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Channel: 日刊サイゾー
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エロ本不況の逆風に立ち向かう「ソフト・オン・デマンドDVD」

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 インターネットの台頭によって、出版不況が叫ばれて久しい。なかでもエロ本業界は壊滅的な打撃を受け、廃刊・休刊が相次いでいる……。  そんな中、ソフト・オン・デマンドが発行している月刊誌「ソフト・オン・デマンドDVD』が大幅リニューアル。エロ本不況のご時世、なんと発行部数を倍増するという自殺行為にすら見える挑戦を行い、見事売上を躍進させたのだ! いったい、ここに来て、そんな挑戦をしたのはなぜか? そして、どうやってこの無謀な挑戦を成功に導いたのか? 編集長の福田健吾氏と、副編集長の瀬木直子さん(女性編集者!!)にその狙いを聞いた! ──今年7月より、「ソフト・オン・デマンドDVD」がリニューアルされました。いったい、どのようなきっかけでリニューアルに至ったのでしょうか? 福田健吾(以下、福田) アダルト誌に限らず出版業界全体が厳しい状況ですが、その時勢に流されることなく、出版社が発行する雑誌の逆を行くような方針で攻めようと考えたんです。同じようなことをしていても、いずれ滅んでしまいますから。 ──アダルト雑誌は休刊・廃刊が相次いでおり、エロ本を買ったことがないという若い世代も増えています。そんな中、勝算はあったのでしょうか? 福田 どうしたら発行部数を2倍にして成功させられるかを、とことん考えたんです。これまで税込み596円だった定価を370円に下げ、表紙も今までとは違うシンプルなデザインにしました。エロ本の表紙って、エロい写真とこれでもかっていうエロいキャッチが踊ってて、一冊一冊は派手なんですけど、棚に紛れると全体的に暗いんですよ。その中で、敢えて白を基調にしてスッキリしたデザインを打ち出すことでインパクトを目指したんです。あとは、レジへ持って行きやすさ。どことなく、「サイゾー」っぽいって言われます(笑)。 ──確かに! かつて流行したおしゃれ系エロ本のような雰囲気もありますね。 sod_cover_.jpg 福田 90年代、ミリオン出版の「URECCO」なんかは、かっこいいデザインで当時10万部以上という今では信じられない実売数を誇っていました。ただ、その後2番煎じを狙った雑誌がたくさん出てきて失敗した歴史があって、あまりオシャレすぎるエロ本は大コケする可能性があるんです。なので、オシャレを狙うだけでなく、エロとのバランスを校了ギリギリまで考えました。発売日に、コンビニの店頭に並んでいるのを見に行ったんですが、棚の中でも際立っていて嬉しかったですね。まず、目立つことには成功したかなと(笑)。 sod_dombi.jpg ──女性として、こういった表紙のエロ本はいかがでしょうか? 瀬木直子(以下、瀬木) あまりイヤらしくないデザインなので、部屋にも置いておけますよね。読者アンケートでは、一見エロ本に見えないからレジに持って行きやすいという意見が多かったんです。また、シルクラボのカップル向けAV特集なんかをすると、一徹さんファンの女性も多く購入してくれます。 ──読者の平均年齢はどれくらいなのでしょうか? 福田 だんだん平均年齢は上がってきていて、42~43歳くらいです。アンケートハガキを熱心に送ってくれる読者の中には60歳以上の方も多いんですよ。 ──「ソフト・オン・デマンドDVD」の中で人気の企画はありますか? 瀬木 やっぱり、女優さんの新作紹介や新人女優のグラビアなんかが一番人気ですね。 福田 新作紹介をする場合は進行が早くて、DVDの編集と同時進行で雑誌の誌面を作ったりします。そうすると、情報が確定していないことも多く、なかなか深い話が入れづらいんです。けど、撮影現場を取材して、女優さんの話を聞いたり、現場スタッフの声を入れたりしてこの雑誌でしか読めない深堀りした情報を入れるようにしています。 sod_kaigihukei.jpg ──現場まで密着できるのは「ソフト・オン・デマンドDVD」ならではですね。他にも、ライバル誌と違う部分はありますか? 瀬木 白石茉莉奈ちゃんが『朝から晩まで挿れっぱなしチ○ポ大乱交』という作品をリリースした時には、雑誌でもコラボ企画として、ハメながらインタビューをしてもらいました。読者プレゼントのサインもハメながら書いてもらい、読プレのパンティにはその場で潮をかけてもらったんです。 ──他誌じゃ絶対にできない企画ですね!! 福田 「ソフト・オン・デマンドDVD」は、雑誌として売れるだけではなく、AVユーザーの裾野を広げる使命も担っています。特に、コンビニユーザーをセル店に呼びこむことために、雑誌にクーポンを付けていて、セル店に雑誌を持って行くと、DVDが370円引きになるキャンペーンもしているんです。 ──ところで、編集長が考えるネットにはないエロ本の魅力っていったい何でしょうか? 福田 ページをめくるたびに、驚きがあることですね。A4サイズの大きな版型なので、ヌケる写真をなるべく大きく使うようにこだわっています。 瀬木 どーんと迫力ある写真が見れるのは雑誌ならではですよね。あとはドキドキしながらレジに持っていくのも、エロ本の醍醐味なんじゃないかと思います。 ──瀬木さんは女性ですが、自分でエロ本を購入することも? 瀬木 会社に入ってからはよく買っているんですが、だんだん恥ずかしいっていう感覚が麻痺して来ちゃいました(笑)。 ──雑誌の連載としては、どんなものが人気なのでしょうか? 瀬木 女優さんのグラビアや記事、コラムは人気が高いです。後はやっぱり付録のDVDですかね。月刊SODでは、新作紹介だけでなく森下くるみさんの『うぶ 森下くるみ』や、柔道2段のAV女優が肩を脱臼しながら挑んだ伝説の作品『女柔道家VSレイプ魔』、加藤鷹さんが潮吹きテクニックを教える『秘技伝授』など過去の名作AVを毎月まるまる1本収録しているんです。 ──370円でDVDが1本!?……レンタルするよりもお得じゃないですか!エロ本業界のディアゴスティーニですよ!  ちなみに、今後はどのような挑戦をしていきたいですか? 福田 たくさんのファンに支えられているSODだからこそできる、AVとの連動企画やユーザー参加型の企画を積極的にやっていきたいですね。それから、AVだけでなく、アダルトの総合誌にしていきたいと思っています。 瀬木 『女編集者SのAVの裏のウラ』という、AV業界の裏側を描いたマンガを連載しているんですが、これを単行本化させたいですね。業界内にはファンが多くて、すでに電子書籍にもなっているんですよ! sod_kaigihukeis.jpg ──エロ本マンガの単行本化は異例ですが、ぜひこちらも成功させてほしいです。では、日刊サイゾー読者に一言!! 福田 雑誌はまだまだ捨てたもんじゃないですし、エロ本も面白いことができるメディアです。ぜひ、ネットだけじゃなく、雑誌を手に取ってみてください! 月刊SOD編集部Twitter https://twitter.com/SOD_magazine SOD Shopping http://ec.sod.co.jp/detail/index/-_-/iid/CDVD-1410

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