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下腹部に大量の異物を詰め込んでいた女児と、その母親。果たして真相は……?
本サイトではこれまで、中国の未就学児に起こった性早熟症についてたびたび紹介してきた(
参照記事)。性早熟症とは、成長促進剤などを多量に含んだ食品を摂取することで、急激に成長ホルモンが分泌され、女児の場合、「胸が膨らむ」「初潮が訪れる」といった症状が体に表れることを指している。
今回、中国江蘇省蘇北の農村に住む女児の性器から突然出血し、性早熟症が疑われた。しかし、診断の結果、意外な事実が判明した。
「頭條新聞」(1月6日付)によると、ある日の夜、この農村に住む6歳の女児がお風呂に入ろうとした時、母親が女児に出血の跡があることに気がついた。母親はとっさに、誰かから性的暴行を受けたのではないかと疑い、娘を問いただしたが、娘はかたくなに口を割らなかったという。両親はすぐに病院に連れていき、娘を受診させた。
そこで両親は、驚くべき診断結果を目の当たりにする。医師は性早熟症の可能性を否定し、性器内に複数の異物が混入していることを告げたのだ。複数の異物は、性器内部の奥深くまで達しており、レントゲン写真を見た両親に衝撃が走った。女児の膣内から石ころ、貝殻、おもちゃのビーズアクセサリーなど大小異なる10個の異物が見つかったのだ。
さらなる検査により、これらの異物は性器に入り込んでから1~2年ほど経過していることもわかった。さらにこの女児は、母親から今回のことについて尋ねられると、ようやく「おじいちゃんから『何も言うな』と言われている」と証言したことから、女児の祖父が関与した可能性も指摘されている。
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女児のレントゲン写真。大きな棒のような異物が確認できる
中国版Twitter「微博」には、女児を心配するネットユーザーからコメントが寄せられている。
「1年以上もこんなものが詰め込まれていたら、普通、親が気づくだろ! 農村の親は全然子どもを見ていないんだな」
「もし自分の親が孫にこんなことしたら、殺しちゃうかもしれない」
「子どもが言い訳をするために、おじいさんの名を出したと信じたい」
中国では2012年、祖父が6歳の孫娘の性器に大量のティッシュペーパーや錠剤などを詰め込み、傷害を負わせ逮捕されるという、信じられない事件も実際に発生している。
農村部では実家に子どもを預け、両親だけが都会に出稼ぎに行く家庭が非常に多い。そのような場合、子どものちょっとした変化に気づきにくいという現実もある。子どもにとって体だけでなく心にも大きな傷を残すこのような事件が、なくなることを祈るばかりだ。
(文=青山大樹)