3人いるが、それぞれに違う個性を持ち、生き方も違っている。確かに偉大すぎる兄を持つと弟は大変ではある。だが、だからといって、犯罪に手を染めていいということにはならない。ましてや、兄が命を掛けて挑んでいる野球を弄んでは絶対いけない。  新潮が「都の性北」バカ田大学で、このところ教授のセクハラが頻発していると報じている。これが3位。  私もバカ田大のOBだが、このところ森喜朗、橋下徹、小保方晴子などOBのバカぶりがメディアを騒がすことが多い。それだけではなく、この大学には「スケベ学部」があるのではないかと思えるほど、教授たちのセクハラが止まらないようである。  先週新潮は、同大学の憲法学の権威にして司法試験考査委員も務める大学院法務研究科の中島徹教授が、教え子のゼミ生に「シシィ(女子ゼミ生)の滴がほしい! 飲み干したい!」などとメールを送っていたことを報じたが、まだほかにもあるというのだ。 “アラ還”の文化構想学部の教授が女子留学生を自宅まで送った際、彼女にキスをし、服の下から胸を揉んだという。彼女が学内のハラスメント相談室に持ち込み、解任されたという。  もう一件は、50代半ばの人間科学学術院の教授が、女性の大学院生に公園で自分の股間を触らせ卑猥なことを言ったために、解任されている。両教授ともに解任は不当だと提訴したが、地裁は請求を棄却している。新潮はこう結んでいる。 「これだけスケベ学部的案件が発覚しては、早稲田は性の乱れが極北に達した『桃色学府』と謗られても致し方あるまい」  短い記事だが、週刊誌のお手本のような見事な作りである。  さて、NHKの良心とまでいわれる『クローズアップ現代』を打ち切りにしようという動きが加速していると、現代が報じている。 「NHK幹部の間で、『クロ現』は来年3月末で打ち切りになるという方針が大筋で決まったようです。また同時に、7時からの『ニュース7』の放送時間も短くし、現在の30分を15~20分にするという案が出ている」(NHK職員) 『クローズアップ現代』の打ち切り話は、10年ほど前から局内で取り沙汰されていたという。それが安倍政権下になって再燃し、具体化したというのである。 「報道局の職員は抵抗していますが、止められそうにない」そうである。安倍首相の傀儡・籾井会長が動いているのは間違いないだろう。  今年2月までNHK経営委員会委員長代行を務めていた上村達男・早稲田大学法学部教授は『NHKはなぜ、反知性主義に乗っ取られたのか』(東洋経済新報社)という本を上梓した。上村氏はこう語っている。 「反知性主義の人物の特徴は、『話し合いや議論では、自分は勝てない』と自覚しているので、『オレは絶対に正しい』と強弁し、人の意見を聞かず、不都合になると怒リ出すこと。籾井会長は、このすべてに当てはまる。(中略)何でも理詰めで決めるべきだ、と言いたいわけではありません。しかし、世の中には最低限守らなければならないルールや、しかるべき地位の人物が、身につけておくべき徳というものがあります。法曹界からの反発や、国会での正しい手続きを無視して法案採決を進める安倍総理と、他人の意見を聞かない籾井会長の間には、『反知性主義』という共通点があるように思えてなりません」 同感である。メディアがこぞって『クロ現』打ち切りを止めさせなくてはいけないが、どの民放も意気地ない人間ばかり増えてしまったから、活字メディアの出番だと思うのだが。  今週の第1位は、文春と現代の記事。三井不動産グループの「傾斜マンション」問題は、現在他の不動産会社のマンションに住んでいる住民や、これからマンションを購入しようとしている人たちにも深刻な影響を与え、寄ると触るとこの話で持ち切りである。  文春は、問題の杭打ちをした旭化成建材の担当者(仮にX氏)一人の責任にして、この“事件”を矮小化しようとしていると批判している。  X氏は、基礎工事の杭が短すぎて支持層と呼ばれる固い地盤に届いていないことを知っていながらデータを改ざんしたといわれているが、ベテラン杭打ち業者は「そんなことは有り得ない」と断言している。  なぜなら、杭を打つためにドリルで掘削するのだが、支持層の硬い地盤に到達すると大きな反発があるし、運転席に取り付けられた負荷を表すメーターに出るため、素人でも間違えようがないというのだ。  また、旭化成建材の堺正光常務がX氏は「ルーズな人間だなと。事務処理が苦手そうだなと感じた」と話したが、X氏がかつて10年ほど勤めていた会社の経営者はこう言っている。 「本当に几帳面な大人しい子でね。(中略)責任を持って仕事をやる、手堅い子でしたよ。彼は現場で杭打ちを監視するだけじゃなくて、書類管理もすべてできましたし、旭化成建材へ移っても、問題なくやれたはずです」  文春のインタビューに答えてこの経営者も、三井や旭化成はX氏ひとりに責任を被せ、責任逃れをしていると思うと答えている。さらに文春によれば、問題の横浜の現場では、施工主の三井住友建築が発注していた杭がもともと短かったという「事実」が発覚したという。  16mではなく14mだったため、適切な杭の配列ができなかった。再発注すると検査機関に書類を再提出し、1カ月ほどかかってしまうため工期に間に合わないので、データ流用で処理しようとしたのではないかと、先の杭打ち業者が指摘している。 やはりというか、10月28日、北海道が発注した工事で、旭化成建材が杭の工事データを流用していたと発表したのである。これに関わったのは、横浜とは別の担当者であった。  下請けは元請けの顔色をうかがい、孫請けは下請けの言うがままにやらざるを得ないのがこの業界の鉄の掟である。ここにメスを入れない限り、こうした問題はこれからも必ず起きる。  案の定、朝日新聞の11月2日にこんな記事が載った。 「杭データ偽装疑い計300件、50人関与か 旭化成建材旭化成建材が杭工事の施工データを偽装していた問題で、同社が過去10年間で杭を打った工事のうち約1割の約300件でデータ偽装の疑いがあることが、旭化成関係者への取材で分かった。傾いた横浜市のマンションの現場責任者を含め、数十人の現場責任者が関わっているという」  やはり、会社ぐるみの偽装だったのである。現代は「欠陥マンション」のその後を追跡しているが、聞くも涙ばかりである。  新潮でも先に特集していたから、今回はマンション引き渡し前や後に欠陥が発覚したケースを見てみよう。  引き渡し前にわかってしまった場合は、どうなるのか? 「昨年、業界を騒然とさせたのは、三菱地所レジデンスが手掛けた『ザ・パークハウスグラン南青山高樹町』。同社が高級住宅街に作る鳴り物入りの『億ション』だったが、欠陥が見つかったことで、住民への物件引き渡し直前に建物の解体と建て替えを決定。83戸の契約者に対して、『手付金の返還』『迷惑料の支払い(物件価格の2割)』『制限付きの家賃負担』を実施するに至った。契約者からすれば『ある程度は納得』という対応だろうが、こうした事例は数少ない。たとえば昨年、柱の鉄筋不足が判明した積水ハウスの『グランドメゾン白金の杜ザ・タワー』では、施工途中だったため、再施工で処理。同じく昨年、施工中のミスが発覚した三井不動産レジデンシャルの『パークタワー新川崎』も再施工だった。いずれも建て替えまではいっていない」(現代)  現代が取材した地方都市のあるマンションでは、引き渡し前の検査で問題が発覚すると、ディベロッパーと施工会社の争いが勃発し、両者の裁判闘争は今も続いていて、住民の不安も長期化する事態に陥っているという。  まだまだこの問題は広がるに違いない。週刊誌の総力取材を期待したい。

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