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5種類のラブドール
中国ではここ数年、日本以上にシェアリング文化が発展しており、特に街中での自転車のレンタル&乗り捨てができる自転車シェアなどは一大ブームとなっている。
そんな中、新たなサービスが登場した。それは「共享女友」(ガールフレンドシェアリング)というもので、ラブドールのシェアを行う会社が現れたのだ。
福建省アモイ市に拠点を置く「他趣」(ターチュー。英語名はTouch)は、スマホのアプリを通じてアダルトグッズをネット販売する会社で、コンドームやセクシー下着、アダルトグッズなど約2,000品を取り扱っている。
「共享女友」は、スマホアプリを通じてオーダーすると、お好みに合わせたレンタルラブドールを家まで届けてくれるという。
ラブドールは5種類あり、香港人、ロシア人、ギリシャ人、韓国人の女性をイメージしたもののほかに、映画『ワンダーウーマン』の主人公を模したものまである。また、手錠やムチなどの追加オプションもあるという。
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アプリの写真とは、かなり外観が異なるが……
レンタルするにはまず8,000元(約12万8,000円)の保証金が必要で、料金は1晩298元(約4,800円)、3日698元(約1万1,000円)、1週間なら1,298元(約2万1,000円)となっている。保証金は、レンタルが終わってラブドールを返却すれば払い戻される。
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お披露目会で展示された実物のラブドール
14日、北京でこの新サービスのお披露目会が行われた。ラブドールはシリコン製で、市価にすると1万元(約16万円)以上、一番重要なアソコの部分は使い捨ての取り替え式になっており、使い回しはしないとしている。また、レンタルから返却されたラブドールは入念に洗浄し、消毒殺菌もされるという。
他趣は「男の子どもが重要視される中国では、男女比がいびつで、5,000万人もの男余りが出ている。『共享女友』は単身赴任の既婚男性も含めた20~35歳のサラリーマンをターゲットに、性と心のパートナーを提供します」と語っている。
このニュースが発表されるや、ネット上では大きな反響が。
「こんな形の性の開放は受け入れられない」
「いったいどうやって消毒するんだ? 誰がそれを監視するんだ?」
「衛生面で問題があるのは売春婦も同じだろう」
「シェアリング文化のレベルが、だんだん低下しているな」
などといった声が寄せられている。
この行きすぎたシェアリングビジネス、果たしてどうなるのか?
……と文章の最後を結ぼうとしていたら、新たなニュースが入ってきた。
お披露目会の2日目、警察からの“低俗な活動で社会の治安を乱した”という通知により、関係者には罰金が科され、ラブドールを持って北京から離れるよう命令を受けたという。
あっけなくついえたラブドールのシェアリングビジネス。捲土重来はあるのだろうか?
(文=佐久間賢三)