今週の注目記事・第1位 「船越英一郎が松居一代に離婚調停<全真相>-『一億円を振り込みなさい』」(「週刊文春」7/13号) 同・第2位 「『加計学園』にも浮上する補助金詐欺疑惑」(「週刊新潮」7/13号) 同・第3位 「『豊田真由子』のヤメ秘書匿名座談会-もっと事情が知りたい!」(「週刊新潮」7/13号) 同・第4位 「下村博文元文科相に新疑惑-『100万円献金』学校の依頼で特例ビザを」(「週刊文春」7/13号) 「都議選に勝った平慶翔が怒りの告発『私は下村博文の罪を刑事告訴します』」(「週刊現代」7/22・29号) 同・第5位 「加藤一二三、猫と借金とクリスチャンな日々-藤井四段より気になる!?」(「週刊文春」7/13号) 同・第6位 「危機感不感症に陥った日本を世界の激震が襲う日」(「ニューズウィーク日本版」7/11号) 同・第7位 「『山口敬之』を救った刑事部長と内閣情報官の栄達」(「週刊新潮」7/13号) 同・第8位 「安倍首相に鉄槌!」(「週刊文春」7/13号) 同・第9位 「安倍晋三いまだ反省なし」(「週刊現代」7/22・29号) 同・第10位 「ビートたけし2017上半期ヒンシュク大賞を決定するぜっての!」(「週刊ポスト」7/21・28号) 同・第11位「名古屋場所の事件は『風呂場』で起きる!?」(「週刊ポスト」7/21・28号) 同・第12位 「外交上手がDV!? 『外務省トップ』が妻に110番された」(「週刊新潮」7/13号) 同・第13位 「渡辺謙軽井沢<落武者生活>をスクープ撮」(「週刊文春」7/13号) 同・第14位 「菊地亜美が『2連泊』蜜愛、結婚宣言-『関西のイケメン会社員』にメロメロ」(「フライデー」7/21号) 同・第15位 「『ヤクザと在日』任侠団体山口組代表織田絆誠の告白」(「週刊ポスト」7/21・28号) 同・第16位 「観測史上最凶小池ハリケーン/『小池都知事』の『安倍一強』掃討作戦」(「週刊新潮」7/13号) 【巻末付録】現代とポストのSEXYグラビアの勝者はどっちだ! 今週は、来週の月曜日が休日のため、現代とポストは合併号。いい方は悪いが、売り物がないので、一週休めば紙代印刷代が助かるという採算ありきで合併号にしたのではないかと疑いたくなるほど、読むところがない。 巻頭は現代が「縮小ニッポン『未来の年表』」だが、どれもこれもよく知られていることばかり。現代編集部は週刊誌だということを忘れているのではないか。 ポストも威張れたものではない。「完全版『落選運動』その破壊力と実践法」という特集だが、今時、岩波の『世界』でもやらない特集ではないか。 重要性はわかるが、もうすこしタイミングを考えて特集を作ってほしいものだ。 さて、新潮によると、中谷元前防衛相が、都議選の大敗は「THIS IS 敗因。Tは豊田、Hは萩生田、Iは稲田、Sは下村」と分析して見せたそうだ。だが一番の元凶が抜けている。安倍首相である。 だから「THIS IS a 敗因」としなければいけない。 自身と妻の昭恵が関わっていた疑惑が極めて濃厚な森友学園、加計学園問題には、逃げ回るだけで説明責任をまったく果たさない。 大勝した小池都民ファーストも「小池チルドレンというポンコツ議員」(新潮)ばかりだから、前途は多難であろう。 それに小池自身が、開票から一夜明けると、「二元代表制などで懸念がある」と、分かりきった理由で都民ファーストの代表を退いてしまった。 そして「私たちは国民ファーストをベースに考えていく」などと宣った。都知事としての成果も全く出さないうちから、国政へ色気を出すというのは、都民ファーストなどどうでもよかったことを、満天下に明らかにしてしまった。 新潮は、イエスマン・チルドレンと諮問機関だらけの都政はこれから大混乱すると予測しているが、私も、都政より国政、それも総理大臣狙いの小池には、都民として期待できそうもない。心配である。 ポストでノンフィクション作家の溝口敦が、神戸山口組から別れ、任侠団体山口組をつくった織田絆誠代表(50)の告白をやっている。 織田代表はこう話す。 「盃を下ろすまでは、組長になる人はそれぞれいい人なんです。が、下ろしたとたん、子分からお金の吸い上げ自由、自分の勝手と考える。こういった盃なら要らないということです。 しかるべき人物が現れ、トップになっても変わらないと確信できた段階で、組長の座にお迎えしたいと考えています」 ここでは、組長を置かず、親子盃、兄弟盃もしない。月会費はオール10万円以下。カネがかかるからと、他の団体と交際せず、本部事務所も置かない。 織田代表のモットーは「ヤクザはヤクザらしく」で、服装は自由で黒服を強制しない、生活に余裕を持ち、おしゃれを楽しみ、社会貢献せよという。 織田代表の祖父は済州島から日本へ勉強しに来た。大阪・淀川区で軍需工場を営み、親日派として名を成したそうだ。 だが、空襲で工場は灰燼に帰し、その子どもは敗戦後ヤクザになった。その父の子として生まれたのが織田代表である。 暴対法に基づく指定暴力団は22団体あるそうだが、そのうち代表者が在日である組織は5団体。 織田代表は「韓国は生みの親、日本は育ての親」で、大事なのは育ての親だと話す。こうした新しいタイプのヤクザが、山口組分裂の中でどういう役割を果たすのか、注目したい。 今週のフライデーの張り込みネタは、元「アイドリング!!!」メンバーでタレントの菊地亜美(26)。彼女が6月下旬、東京ドーム近くの焼き肉店に入った。 出てきたときは男性と2人で、港区内のレンタルショップに寄り、2人して彼女の自宅マンションに消えたそうだ。 次の日も、夕方、外で合流してまたしても彼女の部屋にお泊り。彼女に直撃すると、大阪に住んでいる一般の方で、5歳上の会社役員だそうだ。 菊地のほうがめろめろのようだ。フライデーが直撃すると、 「う~ん……。たしかに、恋人がいることを隠したい気持ちもありました。でも、写真まで撮られているのに、ウソつくのは変じゃないですか。もう、この瞬間から気持ちを切り替えます(笑)」 事務所に連絡すると「スタッフ一同、彼女の幸せを願っております」だって。みんながおめでとう、よかったね。 文春が、ニューヨーク不倫以来、沈黙を守っている渡辺謙の姿を、彼の別荘のある軽井沢で激写している。 NHKの大河ドラマへの出演は決まったようだが、不倫については沈黙を保ったまま。 妻で女優の南果歩は、新しいドラマの会見で、「ちょっと心身ともに疲れて落ち込んでいた時期に(このドラマに=筆者注)巡り合えたのは、神様が引き合わせてくれたご縁」とほほえんだという。 また離婚されないように、しっかりしなよ謙さん。 さて、外務省のトップ、杉山晋輔事務次官(64)の高級マンションから某夜110番が入り、警察が駆け付けた騒ぎがあったと新潮が報じている。 なんでも、杉山次官が奥さんに手を上げ、奥さんが逆上して通報したのだという。 この杉山次官、派手な指輪やきつい匂いの香水を好み、宴会では火のついたローソクを尻に差すなど、本業以外で話題に事欠かない人だそうである。 この夜は、事件性はないということで警察は引き上げたそうだが、外務省のトップが警察沙汰では、外務省の看板に傷がつくというものだ。 名古屋場所が始まったが、いわんこっちゃない。初日、新大関の高安と先場所休場した稀勢の里が、ともに敗れてしまった。 高安は落ち着きを取り戻せばなんとかなるだろうが、稀勢の里は「春場所でのケガが完治とはいえない状態で、場所直前まで強行出場するかが関係者の注目を集めた」(ポスト)。 もし名古屋場所も途中休場となれば、進退伺にもなりかねない。左肩のけがはかなり重いと見て間違いはない。ここで「休む勇気」を持たなくては、稀勢の里の時代はつくれない。心配である。 ビートたけし恒例の「上半期ヒンシュク大賞」だが、今回は誰の目にも豊田真由子代議士センセイが断トツだから、たけしもいうことがなくて困っただろう。 「あまりにテレビの自主規制がひどいんで、オイラも『テレビじゃ言えない』なんて本を出したけど、豊田センセイのおかげで流れが変わったね。あれ以来、ハゲネタはタブーじゃなくなった。センセイが復活したら、国会で『ポコチン』『コーマン』を連呼してもらって、この国の『表現の自由』を死守して頂きたい!」 ヒンシュク大賞は豊田真由子と不倫で名を馳せた中川俊直センセイに決定! たけしいわく、「自民党代議士2回生はトンデモナイ逸材揃い」だそうだ。 ところで、いよいよ安倍内閣の支持率が危険水域に入ってきた。 「朝日新聞社は8、9日、全国世論調査(電話)をした。安倍内閣の支持率は33%で、前回調査(1、2日)の38%から1週間でさらに下落し、第2次安倍内閣の発足以降、最低となった。不支持率は47%(前回42%)だった」(7月10日付) 北朝鮮がICBMを打ち上げても支持率回復しなかったのだから、この下降線は本物だ。 安倍は麻生や甘利、菅などと、これからどうするかを話し合い、8月にも内閣改造をするつもりだが、現代によれば、目玉と考えていた橋下徹の入閣はなく、菅経由で打診していた小泉進次郎も断ってきたそうだ。 安倍はそれを聞いて、「何様だよ」と呟いたそうだが、もはや泥舟と化した安倍丸に一緒に乗ろうというのは、ヒンシュク・クイーンの稲田朋美しかいないだろう。 いっそのこと、稲田官房長官にしたらどうか。それを機に、昭恵と離婚して、稲田も離婚し、安倍と稲田が結婚したらいい。 官房長官は首相の女房役であり、実生活でも夫婦になれば、言行一致のいいカップルになる。国民からはそっぽを向かれるだろうが、身から出た錆だから致し方あるまい。 ポスト安倍候補たちが次々に安倍首相批判を口にし始めた。石破茂や野田聖子、船田元がそうだが、安倍の信頼が厚いといわれている岸田外務大臣も、反旗を翻しそうである。 文春によれば、安倍が読売新聞で改憲案を表明した後、岸田は「今すぐの九条改正は考えていない」と否定的な見解を示した。 麻生副総理は面従腹背の典型だから、安倍がダメとなったら、すぐにも動き始め、自分が後見人になって裏から操れる人間を探し始めるはずだ。 ようやく安倍政権の崩壊が現実のものとなってくる。 そういえば財務省の佐川宣寿・理財局長(59)が国税庁長官になるという人事が話題を呼んでいる。 佐川は学校法人「森友学園」への国有地売却問題の担当局長として、国会での追及されても「不当な働きかけはなく、記録も残っていない」などとのらりくらりとした答弁を繰り返して批判を浴びた。野党からは「森友問題の功労者として『出世』させたのではないか」との批判も出ていて、納税者の理解を得られるのか、疑問が出ている。 新潮によれば、安倍ベッタリ記者の山口敬之の準強姦事件捜査をストップさせた、中村格(いたる)が、警察庁の総括審議官に就任することが確実視されているという。 菅官房長官と親しい中村は、このままいくと警視総監という声もあるという。これまたおかしな人事である。 閑話休題。官僚は嫌いだ。だからほとんど付き合いがない。高校生の時、なんでもオレは知っていると頭の良さをひけらかす嫌味な同級生がいた。そいつは東大に入り厚生省(当時)の官僚になった。その男のイメージがあるためか、編集者人生の中で官僚とはほとんど付き合いがない。 先日、一葉のハガキが来た。高校のクラス会の世話役をやっている人間からだ。内容は先の官僚になった男が叙勲したというのだ。瑞宝重光章というのをもらったらしい。春秋で8,000人以上がもらう勲章で、天皇からではなく安倍首相からもらうのだというから、驚くほどのもでもなかろう。 だいぶ前になるが、講談社のナンバー2が、勲章を欲しくて、部下に政治家を動かすよう命じて、なんとかという勲章をもらったと聞いたことがある。人間年を取るとそんなものが欲しくなるのだろうか。 クラス会開催の知らせでもないのに、こんなことを書いてくるなと呟いて、ハガキをごみ箱に捨てた。 ところで北朝鮮が、アメリカの独立記念日に合わせてICBM(大陸間弾道ミサイル)を打ち上げた。記念日を寿いでということではないだろう。 40分間飛行して日本海の排他的経済水域(EEZ)に着水したそうだが、ついにアメリカ本土(ハワイぐらいまでか)にまで到達する兵器を持ったことになると、トランプ米大統領たちは大騒ぎのようだ。 最近はとんとカールビンソンなどの空母がどこにいるのか、情報を探しても見つからないが、これらが北への抑止力にはなっていないようである。 トランプは怒り狂っているようだが、中国とロシアはそれに同調する気はなさそうだ。そうなると、G20でトランプは安倍首相に「北への空爆を一緒にやろう」などといってきはしないだろうか。安倍という男はアメリカのいいなりだから心配である。 ニューズウィーク日本版で、コラムニストの河東哲夫は、「日本は能天気すぎる。北朝鮮からミサイルが飛んでこなかったことで、危機に対する免疫ができたようで、『悪いことしなければ、危機など起こるはずがない』と、足元は崩れ、危機はそこまで来ているのに、『仮想現実』ならぬ『仮想安定』を見ているだけだ」と、批判している。 確かに、日本人は真の危機が迫っていても、どうにかなるさと高をくくっている図太さ、いや、いい加減さはある。 明日に大地震が首都圏を襲うかもしれない。北のミサイルが間違って日本列島に落ちてくるかもしれない。原発事故が再び起こるかもしれない。 考え出したら不安で夜も眠れなくなるような危機があちこちにあるのに、私は、家も建て替えないし、日本から脱出しようとも考えない。 先立つものがないということもあるが、せんじ詰めればそれが日本人なのだ。そうやって生きてきたし、これからも生きていくのである。 さて、藤井聡太四段のおかげでといっては悪いが、再びマスコミの寵児になったのが加藤一二三九段(77)である。 丸っこい顔と早口でしゃべるかわいいお爺ちゃんは、テレビでも引っ張りだこだ。文春によると映画主演のオファーもあったという。 だがその変人ぶりもなかなかのようである。縁起がいいというのでネクタイはベルトの下より20cmは長く締める。 箱根の旅館で対局したときは、滝の音がうるさいと、滝を止めさせようとした。対局中にカキフライ定食とチキンカツ定食を食べた。 だがトラブルもあるようだ。10年以上敷地内で猫にエサを上げ続けたため、糞尿被害や悪臭で、そこに住んでいるほかの世帯から、エサやりの禁止と慰謝料を求めて提訴されたという。 加藤側は敗訴し、エサやり禁止と慰謝料204万円払わされたそうだ。 管理費をためたり、土地を担保に1,000万円を日本将棋連盟から借りているという。それに30歳の時に洗礼を受け、熱心なクリスチャンで、かなりの寄付をしているそうである。 だが、故・芹沢博文がいっていたが、棋士で飢え死にした奴はいない。加藤九段も、名人、十段、棋王などタイトルを獲得している。 将棋担当記者によると、羽生善治三冠などのトップは年収1億円程度、下位クラスでも5~600万円は稼げるという。 そのほかにも、将棋教室や講演、将棋好きの大企業の社長などに教えれば、相当なご祝儀がもらえる。 加藤九段は63年の将棋人生で、生涯年収は10億円はくだらないだろうと、ベテラン棋士が話している。 加藤九段は現在、ワタナベエンターテインメントに所属している。そこによると、将棋会館からの借金は返済完了。エサやりは今はやっていない。管理費は1カ月滞納しているので、本日払います。 将棋からは引退したが、これからはタレントとしてテレビ界を席巻するかもしれない、魅力ある人のようだ。 下村元文科相への加計学園からの献金疑惑に続いて、文春は、神奈川県川越市を中心に30校ほどの学習塾を経営する山手学院から、2007年から2013年までの間に計63万円の企業献金を受け取っていたと報じている。 また、2012年9月28日に、都内で貸金業を営んでいた70代の男性からパーティー券を200万円分買ってもらっていた。 政治資金規正法では1回のパーティー券売買額は150万円を上限とすると定められているから、これを超えているし、その上、20万円を超える場合は収支報告書に氏名などを記載しなければいけないのだが、それが見当たらないという。 件の男性は、パーティー券を引き受け、それを売ったことを認めた。そのほかにも「闇献金」が疑われるものがあるそうである。 下村も疑惑のデパート化しているようであるが、その下村に、文春などに事務所の情報を流したのは、以前勤めていた秘書の平慶翔(29)ではないかといわれた当人が、現代で猛反論している。 もちろん、そうした内部文書を持ち出したことはなく、下村がいっているような、上申書など身に覚えがない、退職届と上申書の筆跡が似ているといっているが、あれは自分の筆跡ではないと全否定している。 都議選中、下村は会見して、文春の報道は「選挙妨害」だといったが、平のほうがあの会見のために5,000票は減らされたので、妨害したのは下村のほうだと難じている。 そして、文春が追及している加計学園からの200万円の寄付について、こう語った。 「しかし、3年半、下村代議士や今日子夫人をそばで見てきた者として言わせていただくと、パーティ券購入が11人の分散献金という今回の説明は、まったく合点がいきません。そこにはやはり嘘が混じっていると感じざるを得ないのです。 私は、文書偽造と名誉棄損で、刑事・民事両面から告訴を検討中です」 ここまでいい切るなら、きっちり告訴して、法廷で白黒をつけるべきである。変に中途半端にしてしまうと、平自身のこれからに関わってくる。 さて、今年最大のモンスターになった豊田真由子議員だが、新潮は、彼女の事務所を辞めたヤメ秘書たちの匿名座談会をやっている。新たな豊田センセイのお言葉はこうだ。 「赤信号でも止まるな」「世の中、ホントにバカばかり」「新しいタイプのおバカさんたち」「このチョギっ!」(有史以来誰も使ったことのない新しいタイプの罵り言葉だそうだ) 国会では「弱者のために」なんていっているが、差別意識の塊だとヤメ秘書は語っている。厚労省出身だから障害者施設を回ることが多く、表向きは弱者に寄り添っている風を演じるが、裏では全く違う。 「施設で障害者が作ったお菓子なんかをもらって帰ってくると、『こんなの、中に何が入っているか分かったもんじゃない!』とか言って、絶対に口をつけようとしませんからね。この行動が、彼女の全てを物語っています」 ここまでバラされたら、彼女が次の選挙で当選することはあり得ないだろうが、ちょっぴり寂しい気がするのはなぜだろう。 安倍首相は「もり・かけ」問題を早くもみ消したいと焦りだした。森友学園の籠池前理事長には、大阪地検特捜部を動かして国や大阪府から補助金を騙し取った容疑で家宅捜査させ、逮捕して口封じしようとしている。まさに安倍による「国策捜査」である。 だが、新潮によると加計学園の加計孝太郎理事長にも、補助金詐欺疑惑が持ち上がっているという。 今治市で進めている獣医学部新設の総工費は約192億円で、そのうちの半分96億円を県と市が補助金で負担することになっている。 6月21日に今治市議会に新設する建設費の見積もりが加計学園から提出されたが、そこには「施設は全部が鉄骨造りで費用はトータルで約148億円になる」とあったそうだ。 単純計算すると坪単価は約150万円になるが、これはけた違いに高いと『今治加計獣医学部問題を考える会』の村上治共同代表が指摘する。 例えば、3年前に十和田キャンパス(青森県)の獣医学部棟を建て替えた北里大学は、鉄筋コンクリート造りで、建設費は当時で坪82万円だった。一般的には鉄筋コンクリート造りのほうが鉄骨造りより高いそうだから、加計学園の見積もりは異常に高いといわざるを得ないようだ。 今治市はまったくノーチェックで、加計学園のいうがまま96億円という補助金を決めてしまっている。だが、建設費の水増しで、補助金だけで学部を新設しようと目論んでいるのではないかというのである。 文春は、獣医学部新設については、8月末に文科省の審議会で最終判断されるが、7月10日に行われる国会の閉会中審査では、文春が追及している下村元文科相と加計学園の癒着疑惑も追及されるから、「加計疑惑はまだ終わらない」(文春)のだ。 7月5日の夜、カミさんと松居一代&船越英一郎の話をしていた時、一通のメールが届いた。 「突然ですが、Aさんの奥さんが今朝飛び降り自殺をしました」 目が釘付けになった。Aは古い友達である。奥さんとは会った記憶はないが、いったい何があったのだろう。深夜、こういうメールが届くと心が震える。 松居一代(60)とは私が現代編集長の頃だから、20年ぐらい前に会ったことがある。そのときは、彼女の子どもがひどいアトピーで、アトピーを治すためにいろいろの病院を回り、あらゆる本を漁って研究していると、熱く語っていた。 私の子どももアトピーがひどく、その後、いろいろアドバイスをしてもらったと記憶している。 離婚した後で、船越英一郎(56)と再婚する前だったが、思い込みが激しく、こうと思ったら何がなんでも突き進んでいくタイプで、こういう女性と結婚した男は大変だろうなと思った。 船越のことはほとんど知らないが、父親の船越英二は好きな俳優だった。日本のマストロヤンニといわれた美男俳優だったが、1959年(昭和34年)、大岡昇平原作、市川崑監督の『野火』に主演して、極限状況の敗残兵を演じ映画賞を総なめにした。 親父に比べて息子は線が細い気がする。そうした男は松居のような気の強い女に魅かれがちだが、この結婚は当初から波乱含みだったと文春が報じている。 「船越家は由緒ある家柄で、英一郎は三十四代目の当主。父で昭和の名優だった英二さんは、後継ぎとしてひとり息子の英一郎に大きな期待をかけていたこともあり、バツイチで子連れの松居との結婚には猛反対。英一郎の両親は結婚式に参列せず、英二さんは07年に亡くなるまで一度も松居と会うことはなかったのです」(船越家の知人) 松居によれば、船越が両親に松居と結婚したいというと、父親は日本刀を抜いて「親を捨てて女を取るのか」といったそうだ。だが、親に勘当されても愛を貫くという生きかたもある。 2001年に結婚して“円満”そうに見えたが、11年ごろ、船越が自宅から徒歩1分のところに「支度部屋」を購入した頃から2人の間に波風が立ち始める。 そして15年に、船越側から離婚の意思を伝え、彼女側は拒否したため完全な別居状態が始まったという。 船越が離婚を望んだ最大の理由は、松居の「執拗なDV」だそうだ。船越と他の女性とのメール履歴を見つけた松居は、携帯電話を沸騰した鍋に入れて破壊。さらには「離婚する」といって暴れ出し、ハンガーで船越の頭を殴りつけ、台所から持ち出してきた包丁を船越に向けたそうだ。 椎間板ヘルニアを患って入院していた船越に馬乗りになって、「さっさと電話をよこせ」と怒鳴り、胸ぐらを掴んでベッドに叩きつけた。 船越が知り合いの女性と他愛のないメールを送っていたのを松居が発見して激昂し、船越の頭を10回以上殴りつけたなどなど、すさまじいDVがあったと、船越の知人が話している。 07年、船越の父・英二が亡くなった時、松居は船越に「アイツは私にたてついていたから、呪い殺してやった」といった。 自著の出版記念会で、亡くなった川島なお美と船越が付き合っていたことを暴露し、非難された時も、松居は「死んだ女がどうなろうと自分には関係がない。本が売れればいいのよ」といい放ったという。 松居という女性はバカではないから、彼女にもいい分がある。船越が糖尿病を発症したとき、おカネより健康が大事だから治療を受けるよういったが、健康食品のCMが入ったばかりだったから頑として受けなかった。 糖尿病があるから、船越とは10年近くセックスレスだが、私は船越を愛していたから、手をつないで寝るだけで幸せだった。糖尿病の合併症で2度顔面麻痺を起こし、激ヤセしたのが心配だった。 浮気されるより船越の身体が心配だった。しかし船越はバイアグラを大量に飲んで不倫していた。それも松居の親友と。 松居は2人が密会をしているところを突き止め、そして彼女はこう決めたという。 「私は絶対に船越英一郎を許さないと。彼は私をとんでもない悪妻に仕立て上げて、自分を被害者のようにして離婚しようとしている。(中略)絶対に嘘をつかないというのが私の信念です。だから今回、きちんと(文春に=筆者注)お話ししたのです」 両者のいい分は真っ二つ。松居は自分のブログで動画を配信し、船越の不実を詰り自殺すると語ったりしている。 松居は中途半端な妥協はしないだろう。船越には同情しないが、怖いだろうなこういうカミさんを敵に回したら。結婚は人生の墓場とはよくいったものである。 【巻末付録】 現代、ポストともに合併号だから、記事よりグラビアに力が入っている。 ポストは、巻頭で「森高千里 『青春を、もう一度』」。もちろんヌードではない。 売りは後半の「100人のイキボイス」である。QRコードや書かれているURLにアクセスすると、ここにいる100人の「いくときの声」を聴くことができるというもの。お暇な方はどうぞ。 見ながら夏だというのに寒気がしてくるのは「ジャズシンガー 真梨邑ケイ、還暦迎えてAV出演」である。還暦にしてはいい体だとは思うが……。 お次は100人の「お尻総選挙」を制したという麻里梨夏の「原寸大 日本一のお尻」。袋とじは「真夏のアンダーヘア大研究 2017 陰毛の向こう側が見えてきた!」 ラストは「2017ミス湘南グランプリが魅せた限界セクシー 江藤菜摘」。おまけは元おニャン子クラブ、デビュー30周年の挑戦「渡辺美奈代 47」。47歳にしてはかわいらしい。 現代へ行こう。巻頭は「時をかけて 原田知世」。50歳目前の原田だが、まだまだおいしそうだ。 後半は「NHK朝ドラ『ひよっこ』主人公の先輩・幸子役で大ブレイク 島藤子」。なかなか目力のある表情のいい子だ。 次は「アイドル・ヌードの新星 桃乃木かな」。袋とじはまだやるのかと思わざるを得ない「叶恭子 女神のヌード」。もう見飽きたな。 もう一つの袋とじは「濃艶バディを完全撮り下ろし 柏原芳恵」。12年ぶりの撮り下ろしだそうだ。 ところどころ年がにじみ出ている写真はあるが、なかなか引き締まったボディで、かつて皇太子もファンだった頃の面影は残っている。これはスクープといっていいだろう。 徳間書店から写真集が7月21日に発売される。 今週は柏原芳恵の写真集を載せた現代の勝ちである。 (文=元木昌彦)「週刊文春」(7/13号、文藝春秋)
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「このハゲー!」豊田真由子議員に、ビートたけしが緊急提言「ポコチン、コーマンを連呼せよ!」
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