今週の注目記事 「専門家50人が徹底分析 日本経済1年後はこうなっている」(「週刊現代」12/13号) 同 「死の後妻業『千佐子』を食い物にした『先物取引』営業マン」(「週刊新潮」12/4号) 同 「共演者キラー『向井理』が『国仲涼子』に陥落してしまった理由」(「週刊新潮」12/4号) 「西島秀俊は不器用じゃない! 16歳下結婚相手は元“地下アイドル”」(「週刊文春」12/4号) 「ダルビッシュと交際 山本聖子父が絶賛『遺伝子的には最高』」(「週刊文春」12/4号) 同 「白鵬『天皇陛下に感謝』発言に隠された『モンゴル人親方』の決意」(「週刊ポスト」12/12号) 同 「『MEGA地震予測』最新MAP」(「週刊ポスト」12/12号) 同 「追悼『高倉健』実に器用なエピソード集!」(「週刊新潮」12/4号) 「高倉健 ドキュメント『最後の日々』」(「週刊文春」12/4号) 同 「“女”を安売りする『JK(女子高生)』の“性春”」(「週刊ポスト」12/12号) 週刊誌は「平治に乱を起こす」ぐらいの誌面づくりをしないと、読者は振り向いてくれない。テレビの選挙報道に自民党から局に対して「公正に扱え」という要請が来たからではないだろうが、各誌の選挙についての特集に冴えが感じられない。 ポストに至っては、小沢一郎のインタビューが巻頭である。いくら小沢シンパの週刊誌でも、今ここでページを割いてやる話ではあるまい。「野党結集で日本再生を進めよ」なんて、彼に言われなくてもわかっちゃいるけど、できないのだ。 朝日新聞によれば、197選挙区で野党一本化ができたというが、どれだけ魅力のある候補を擁立できたのか、疑問である。 こういうときこそ週刊誌は、安倍自民党を崩壊させる、そこまでいかなくても打撃を与えるスクープをぶつけてほしいものだが、今のところその影さえない。 ほかの記事もドングリの背比べ。よって、今週も順位はつけない。 毎回やっているセクシーグラビア対決だが、このところポスト・現代ともに低調である。ポストは「おかもとまり 24歳『覚悟の全裸』」と、元CAだったらしい女性の「私、制服脱ぎました」の2本だが、どちらもセクシー度はそれほどでもない。 現代は「深田恭子 波乗りセクシー」と、またまた関根恵子の袋とじ「青春名画ヌードを一挙出し!」。袋とじでやるほどのものではないが、以前から言っているように、袋とじはそれほどの写真ではないときにこそ使われるので、そういう意味では合点がいく。 深田はさすがにいい表情と身体をしているが、セクシー度はイマイチ。今週はどちらも決定打がなく痛み分けだ。 以前ほど話題にならなくなったが、JKリフレの“お仕事”の場は、秋葉原から地方へ移っているとポストは書いている。JKリフレとは女子高生によるマッサージで、2012年頃から急増したが、18歳未満が働くことを禁じられたため、「JKお散歩」「JK撮影会」などと「非接触系」のものが増えてきたという。 当然ながら、やっていることは変わらず、腕枕、膝枕、女性による馬乗りは5分で1,000円。ジャケットを脱いでワイシャツ姿になると2,000円。逆リフレといって、客が女子高生の肩や脚を揉むのが、5分で2,000円だそうだ。こうしたオプションを積み上げると、1日で2~3万円になるそうだが、当然ながら「裏オプション」といって、性行為そのものへとエスカレートしていくケースが多いという。 このところは、業者が出会い系サイトで相手を探し、女の子たちに売春を斡旋する「援デリ」というのが出てきていて、売り上げを半々にするそうだ。 こうしたJKリフレや援デリで働く女子高生が増えている背景には、「貧困」がある。親が生活保護をもらっていたり、父親が早期退職させられたりしている家庭の子が多いという。 学力の低い高校の校門付近に、彼女たちをスカウトする人間まで出没しているそうだ。このような貧しい女子高生にカネを払い買春しているのが、アベノミクスであぶく銭を稼いでいる企業のサラリーマンだとしたら、アベノミクスの陰の部分は、ますます広がって行くに違いない。 また70年代のヤクザ映画を牽引した名優が逝ってしまった。菅原文太、享年81歳。高倉健と同時代に活躍したが、晩年の2人の生き方はかなり違っていた。 健さんは映画一筋だったが、文太は家庭を守り、山梨で有機農法をやったりしながら、脱原発、戦争反対を声高に語り続けた。 今週も文春、新潮は健さん特集を大きくページを割いてやっている。 「後輩の役者が挨拶に来ると、自身もすっと立ち上がり、一礼をする。まめに手紙を出す。サプライズ・プレゼントを贈る。私も母が亡くなった時、健さんから葬式に香典とお花を贈っていただきました。かように、健さんは気遣いの人なのです。ただ客観的に見れば、こうしたことからも、彼が処世術に長けた人だということが分かります。不器用どころか、実はすごく器用な方だったと評価できる。知人に数え切れないほどロレックスをプレゼントしており、確かに気前は良いのですが、値段の高いデパートなどでは買わず、輸入会社から直接仕入れていました。こういう細やかさ、周囲への気配り、まめなところは、剛健な俳優というより、柔らかさを持った女優的なものを感じます」 『網走番外地』シリーズ時代からスチール撮影で健さんに密着し、公私ともに親交の深かった写真家のムトー清次氏は、新潮でこう分析している。 今週は各誌グラビアを含めて、健さん一色といってもいい。週刊誌には「おめでた1号悲しみ3号」という言葉がある。結婚などのおめでたい話は1週間しか持たないが、有名人の離婚や葬儀は3週間持つというのだ。 健さんのプライバシーの多くはベールに包まれているが、少しずつ明らかになってきている。たとえば、江利チエミにぞっこんだった健さんは、ストーカーまがいのことをやっていたという。彼女の所属事務所社長だった木村隆氏が振り返る。 「生前のチエミから聞いた話ですが、大豪邸だった江利家の前の電柱に、夜な夜な身を隠すようにして立つ人影があったそうです。家人が気味悪がり、父親が誰何すると、“俳優の高倉健です”と答えた。しかし、空前の人気を誇ったチエミに比べ、当時の健さんはまだ無名。父親は“そんな俳優、知らん”と取り合わなかった」 それでも彼はチエミ詣でを続け、鉄格子の門からチエミのいる洋館のほうに向かって靴を投げ込み、自分の来訪を知らせたという。父親も、ここまで娘のことを思っているならと交際を許したそうだ。 健さんが東京にいるとき、世田谷・瀬田の自宅から毎日通っている「場所」があった。 ポルシェやマセラッティなど、こだわりの車コレクションの管理にロケ同行、諸々の手配をこなす「チーム高倉」がそれだが、そこは港区・高輪の商業施設内にある理髪店なのだ。 「一見したところ、高級理髪店の雰囲気なのですが、隠し部屋がありまして。実はそこ、健さんの“執務室”になっているんですよ」(ベテラン芸能記者) 部屋の中央に散髪台が置いてあるほか、テレビやFAXなども完備していて、店主とコーヒーを飲みながら歓談して一日を過ごした。 健さんにはしばしば「ゲイ説」が流れたことがあったが、実際の彼は無類の女好きだったと、ベテラン映画記者が明かしている。 「古くは、東映ニューフェイスの2期生として入社した直後に同期の女優、丘さとみに手を出し、付き合っていた。江利と結婚していた当時も、女遊びは豪快でした。たとえば木曽でロケを行った際、1日時間が空くと、後輩たちを引き連れて、名古屋まで繰り出し、遊郭で遊ぶこともありました」 倍賞千恵子とも男女の仲を疑われたことがあった。60代半ばに差し掛かった90年代後半、ある女性タレントに夢中になっていたという。長渕剛や広岡瞬と結婚、離婚を繰り返し、当時は独身だった女優で歌手の石野真子だ(健さんて、こういうのが趣味なのか?)。 口説き方もすごい。北海道・札幌すすきのにある豪壮な寿司屋を丸ごと借り切り、2人きりで寿司をつまみながら語らい、彼女への熱い思いをぶつけ、その夜、彼女を口説き落としたそうだ。 さらに健さんには、80歳を超えてなお、親密に会食を楽しむ女性がいたという。この数年、自宅に近い高級イタリアン・レストランに40代の女性を伴って、お忍びで食事に来ている姿が何度も目撃されていたそうだ。 文春によると、健さんが入院した病院は慶應大学病院のVIP病棟。の知人がこう話す。 「健さんが本当に心を許していた人は、数少なかった。俳優では小林稔侍さん、中井貴一さん。それに、毎日のように通っていた理髪店の主人Sさんと、都内で飲食店を経営するJさんです」 特に、中国から来日して、苦労して事業を成功させたJさんを弟のようにかわいがっていて、中国ロケの際も通訳として同行させた。闘病中もずっと一緒で、悪性リンパ種を患った健さんを連れて上海、北京に行き、高名な漢方医や鍼灸医、気功医に見てもらっていたそうだ。 Jさんは自宅に大きな祭壇を作っていて、そこに健さんと親しかった人たちが訪れ、別れの挨拶をしているそうである。先日は、長嶋茂雄も顔を見せたという。 人一倍寂しがり屋で話し好きだった健さんは、生涯「孤高の昭和の男」を演じ続けた。最後の映画俳優の死を心から悼む。高倉健も立川談志もいない人生なんて、寂しい。 ポストは、東大名誉教授の村井俊治氏が顧問をしている会社が出しているメルマガ「週刊MEGA地震予測」が、先日の白馬で起きた「震度6弱」の地震を、またまた予測していたと報じている。 村井氏の予測方法は、国土地理院が全国1,300カ所に設置してある設備のデータをウォッチするのだが、これまでも首都圏地震や群馬・埼玉で起きた地震を予測・的中させている。 村井氏は今回の白馬については、長野県・御嶽山の噴火や北関東で地震があったため、地震活動は落ち着くのではないかと考え、警戒レベルを落としていたので、的中したわけではないと言っている。 まだまだ自分の予測法は完全ではないというのだが、それでも潤沢なカネをもらって成果を上げていない地震予知学会などよりも信頼できると、ポストは書いている。 2015年春まで警戒すべき地域を、村井氏がこう指摘している。 「奥羽山脈」「首都圏・東海」「南海・東南海」「九州・南西諸島」が要注意地域だそうだ。あまりに広すぎるという批判があるかもしれないが、御嶽山や阿蘇山が噴火したのに続いて富士山の噴火の可能性も騒がれているようだから、常に万が一に備えておくことを忘れてはいけない。 同じポストから。九州場所で大横綱・大鵬の記録に並ぶ32回目の優勝を飾った白鵬だが、優勝インタビューで語った「天皇陛下に感謝したい」という言葉が波紋を呼んでいると報じている。 私は聞いていなかったが、白鵬は最初モンゴル語で挨拶し、続いて日本語でこう話したという。 「この国の魂と相撲の神様が認めてくれたから、この結果があると思います。明治初期に断髪事件が起きた時、大久保利通という武士が当時の明治天皇と長く続いたこの伝統文化を守ってくれたそうです。そのことについて天皇陛下に感謝したいと思います」 日本人でも知らない「故事」を出したのは、どうしてなのだろう? なぜ唐突に、日本人をアピールしたのだろうと話題になっているそうである。 古くからの角界関係者はこう語っている。 「白鵬はモンゴル国籍のまま親方になることを目指している。近しい人間を通して、帰化せずに親方になれるよう角界の重鎮に相談している。白鵬には一代年寄りを襲名して『白鵬部屋』を創設したいという希望があるが、それをあくまでモンゴル人として実現したいと考えているようだ」 白鵬は日本人女性と結婚しているから、帰化することはさほど難しくないはずだ。だが、これまで帰化していないということは、モンゴル人に誇りを持っているのであろう。また相撲の起源はモンゴル相撲からきたといわれるから、そうした“意識”もあるのかもしれない。 だが、大相撲には厳然とした規定がある。「年寄り名跡は日本国籍を有する者しか取得資格がない」というものだ。北の湖理事長も、特例を認める気持ちはない。 そのために、今回天皇の名前を出すことによって、白鵬に特例を出してもいいのではないかという声が協会の外から出ることを期待しているのではないか、という見方が出ている。モンゴル語で話したのは、モンゴル人の誇りをPRしたのではないかともいわれる。 このままいけば、白鵬があと数場所優勝することは間違いない。そうした場合、閉鎖的で融通の利かない相撲協会は少しは動くのだろうか。 私はモンゴル出身の力士が上位に君臨している今の大相撲ならば、モンゴル籍の親方が誕生してもいいと思う。一定の枠、白鵬部屋でもモンゴル出身の力士は半数を越えてはいけないとかの縛りをすればいい。 モンゴルの横綱に日本人力士が挑み、負かす日が来るのを待ちかねている相撲ファンも多いのだ。そうしてこそ再び「若貴」時代のような隆盛が戻ってくるはずである。 向井理と西島秀俊、ダルビッシュ有は当代のモテ男だそうだ。その3人がそろって婚約や交際中だと公表したから、女性たちから悲鳴が上がったという。 『ゲゲゲ』と『ちゅらさん』の結婚と新潮が書いている、向井理(32)と国仲涼子(35)。12月下旬に入籍すると伝えられているそうだ。 向井と国仲の交際が始まったのは2年前にさかのぼると、スポーツ紙の芸能担当がこう語っている。 「最初は向井の事務所は2人の結婚に反対していたと聞いています。“1年待て”と言われ、1年たったら“もう1年待て”と言われたようです。しかし、国仲はもう35歳。子供を産むなら早いに越したことはない、すでに2年待ったので、もういいだろうと結婚に踏み切ったのだと思います。国仲は3歳年上ですが、どちらかといえば引っ張っていってもらいたいタイプ。向井は気の強い性格ですが、前々から“結婚するなら、自分と違うタイプが良い”と言っていました。そういう意味で控えめな国仲と向井の相性は良かったのだと思いますね」 お次は、結婚したい男ナンバーワンの西島秀俊(43)。文春によれば、10月19日の報道各社宛のファクスで結婚を報告したという。 2人については、フライデーが5月2日号で、渋谷区にある瀟洒なマンションで、西島が彼女と半同棲生活を送っていると報じた。3年間の交際が実を結んだのだ。 フライデーが張り込みに成功した当時、彼女は某自動車メーカーのコンパニオンだった。だが彼女は、学生時代にはカメラ小僧の間でちょっと名の知られた地下アイドル的存在だったそうである。 「女子大生イベントコンパニオンとして有名でしたが、素人カメラマンを集めた撮影会もやっていて、まるでアイドルみたいでした」(地下アイドル事情通→こんなのがいるんだね) 「16歳下とはいえ、ハードボイルドなイメージの西島の妻としては少し軽薄なようにも」と文春は心配してるが、2人には余計なお節介であろう。 ダルビッシュ有(28)も、女性関係なら西島、向井に引けを取らない。これまでもプロゴルファーの古閑美保、明日花キララや横山美雪といったAV女優、フジテレビの加藤綾子アナとのデートなど、さまざま報じられている。 だが、今度のはちと違う。バツイチだが元レスリング世界王者の山本聖子(34)なのだ。 ダルのTwitterに、仲良く抱き合っている2人が写っている。 山本のところはレスリング一家だ。父親の郁榮氏はミュンヘン五輪の代表選手、姉は美憂で兄はKIDである。聖子は世界選手権を4度制覇をしている。 このレスリング一家にダルの血が入れば、どんなすごい子どもが生まれるか。父・郁榮氏に、お孫さんを期待しているのでは? とインタビューをしている。 「ははは、そんなの思ってないよ(笑)。ただ、イラン(ダルの父親はレスリングが国技のイラン人=筆者注)はアジア圏でも(レスリングが)一番強い。遺伝子的に見たら、(ダルは)もう最高ですよ。才能というのは遺伝がベースだから。遺伝的な良さがない人がいくら努力しても、ある程度のところまでしかいけない。世界で優勝するか二番手になるかの違いはそこです」 何しろ聖子の全盛期は後輩の吉田沙保里が歯が立たないほど強く、吉田との通算成績も5勝5敗の五分。吉田が119連勝する前、最後に負けたのも聖子だった。 ダルもそろそろ、自分の父親の遺伝子をどう受け継いでいったらいいのか、考え始めたのだろうか? 筧千佐子容疑者(67)が京都府警に殺人容疑で逮捕されてから、連日ワイドショーは彼女のことを放送しているが、みな同工異曲。週刊誌も同様である。 だが、今週の新潮は「これぞ週刊誌」という視点から事件に迫っているので、紹介しよう。 府警が彼女の自宅など数カ所を家宅捜索して千佐子名義の通帳を10冊以上押収したが、銀行口座の残高はゼロだったという。彼女が“稼いだ”10億円もの大金は、一体どこに溶けて消えてしまったのかを追っているのだ。横並びから一歩抜き出た切り口である。 捜査幹部が重い口を開いてこう語っている。 「千佐子はマンション投資をしていたし、ねずみ講に手を染めていたのも事実。しかし、そんなもの10億円という大金からすれば端金に過ぎない。彼女が大枚を叩いて投じていたのは、ありとあらゆる金融商品。良い時もあったようだが、最終的に約8億円を損している」 彼女が一番熱心だったのは、先物取引だったという。だが、先物取引に関しては元銀行員の彼女も素人だから、毎回勝てるはずがない。「死の自転車操業」(新潮)といったところだが、彼女が投資していた先物取引の種類を、府警担当記者が説明する。 「初期段階は、比較的値の安定している金。次第にパラジウムや白金などの、ハイリスク・ハイリターンのギャンブル性が高いものにシフトして、途中からは一任勘定という方法で投資していました」 一任勘定とはどんな運用方法なのか。先物会社社員がこう話す。 「一任勘定とは、取引内容をすべて我々に任せることを言います。つまり、丸投げですね。ただし、投資家の自己責任の原則に反するので、法律で基本的には禁じられています」 それを知っていてあえてやったのであれば、彼がやったことは犯罪で逮捕されても不思議ではないそうである。 先の府警担当記者も「千佐子の犯行の動機は、金銭欲。その異常な欲求を利用した先物会社の営業マンは、彼女が夫を殺害して遺産を手にしていたことに薄々気づいていたはずです」と指摘している。 欲に目がくらんだ女と、その女のカネを奪い取った営業マン。どちらが本物のワルなのか。これからの捜査が見物である。 今井照容氏責任編集の「文徒」(12月2日)に、オリコンの「2014年年間“本”ランキング」が発表されたという記事がある。 オリコンが発表した「2014年年間“本”ランキング」(集計期間:2013年11月18日~2014年11月16日)。 「BOOK総合」で1位に輝いたのは、予想通り『妖怪ウォッチ2元祖/本家 オフィシャル攻略ガイド』(小学館)であった。 2位『人生はニャンとかなる!』(文響社)、3位『長生きしたけりゃふくらはぎをもみなさい』(アスコム)、4位『妖怪ウォッチ オフィシャル攻略ガイド』(小学館)、5位『学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶應大学に現役合格した話』(KADOKAWA)、6位『まんがでわかる7つの習慣』(宝島社)、7位『銀翼のイカロス』(ダイヤモンド社)、8位『村上海賊の娘 上』(新潮社)、9位『嫌われる勇気』(ダイヤモンド社)、10位『アナと雪の女王』(偕成社)。 『妖怪ウォッチ』で、小学館が2冊ランクインさせている。『妖怪ウォッチ』が同社にとってカミカゼであったことがわかる。何しろ小学館が刊行した関連本は、13作230.3万部にも及ぶ。出版の面白さは、文響社が他の大手出版社を押しのけて2位にランクインしていることだ。ダイヤモンド社が2冊をベスト10にランクインさせていることも、特筆すべきだろう。アスコムは相変わらずタイトルが上手だ。そうそう、2014年はミリオンセラーがゼロとなったことも忘れてはなるまい。講談社の本が一冊も入っていないことも言及しておきたい。 さて、まったく盛り上がらない衆議院選だが、安倍首相の言うように「アベノミクスの成果に対してイエスノーか」というのであれば、現代の巻頭特集が判断基準になり得るのではないか。 専門家50人にアベノミクスをこのまま続けた場合、1年後にはこうなっていると予測させているからだ。 私は自慢ではないが、経済についてはずぶの素人だから、アベノミクスについてもいい悪いの判断はつかない。だが、急激な円安と見せかけだけの株高が、日本経済をいい方向へ持って行けるとは到底思えないのだ。 「米格付け会社ムーディーズ・インベスターズ・サービスは1日、日本国債の格付けを『Aa3』から、『A1』に1段階引き下げた。21段階ある格付けの上から5番目。消費税率の再引き上げの延期などで、財政赤字の削減目標が達成できるかどうか、『不確実性が高まった』とした」(朝日新聞12月2日付) 10月の勤労統計によると、労働者の実質賃金は1年4カ月連続で減っている。これからも、安倍首相が怖れていることが次々に顕在化してくるのは間違いない。その前に解散・総選挙をしてしまえというのが安倍の真意である。 この50人の回答を見てみても、1年後の日本経済が少しでもいい方向へ向かうと見ている人間はほとんどいないのだ。 その数少ないものを紹介しよう。 「年金制度とNISA(少額投資非課税制度)が充実する」(大江英樹 オフィス・リベルタス代表) 「4月に株価が落ち込むが、その後反発する」(窪田真之 楽天証券経済研究所チーフ・ストラテジスト) 「歳出削減、社会保障改革が本格化する元年」(小林喜光 三菱ケミカルHD社長) 「緩やかながら着実な成長が持続する」(榊原定征 東レ会長、経団連会長) 「1000億円超の大型不動産取引が活発化」(関大介 アイビー総研代表) 「夏頃に政府がデフレ脱却宣言」(中野晴啓 セゾン投信代表) 「日本経済は2%前後のプラス成長を達成」(大和証券株式ストラテジスト) 「インフラ投資ブームで福祉施設が充実化」(藤根靖晃 ティー・アイ・ダヴリュ代表) 「日経平均が2万5000円に迫る」(武者陵司 武者リサーチ代表) 全部で9人。その多くが、企業の社長クラスか、株価が上がることに期待を寄せている人たちのようである。 あとの41人のほとんどがアベノミクスでは経済が復活しないか、それほど期待できないと言っているのだ。こうしたことを頭に入れ、我が物顔に振る舞って国民のことを蔑ろにする安倍自民党をギャフンと言わせる投票行動を国民が示すことが、今回の選挙の最大のテーマだといってもいい。 そのためにも、12月14日は投票に行こう。自分の考えを国政に反映させるために。 (文=元木昌彦)「週刊ポスト」12/12号 中吊広告より
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貧困世帯のJKに忍び寄る、“性春”の甘い誘惑「スカウトマンが校門前に出没するケースも……」
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