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ネットのライブ実況で、盗撮セックスから自宅放火まで? 韓国で大人気「個人放送」の光と影

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FC2アダルトに転載された韓国配信サイトの「ポッパン(脱ぎ放送)」。学生風から熟女までさまざま(韓国のFC2動画より)
 韓国ネット社会で影響力を振るう「個人放送」。ニコニコ生放送、ツイキャス、FC2ライブのような個人のライブ映像配信だ。テレビにも進出するスターを続々と輩出する半面、わいせつ行為など問題も後を絶たない。今年2月には自宅に放火する様子を配信した女性が捕まるなど、放送内容はエスカレートする一方だ。  放火があったのは韓国中西部の光州市。イム容疑者(21)が自宅アパートの玄関に衣類を置いて燃やす様子を配信し、大家の通報で逮捕された。イム容疑者は前日の配信で犯行をほのめかし、「有名になりたい」と訴えていたという。 「女性が登録していた配信サイトはアダルト禁止なのですが、お構いなしに服を脱いで見せるので、何度もBAN(会員資格の一時停止)を食らっていたそうです」(韓国ネット事情通)  報道では、精神科での治療歴があったことも判明。イム容疑者は逮捕後も、警察での取り調べを終えて両親に実家へ連れ戻される様子を逐一、SNSに報告していた。  なぜこの女性は、放火してまで有名になりたかったのか? 「カネですよ。韓国のライブ配信サイトは、人気に応じて収入を得られるシステムが確立されています。FC2ライブアダルトのような有料ポイント制の配信が、市民権を得ているわけです」(同)
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ひたすら食べる様子を実況する配信「モッパン(食い放送)」は定番ジャンルのひとつ(YouTubeより/以下同)
 YouTubeが登場した2005年以降、韓国では「パンドラTV」「mncast」「Mgoon」など同様の動画共有サイトが乱立。映画やドラマの海賊版であふれ返ったが、取り締まりの強化とともに淘汰された。そこで奨励されたのがUCC(User Created Contents)、ユーザー自身が作るコンテンツだ。 「当初はただ踊ったりするだけのたあいのない内容でしたが、有料ポイント制の普及とともに多様化。今では日本でいうユーチューバーのような、年間数千万円を稼ぐスターも少なくありません。厳しい競争社会でドロップアウトした若者が一攫千金を狙って集まる構図も見て取れます。閲覧には本人認証が必要ですが、人気配信者はYouTubeチャンネルでもアクセスを稼いでいますよ」(同)
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8秒で焼酎一気飲み
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「死ね! 死ね!」と叫びながらバットを振り回すパフォーマンス
 一方、裸やオナニーを見せて小遣いを稼ぐ一般女性やアダルト業者も、次々に配信を開始。一般男性も負けじと、風俗店での盗撮など内容が過激化していく。「焼酎一気飲みでゲロ」「室内で暴れて家の中を破壊」「殺人事件の再現パフォーマンス」「出前を配達に来た業者に暴言」「デリヘルを呼んでセックスを盗撮実況」など、目に余る配信が相次いだ。違法賭場サイトをPRする配信で逮捕者が出たこともある。 「会員数1,200万人超の代表的な配信サイト、『アフリカTV』はアダルト禁止など厳しい規約を設け、24時間監視で問題のある配信者をBANしています。そこで一般女性やアダルト業者などが、より規制の緩いマイナーな配信サイトへ流れる仕組みです」(同)
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FC2動画より
 韓国のサイトは実名登録による年齢制限などもあるが、実況動画はすぐにアフィリエイト付きの海外動画共有サイトへ流出。子どもでも簡単にアクセスできるため、韓国当局は頭を痛める。今年3月には放送通信審議委員会がモニタリングを行い、「有害」な配信者25人にサイト退会などの処置を下した。とはいえ、刺激の強いものほど見たくなるのが人のさが。過激な「個人放送」は、まだしばらく猛威を振るいそうだ。 (文=コリアラボ)

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