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型取りされたばかりのオナホールの表面を、電気ゴテで慣らしていく。男性作業員ばかりなのは、男心がわかるから?
片手に握った人型の物体に、真剣なまなざしで向き合う男たち。
仏像でも彫っているのかと思いきや、彼らが格闘しているのはオナホールである。型枠で成型されたオナホール表面の粗い部分を、電気ゴテで修復しているのだという。
ここは、ポータルサイト「網易」が潜入した、広東省東莞市のアダルトグッズ工場である。
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オナホールにとって最も大切な、内部の型を取る木型。かなり複雑な形をしている
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製造工程を着々と進む、オナホールたち
ぬめりのある光沢をまとったオナホールたちが、カートによって次の工程へと続々と運ばれていくそのさまは、まるで魚市場の魚のようでもある。
かつて海外向け製品の製造で栄えた東莞市だが、主要な輸出先だった欧州市場の低迷などにより、近年は閉鎖に追い込まれる工場も増えている。しかし、内需に支えられているアダルトグッズ工場だけは別のようだ。
2014年の「中国成人用品市場調査報告」によれば、「アダルトグッズを使ったことがある」「使ってみたい」と答えた人は全体の75%を超え、43%がネットからの購入した経験があることがわかっている。
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梱包作業はおばちゃんたちが担当
また、中国最大のECサイト「淘宝(タオバオ)」調べでは、アダルトグッズの年間販売量は昨年比で50%増となる見込みで、約3,000万人がアダルトグッズを購入したことになるという。購入者のほとんどは男性であり、18~29歳の若者が購入者全体の65%を占めている。
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工場内の机に置かれてあったという冊子。ゲイの同人誌か?
完成したオナホールたちは、ホッカムリをしたおばちゃん軍団による梱包を経て、出荷される。この先、それぞれの場所で、男たちのたまりたまった性欲を引き受けることになるオナホールだが、その製造過程には色気がまったくないようだ……。