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お盆に載せられているものから察するに、このレストランは火鍋店のようである
日ごとに寒さが募ってくる今日この頃だが、中国ではなぜか、その寒さをものともしない「ビキニ祭り」が各地で絶賛開催中のようである。
最初に目撃されたのは、10月31日。中国東北部の遼寧省瀋陽市のレストランで、ウエイトレスが下はビキニ、上半身は裸にボディ・ペインティングという、ほとんど半裸姿で料理を運んでいたのだ。しかも、ウエイトレスは皆、20歳前後の若い女性たちばかりだったという。
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興味本位からなのか、女性客の姿も。しかし、ウエイトレスを見つめる視線は心なしか鋭い
このサービスに、男性客は大喜び。その時の模様が次々とネットにアップされ、あっという間に中国全土に伝わっていった。
「女性を物のように扱ってケシカラン」という声も一部からは上がったが、どうやらこれはハロウィン用の特別な催しで、ウエイトレスも、この日のために特別に雇った女性たちだとレストラン側は説明している。
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マンション販売促進パーティーのコンパニオン
同じころ、河南省駐馬店市のショッピングモールでは、不動産デベロッパーによるマンション販売促進パーティーが開催され、招待された見込み客をもてなしたのが、ビキニ姿の美女。こちらは仮面をつけることなく、しかも見事なプロポーションの持ち主ばかりとあって、ネット民からは「やっぱ金持ちはいいな。うらやましい」と、やっかみの声も聞かれた。
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ついでに、お部屋の案内までしてくれたらいいのだが……
彼女たちのおかげでマンションの売れ行きも好調だったかどうかはわからないが、「もし奥さんと一緒にパーティーへ行ってたら、買いたくても買えなかったんじゃないか?」という声も出ている。
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この日の北京は最高気温17度、最低気温は5度だったという
そして11月3日、今度は首都・北京で、黒いビキニ姿の20数名の若い女性が繁華街を練り歩いた。女性のカラダには新発売のパソコンソフトの名前がペイントされており、どうやらその製品のキャンペーン活動だったようだ。女性はTバック姿で、美尻に目を奪われた男たちも多かったという。
公共の場所だったので、さすがにこれは公序良俗に反するとして、地元警察も問題視。それを聞いたソフト販売会社は翌日、すぐさまお詫びの声明を発表した。
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Tバックのお尻の部分にはQRコードが描かれている。スマホでスキャンできるのだろうか……
くしくも、ほぼ同時期に行われた、これらビキニ祭り。どれも男性だけをターゲットにしていることを考えると、女性の社会進出は日本より進んでいるなどといわれる中国も、まだまだ男性中心の社会のようだ。
(文=佐久間賢三)