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うどんに揚げたうどんを乗せてみました! これぞ、フライドうどんうどん!
100円ショップで売っている商品から3品を厳選し、それだけを材料とした料理に挑戦してみようという企画の19回目。
今回は阪急の十三駅にある『阪急そば若菜』という店で食べられるという、ポテそば・うどんを再現してみたいと思う。ポテうどんとは、阪急そばが提案する洋風「アメリカンそば・うどん」だそうで、かけそば・うどんに、フライドポテトを乗せたものらしい。プレスリリースはこちら(
http://www.hankyu-hanshin.co.jp/news_release/pdf/20150205_2903.pdf)。
揚げ物を出す立ち食いそば屋はいくらでもあるが、普通、フライドポテトはメニューにないだろう。そば・うどんにフライドポテト、今までありそうでなかった組み合わせだが、果たしでどのような味なのだろうか?
十三駅のある大阪まで行って実物を食べてみたいところだが、とりあえずは身近な材料で再現して、その雰囲気を楽しんでみたいと思う。
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100均じゃなくてセブンイレブンで買ってみた。合計218円也
そばかうどんか迷ったが、オリジナルを出す十三駅が大阪ということで、冷凍うどんをセレクトしてみた。
作り方は説明するまでもないと思うが、かけうどんを用意して、フライドポテトを乗せるだけ。本来は細長いタイプのポテトなのだが、残念ながら売っていなかったため、ギザギザタイプである。マック、いやマクドで買ってきてもよかったかな。
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冷凍うどんって、うまいですよね
冷蔵庫にあっためんつゆをかけうどん用に割って、鍋で温めておく。
その間に、メインディッシュであるポテトをチン。「レンジでチンするチンチンポテト~」なんて、ローラースケートをはいたアイドルグループがCMしていたことを思い出した。ちょっとつまんでみたら、若干フニャッとしているものの、塩気があってなかなかうまい。
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あのCMを見たのは何十年も前だが、レンジでポテトをチンしたのは生まれて初めてかも
かけうどんにレンチンポテトを乗せれば、ポテうどんの再現完了である。彩りはネギではなく、たまたまあったセリ。
こうやって実物を目の前にしてみると、初めて食べる食べ物にもかかわらず、どっかで食べたことがある感じがするのはなぜだろう。
駅の立ち食いそば屋よりも、イトーヨーカドーのフードコートにありそうなメニューだ。
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ポテトの形状は違えど、味の再現度は高い気がする
食べてみると、つゆを吸ってフニャッとなったポテトがうまい。コシのある冷凍うどんと一緒に食べると、口の中でいろいろな食感が楽しめる。
材料としてはコロッケうどんみたいな感じだが、あれは食べている途中で壊れて汁に溶けてしまうが(それはそれでうまいのだが)、フライドポテトだと最後まで原形をとどめている。なるほど、これはありかもしれない。
うどんにフライドポテトがありだったら、なんでもありということか。では本体であるうどんを揚げて、うどんに乗せるというのはどうだろう? フライドうどんうどんである。
ポテうどん風にいえば、うどうどん。若干、意味が変わってしまうか。
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うどんに塩コショウをして、小麦粉をまぶす!
小麦粉で出来たうどんに、さらに小麦粉を混ぜるというマトリョーシカみたいなものを油で揚げて、フライドうどんを作る。見た目としては、本場のポテうどんに乗っているポテトにとっても近い。
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見た目はフライドポテトっぽいですね
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フライドうどんうどんの完成!
揚げたことで適度に水分が抜け、しっかりとした固さを持ったフライドうどんは、汁の中でフニャンとしているうどんと同じものとは思えない。同じうどんから生まれたものの、育ちの違いでこうなったかのかと、一杯の丼の中に物語を読み取ってしまう深い味わいだ。
うどんに乗っけなくても、これだけでビールのつまみにいいかもしれない。ポテトがなければ、うどんを揚げればいいじゃないっていうことか。
お好み焼き定食以上に、究極の炭水化物セット。今回のようにフライドポテトを意識するのではなく、かき揚げの方向性を意識して、柔らかい茹でうどんに衣をたっぷりとつけて揚げたほうが、うどんとの相性は良いかもしれない。うどん天麩羅うどん。
うどんにうどんの組み合わせ。これぞ「かけうどん」ならぬ、「うどん×うどん」 である。
(文=玉置豊)