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アントニオ猪木、デヴィ夫人も御用達 火災報道の平壌・高麗ホテルはこんなに危なかった!

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高麗ホテルの宿泊案内
 ロイター通信は6月12日、北朝鮮・平壌の高麗ホテルで11日夜に火災があったと報道した。宿泊客のほとんどが外国人で、アントニオ猪木参院議員(72)やデヴィ夫人(75)も定宿にしている最高級ホテルの火災は「当日夜の大雨で鎮火した」という消息筋の話もあるが、けが人や死者を含めてどれだけの被害が出たかはいまだに不明だ。筆者は、そんな謎のベールに包まれたホテルの案内書と利用者の証言を入手した。どこでも喫煙OKで建物が非常に複雑な構造であるなど、かなり危なっかしい実態が明らかになった。
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国賓も泊まるスイートルーム
 入手したのは、宿泊者向けの案内書。それによると、1985年に建設されて高さは140メートル、45階建てのツインタワー。延べ床面積は8万4,000平方メートルで客室は500室、収容人員は1,000人を超えるという。部屋は国賓級の招待客が泊まるスーパースイート、スイート、デラックス、スタンダードの4種類。朝鮮料理のほか、各国の民族料理や洋食、また故・金正日総書記の専属料理人だった藤本健二氏が勤務していた日本料理のレストランも地下にある。今回の火災は火元が一部報道で「上層階」としているが、ツインタワーのてっぺん部分は回転展望レストランになっており、ここの厨房が出火元になった可能性もある。
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ホテル内でパチンコにビリヤード、バランスボールや重量挙げもできちゃう
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金正日の料理人がいた日本料理店
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火元に近い、最上階の回転レストラン
 案内書にはさらにプール、映画館、土産物店、写真店、書店、ジム、マッサージ(エロなし)、理髪店、美容室、パチンコ店……と、地下1階から3階までズラリと豪華な設備を写真入りで紹介している。  このホテルによく宿泊するという在日朝鮮人のビジネスマンは「商店街のように多種多様な店がホテル内にあるのは、外国人を外でチョロチョロさせないためのもの。ガイドに断りなく市街地を出歩くことは禁止されており、当然ながら市中の商店に出入りはできない。インフレや物不足がバレると、みっともないからだ。『すべてホテルで済ませろ』という意味」と説明する。
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案内書の禁止事項に寝タバコはない
 彼によると、日本人観光客が北朝鮮ツアーを申し込むと、平壌を流れる大同江の中州にある「羊角島(ヤンガクド)ホテル」が自動的に予約される。市街地にある高麗ホテルは街中へ無断外出しやすいため、「高麗ホテルは猪木さん一行といったVIP扱いの訪朝団、北朝鮮旅行リピーターのマニア、そして私たち在日朝鮮人が多い」(同)といい、一般の観光客はそうそう泊まれないようだ。 「各階の客室は入り組んだ迷路みたいな構造になっていて、暗くてアリの巣みたい。焼失した永田町のホテルニュージャパンの構造に似ている。全室喫煙が可能で、当然スプリンクラーや避難はしごはないと思う」(同)  防火管理のずさんな昭和のホテルっぽい雰囲気なんだとか。廊下やロビーといったパブリックスペースでも喫煙は可能で、至るところに灰皿が置いてあるという。  案内書には注意書きに「エレベーター内は禁煙」とあるが、ほかは喫煙がOKとある。大惨事になっていなければいいのだが……。 (文・写真=金正太郎)

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