Quantcast
Channel: 日刊サイゾー
Viewing all articles
Browse latest Browse all 2953

安倍チルドレン“魔の2回生”問題児たちの醜聞続々……アル中、暴言、なんでもアリ!?

$
0
0
0703_bunshun.jpg
「週刊文春」(7/6号、文藝春秋)
今週の注目記事・第1位 「下村元文科相『加計学園から闇献金200万円』-内部文書入手」(「週刊文春」7/6号) 同・第2位 「魔の2回生/『豊田真由子』の『絶叫暴力』未公開データ40分中の最恐文言」(「週刊新潮」7/6号) 同・第3位 「『身内も仰天』!<総理改憲インタビュー>に『読売』社長賞」(「週刊新潮」7/6号) 同・第4位 「魔の2回生/怪しい中国人女性を議員宿舎で囲ったアル中代議士『橋本英教』」(「週刊新潮」7/6号) 同・第5位 「金子恵美総務政務官『優雅な送迎』-運転手付きの公用車で優雅に送迎」(「週刊新潮」7/6号) 同・第6位 「加計学園グループの敷地内に『自民党支部』があった!」(「週刊ポスト」7/14号) 同・第7位 「都議選圧勝! 小池百合子『総理への道』」(「週刊現代」7/15号) 同・第8位 「官邸がバラ撒いた『4億円』に御用メディアが飛びついた!」(「週刊ポスト」7/14号) 同・第9位 「前川喜平文科省前事務次官の新証言 これで安倍政権は本当に終わる」(「週刊現代」7/15号) 同・第10位 「我、藤井聡太にかく敗北せり-14歳の天才に敗れた14人の棋士インタビュー」(「週刊新潮」7/6号) 「藤井四段『ここが凄い』-『100回やっても勝てない』」、敗者が語る」(「週刊文春」7/6号) 同・第11位 「『小林麻央』の命を奪った忌わしき『民間療法』-海老蔵は三度過ちを犯した」(「週刊新潮」7/6号) 同・第12位 「滝川クリステルが<元恋人>小澤征悦から復縁を迫られている!」(「フライデー」7/14号) 同・第13位 「『グッチ裕三』テレビで一押し『メンチカツ屋』は自分の店」(「週刊新潮」7/6号) 同・第14位 「握手会大荒れも秋元康が築く30億円AKB御殿」(「週刊文春」7/6号) 同・第15位 「報ステ小川彩佳アナ、<森友官僚>に忖度なき直言」(「週刊文春」7/6号) 同・第16位 「有名企業のホンネ 国税より『かとく』が恐ろしい」(「週刊現代」7/15号) 同・第17位 「清楚な美女に出会える『出会いアプリ』をご存知か」(「週刊現代」7/15号) 【巻末付録】現代とポストのSEXYグラビアの勝者はどっちだ!  予想通りとはいえ、小池都知事の都民ファーストの会の圧勝だった。私も昼過ぎに一票を投じたが、投票場となった小学校に人影はまばらだった。  期日前投票は多かったが、あまり投票率は伸びないのではないかと思っていたが、やはり前回を上回ったものの51.27%と、関心の割には低かった。  分析はこれからだが、若者層の投票率が低く、中高年の割合が高かったと思われる。  さすがの安倍ポチ新聞・読売新聞も、社説で「自民党の安倍政権の驕りと緩みに反省を求める。それが、首都圏の有権者が示した意志と言えよう」と書かざるを得なかった。  安倍首相は今回の敗北を重く受け止めて、「言葉で『低姿勢』を強調するだけでは済まされない。疑惑や疑問には丁寧に説明し、重要政策で着実に結果を出すべきだ」と、安倍をたしなめた。  この言葉は、安倍の走狗となって前川前事務次官を貶めようとする記事を書いた読売にも跳ね返ってくるはずだ。  私の父親がいた新聞ではあるが、読売新聞の堕落、権力への追従は目に余るものがある。猛省すべきは安倍自民と同じである。  安倍とともにナベツネ主筆も辞任するべきではないのか。  この話は後でまたすることにして、まずは軟らかい話から。Tinderというアプリをご存じだろうか。  2012年にアメリカで生まれたそうだが、安全で手軽に異性と出会うことができると評判になり、全世界で3,000万人の登録者がいて、日本でも20代の女性が中心になり人気が出ていると現代が報じている。  このアプリは無料で、アプリを開くとSNSフェイスブックへのログインが求められるそうだ。  そこに名前や年齢、出身大学などのプロフィールを作成する。つまり、実名で登録し、相手も実名というところが「安心」というわけだろう。  現代の記者も登録してみたら、「いいね!」と返してきた25歳の女性とデートができたという。  彼女の動機は「一緒にお酒を飲める人が欲しい」ということだそうである。私も、そういう動機を持った中年女性に出会いたいものだが、こうしたものは100%安全などということはあり得ないのだろう。アプリをダウンロードしようかどうしようか、迷っている。  お次も現代の記事。「かとく」というのを知っているだろうか。厚生労働省東京労働局過重労働撲滅特別対策班の通称。  電通の女性社員が過重労働を苦に自殺したが、その後「かとく」の強制捜査が入り、電通はブラック企業と烙印が推され、企業イメージは失墜した。 「かとく」はこれまでに、靴販売のABCマート、外食チェーンのフジオフードシステム、、ディスカウントストアのドン・キホーテ、外食チェーンのサトレストランシステムズ、スーパーマーケットのコノミヤ、旅行会社のHISにも強制捜査を行い、法人としてだけではなく労務担当など、現役社員も書類送検してきた。  サトレストランシステムズが運営する「和食さと」は、私の家のすぐ近くにもある。ほとんど行ったことはないが、安いが、従業員が少ないために出てくるのが遅くてイライラする。  だが、通りに沿って広い駐車場があるため、タクシー運転手の利用が多い。 「かとく」が入ると、イメージが落ち、人手不足に拍車がかかる、いい人材が来ないなどの不利益が生じるため、そうした不安を抱えるところは戦々恐々だそうである。  企業潰すにゃ刃物はいらぬ「かとく」が一回入りゃいいということだ。  文春が、テレ朝『報道ステーション』の小川彩佳アナが、財務省福田主計局長、武内国際局長、外務省の秋葉審議官、経産省の嶋田通商政策局長らが集まる会に参加して、いきなり武内に「やましくないんですか」といったと報じている。  この武内、森友学園への国有地売却の時の近畿財務局長だったのだ。武内は予算委員会に参考人招致され、政治家からの問い合わせや政治的な配慮はまったくしていない、安倍への忖度などしていないと答弁した人間だ。 「私がウワサの武内です」といった途端、小川の雷が落ちた。よくいった小川アナ。  さて、すぐそこにいて触れられるアイドルというAKB商法は、もはや限界だろう。ファンだって握手するために大量のCDなどを買わされ、ほんの数十秒手を触れるだけではフラストレーションがたまるのは無理ない。  秋元康のひねり出した悪辣な商法は一時成功したが、もはや限界である。彼女たちの身の安全が100%確保されるような体制を取らないと、必ず悲劇的な事件が起こる。  その秋元だが、神奈川県・横須賀に土地・建物合わせて30億になるのではないかという豪邸を新築中だと文春が報じている。隣は秋元と親しい幻冬舎の見城徹が購入したという。やれやれと思うしかない。  テレビを付ければグルメ情報ばかり。何を信じればいいのかわからないが、それを利用して、自分がやっている店を自画自賛していたというセコく汚い話が新潮に載っている。  グッチ裕三なるタレントがいる。テレビに出るたびに、浅草にメンチカツのうまい店があるといっているらしい。だがその店は、グッチの妻が代表で、彼も役員になっているファミリー企業だったと、新潮が調査して報じたのだ。テレビは広告料を取った方がいい。  フライデーは、滝川クリステル(39)のマンションに、以前付き合っていたが別れたといわれていた小澤征悦(43)が来て泊まっていき、復縁を迫っていると報じている。  小澤は小澤征爾の息子。一説には父親が2人の結婚に反対したといわれてもいるようだ。  その小澤がアストンマーチンで来て、今さら結婚しようもないのではと思うが、滝クリはフライデーの直撃に、こう答えている。 「お互いのこととか、将来のことを話し合ったりはしています──交際という意味ではなく」「私が彼の気持ちを言うのはちょっと、おこがましいんですけど、前から強い気持ちをいただいているので、それにどう向き合うかというか……」「今後どうなるかは、ちょっとまだ……話し合っている状態なので」  こんないい女を困らせて……。愛とか恋とかは当人同士しかわからないから野暮はよすが、立川談志の口癖に「人生成り行き」というのがある。オレなんぞは、いつもこれを実践してきたが、そう間違った人生でもなかった。そうしたら、滝クリちゃん。  市川海老蔵の妻・小林麻央の死は乳がんの恐ろしさを見せつけた。新潮は、麻央の乳がんは早い段階で治療していれば、もっと生存できたのではないかと、疑問を呈している。  なぜなら、麻央が始めたブログには「あのとき、/もっと自分の身体を大切にすればよかった/あのとき、/もうひとつ病院に行けばよかった」と書いていたからだ。  新潮によれば、最初は若い女性に多い良性の乳腺線維腺腫と見られたが、病院からは3カ月後にもう一度来てくれといわれた。だが、麻央が再検査を受けたのは8カ月後だった。  病院側は、がんが見つかったので標準治療(手術と放射線、抗がん剤にホルモン療法、分子標的治療薬を組み合わせて行う治療)を勧めたが、麻央側は首を縦に振らなかったそうだ。  その後、16年6月9日にスポーツ報知が「麻央夫人進行性がん」と報じるまで、治療を行っていなかったというのである。  事情を知る関係者は、驚くことに「気功に頼っていたのです」という。そのため病状が悪化し、小林家と縁の深い医師がそれを知り、聖路加病院に連絡して入院させたそうだ。  最後に北島政樹国際医療福祉大名誉学長を頼り、夏を超すのは無理だと思われていたのが冬を越し、春に至ったのだそうである。  今さらだが、もっと早く治療していればと思うが、残念である。  29(にく)らしいほど強い藤井聡太(14)四段だが、30連勝はできなかった。  安倍政権のおかげで先の見えないどんよりとした雲が覆う日本列島だから、明るい話に飛びつきたい気持ちはわかる。だが、いささか騒ぎ過ぎではないか。  29連勝を達成した夜のNHK『ニュースウオッチ9』は、放送開始から9時40分ぐらいまで、増田四段(19)との対局を生中継し、29連勝が決まった瞬間、キャスター2人がバカ騒ぎをしていた。おまけに新聞社は号外まで出したのだ。  翌日、私が読んだのは東京新聞と朝日新聞だが、一面トップが、ともに藤井29連勝だった。  私が整理部長だったら、せいぜい社会面トップまでだろう。14年の「レジャー白書」によると、一度でも将棋をしたことがある人は13年で670万人。将棋ファンの数は、はるかに少ないはずだ。パチンコが970万人、ゲームセンターが1,540万人だから、超マイナーといってもいい。  それはともかく、非公式だが羽生善治三冠まで破っているのだから、藤井四段の強さは本物である。  新潮は、彼に敗れた棋士たちに、藤井の強さについて語らせている。いわく「終盤が強い」(小林七段)、「時間配分が上手く、持ち時間を残しておくから終盤にしっかりと読み込める」(所司七段)、「集中力のすごさは感じました」(大橋四段)。  新潮によると、大方の棋士たちが、藤井は現段階でトップ10~20人には入る実力があると太鼓判を押しているそうだ。  瀬川五段によると、ミスをしたときは膝を叩いたり、ボソッと小さな声で「しまった!」と口に出すそうだ。中学3年生の顔が時々覗くそうだが、そこがまたいい。  こうなると渡辺明竜王や羽生善治三冠に挑むのも視野に入ってくるが、その先に、今や最強といわれる人工知能(AI)と、いつどういう形で対戦するのかも楽しみになる。  藤井四段は、いまのところAIとやるつもりはないと語っているが、彼の将棋にはコンピューター将棋の影響が色濃くあるといわれる。  文春で40代の棋士が、自分たちの世代はソフトの判断をそのまま受け入れることに抵抗があるが、「藤井君の世代だと、ソフトが示す判断基準をそのまま受け入れる事はごく普通のことだと思う。実際、藤井将棋はコンピューターの思考が色濃く反映されていると感じます」と語っている。  私事で申し訳ないが、私の父親は将棋が好きで、たしかアマ三段か四段だったと記憶している。家には分不相応な将棋盤と駒があり、休みの日は前に坐らされ、駒の動かし方から教えてもらったのは小学校低学年の頃だった。  当時、中野に旧将棋連盟本部があったせいだろうか、升田幸三第四代名人の着物姿をときどき見かけた。私もいっぱしの将棋少年だったが、すさまじく短気な父親に、指すたびに怒鳴られるため、ついには将棋盤をひっくり返し、以来、将棋とは無縁になった。  だが、会社に入って作家の山口瞳さんから芹沢博文や米長邦雄を紹介され、親しくなり、特に芹沢九段にはかわいがってもらった。彼も14歳で入門して、19歳で四段となり「天才」といわれた。  だが多才すぎた。無類のギャンブル好きで、女好き。原稿を書かせたらそこら辺の作家顔負けの素敵な文章。TVタレントとしても売れっ子で、酒は底なし。  晩年、血を吐いて入院し、医者から酒をやめないと命取りになるといわれたが、ワインは酒ではないからと、ジャブリを朝から飲み、箱根のホテルへ行った時はホテル中のシャブリを持って来させ、私たち数人で飲み干した。  確か、田中角栄に将棋を教えていたと記憶している。彼を通じて角栄インタビューを申し込んでOKをもらった。だがインタビュー直前、角栄の秘書の早坂に「俺を通してない」といわれ、実現はしなかった。  将棋指しの世界を見せてくれた。「お前のためならなんでもやってやる」といってくれた芹沢九段だったが、酒で体を壊し、たしか51歳の若さで亡くなってしまった。奥さんから聞いた。死ぬ間際、彼女に「ごめんね」といったという。  藤井四段の話から余談にいってしまったが、米長邦雄の口癖は「兄貴たちはバカだから東大に行ったが、オレはできるから将棋指しになった」。文春によれば、藤井は小四のときには、五十手以上の詰将棋を、あっという間に解いたという。地頭のよさとAIからも吸収できるいい環境があるのだから、連勝はストップしたが、彼がどこまで強くなるのか、これから楽しみではある。  さて、都議選での自民党惨敗のきっかけとなったのは、前川前事務次官の爆弾告発であった。  現代では前川を田原総一朗がインタビューしている。取り立てて新しい話はないが、いくつか紹介してみたい。  加計学園問題のシナリオを描いていたのは和泉洋人首相補佐官で、彼が最終的に加計学園に決まるようにストーリーを作っていったと、前川は話している。  藤原審議官や財務省の佐川理財局長などが国会答弁で、知らぬ存ぜぬを通すのは「ある意味ですごい」とは思うが、虚偽答弁と思われるようなことを繰り返さなければいけないのは「気の毒でもあります」といっている。  内閣人事局が支配し、ねじ曲がった政治主導が続いていることについて、「陰に陽に、いろいろな手を使いながら抵抗はする。それでも最後の最後には押し切られてしまうことがあります」。  それを防ぐためには「透明性を高める仕掛けをつくることです。たとえば文書は一定期間経てば必ずオープンにする。内部告発も安全にできるようにする。政府から独立した、政策検証の第三者機関を設置する」ことが必要だと語る。  なんのために情報公開法があるのだということである。国民主権をないがしろにしてきた安倍政権は、国民から見放されたのだ。  昨夜の選挙速報を見ていて、あまりのうれしさに夜中まで酒を飲んでいたと、友人から電話があった。その気持ちわかるな。  ポストは、大新聞やテレビが、官邸がばら撒いている政府広報費4億円に飛びついているのはおかしいと批判している。もっともである。  都議選告示日から全国の新聞70紙に「弾道ミサイル落下時の行動について」という政府広告が掲載された。同時にテレビでもCMが流された。  これにインターネット広告を含めると、3億6,000万円の税金が投入されたという。  まったく無駄かどうかはさておき、こうした広告を流すことによって、政府はメディアに対して恩を売って、囲い込むのである。  ポストによれば、政府広報予算は民主党政権時代からすると、安倍政権になってから3年で2倍の約83億円になり、その後マイナンバーや原子力利用に関する適切な情報発信と称して、今年度の官邸の実質的な広報予算は90億円を超えるという。 「今年度までの5年間に安倍政権が増額した政府広報予算、すなわちマスコミ対策費はざっと150億円に達し、メディア篭絡の原資となった」(ポスト)  憲法改正をやるとなれば、さらに100億円が投入されると書いているが、この都議選惨敗で、それはなくなっただろう。  現代は「小池圧勝」と都議選を予測したが、多くが予想したことだから威張れることではないだろう。  そして小池都知事は、このムードを駆って総理へと突き進むのではないかと書いているが、あまりにも短絡的な見方である。  もちろん、野望政治家である小池が国政を狙っていないわけはない。その証拠に、都議選の候補者応援では、自民党への悪口はいうが、安倍批判はまったくしなかった。  政治アナリストの伊藤惇夫のいうように、「国政で一定数の議席を確保できたら、維新ではなく自民党と連立を組む考えを持っている」のであろう。  だが、都知事になったばかりの小池が、国政へ出るとなれば都民から大きな批判が出ることは間違いない。  小池にとっては、都民ファーストが大勝したのはうれしいが、国政が近くなったことを意味しない。  実際のところ、ポスト安倍には女性ならば野田聖子あたりが有力になるのではないか。小池はそれを、内心ではコンチクショーと思いながら、押さざるを得ないことになるはずだ。  国政は遠くにありて思うものと、今頃、小池は歌っているかもしれない。  ポストは、加計学園理事長・加計孝太郎の不都合な真実がまた出てきたと報じている。加計が代表を務める自民党岡山県自治振興支部は、ポストによると、加計グループの「英数学館 岡山校」と同じ住所にあるというのである。  加計孝太郎が自民党支部の代表を務めることは違法ではない。だが、学校の運営と政治活動は切り離さなくてはいけないこと、教育基本法なぞ引っ張り出さなくとも、自明の理である。  この支部は1982年に設立され、加計が就任したのは94年から。収支は驚くほど少なく、2015年度会費7万2,800円だという。  しかし、加計の力はその「集票力」にあるそうだ。学校をやっているから、建設業者、事務機から食品に至るまで出入り業者が多くいて、その票を集める力によって岡山をはじめ中国地方の政界に強い影響力があるというのである。  また、収支報告書には事務所費の記載がないが、家賃を支払っていなければ支部が家主から家賃相当額の寄付を受けているから報告してなければ「不記載」に当たる。  さらに英数学館が私学助成の補助金を受けていれば、国からの補助金を得ている法人の政治献金を禁じる政治資金規正法に抵触する恐れがあるという。 「加計氏は支部の代表者としても、学校法人の理事長としても、違法行為の疑いが濃厚なのだ」(ポスト)  加計側は、適切に処理しているから問題はないと答えているが、ポストのより一層の取材を期待したいものだ。  ところで、先週、今週と新潮のガンバリが凄い。文春中吊り盗み見問題にケリがついたのだろうか。6月29日の『とくダネ!』(フジテレビ系)で、小倉智昭が「新潮砲」といっていた。  新潮砲が今週、狙いを定めたのは、金子恵美総務大臣政務官(39)の公用車・私用疑惑。金子政務官はゲス不倫で一躍有名になった宮崎謙介元議員の妻である。  亭主が妊娠中に浮気をしていたことを文春砲が報じ、妻は離婚を考えたそうだが、それを乗り越え、今は2人で生まれた1歳4カ月の息子を育てているという。  新潮によれば、国会が閉会した翌日の6月19日、朝9時30分、永田町の第二議員会館内にある「国会保育園」と呼ばれる東京都の認証保育園「キッズスクウェア永田町」へ、専属の運転手が運転する黒塗りのクルマが滑り込んだ。  クルマから出てきた金子政務官は、息子を車から降ろしベビーカーに乗せて(グラビアを見るとベビーカーを押しているのは総務省の秘書官である)、保育園に連れて行き、戻ってきて霞が関へと向かった。  この日は午後2時半に、千代田区内で母親とともに公用車に乗り込み、母親を東京駅まで送り届けている。  翌日の朝も公用車で息子を送り、午後6時に公用車で迎えに行っている。22日は、午後7時に公用車で子供を迎えに行き、一緒に議員宿舎へ帰宅している。  公用車とは政務三役など要人にあてがわれるもので、当然税金が使われている。舛添要一前都知事が毎週末、別荘へ行くのに公用車を使っていたことが大きな問題になったばかりである。  このことは国会関係者の間で「バレたらまずい」とウワサになっていたようだ。新潮も、どうしても忙しい朝に公用車を使って子どもを保育園に送るのはわかるが、彼女の場合、それが「常態化」していることに問題ありだと指摘する。  公用車に関する窓口の会計課管理係の担当者は、「途中の保育園で子どもを降ろす? ないです。家族を乗せること自体ダメでしょう。そんな人いないと思います」と始め答えていたが、金子議員が実際やっていると告げると、「えーっと……。運転手の日報にはそうしたことが書かれておらず、詳細は把握していないのが実情です」と、しどろもどろ。  金子は自分のブログで「公用車の使用につき、常に総務省の運用ルールに則ってまいりました」と、問題はない、総務省の担当者は新潮に出ているようなコメントはしていないといっている。しかし「公用車に家族を同乗させてよいのかというご批判に対し、改めて自身の行為を振り返り、真摯に受け止めたいと思います」ともいっている。  その後、金子は子どもを歩いて送り届けるといっている。  この記事については、それぐらいはいいではないか、いや、選良は公私のけじめをつけるべきだと、両論あると思うが、子どもを保育園に入れられない、首尾よく入れても送り迎えに苦労している母親たちの多くからは「特権を利用して」と白眼視されるだろうな。彼女も亭主も安倍チルドレン「魔の2回生」である。  さらにすごい2回生は、衆院岩手3区選出の橋本英教自民党議員(49)である。  地元で公務があるときも朝からコンビニで缶ビールを飲み、肝臓の数値が上がったため、一昨年の暮れには病院に入院したそうである。  それ以外にも20代の中国人女性を議員宿舎に泊めていたという話もあるようだ。そのため橋本の選挙区の各市町村の支部長などが連名で、「議員としての資格はあるのか」「税金泥棒の見本」などと書いて、二階堂幹事長へ更迭を求める嘆願書を出したというのである。  6月26日に新潮が、都内の都議選候補の演説会で橋本議員をつかまえると、「橋本氏は赤ら顔で口を開けば酒の匂いがプンプン」していたそうだ。  当然ながら答えは要領を得ず、声を荒げて車で逃げ去ったという。これまた見事な2回生だ。  安倍ポチ新聞として名を下げた読売新聞だが、新潮によると、物議を醸した安倍のインタビュー記事(5月3日朝刊)が「社長賞」を与えられ、副賞100万円が贈られたという。  これにはさすがに「飼いならされた」読売の記者たちからも批判の声が上がっているという。他紙のデスクは、前川前次官の出会い系風俗記事を報じて、いったいどこまで政権寄りかと不買運動まで起きたため、ナベツネ主筆が意地になって“決断”したのではないかと推測している。  どうせ毒を食らえば皿まで、前川風俗通いの記事に社長賞をあげればよかったのに、ナベツネさん。  いよいよ「魔の2回生」の真打登場である。「怖いもの見たさのご期待に応えて、第二幕をお届けする」(新潮)。  新潮によると、豊田センセイの一家は、父親が東大卒、母親が東京外語大卒で進学塾を経営している。豊田は三姉妹の真ん中だそうだが、姉は医者で妹は弁護士というエリートファミリーだそうだ。  そんな家庭から、どうしてこんな罵詈雑言を吐く人間が出てきたのか、両親の話を聞いてみたいものである。  今回のテープは、同じ元秘書によるものだが、日にちは違う。罵声、怒声が終わると急に赤ちゃんバージョンになったという。 「あるんでちゅかあ! あるならどうして……」  だがこの人には、こういう激しいのが似合う。目的地の場所に行くのに最短経路より50メートル遠回りしただけでこの剣幕。 「違うよと! 違うよと教えてやったんだよね、あたしねぇ!! それを何? 豊田真由子様に向かって、お前のやっていることは違うと言うわけあたしに?」 「さあ、バカでもねえ! 人の言うことを聞くバカはかわいいよ!! バカのくせに人の言うことも聞かないバカはかわいくもなんともないよ!!!」  最後はこの決め台詞が出たに違いない。 「この、ハゲーーーーーっ!」  パチパチパチ! この「豊田真由子劇場」を毎週聞いていたい。  ちなみにYouTubeのデジタル新潮へのアクセスは、現時点で205万回だが、それ以外にも無数の関連動画があるから、ものすごい数になるに違いない。  さっそく、お笑い芸人たちはこれをネタに笑いを取り、ニコニコ動画などにはダブステップ(ダンスミュージック)風にアレンジした曲や、めいっぱいシャウトしたノリのいい曲にアレンジしたものなどが続々載っている。  この中から去年のピコ太郎のように、大ヒット曲が生まれるかもしれない。  少なくとも、今回の都議選で自民党惨敗のダメ押しをしたのは豊田議員だ。小池都知事から花束でも送ったほうがいいと思うのだが、受け取らないだろうな。  今の自民党議員の中で豊田と張り合えるのは稲田防衛相ぐらいのものだろう。彼女は6月27日、東京・板橋区で都議選候補を応援した際に「防衛省、自衛隊としてもお願いしたい」といった。  稲田は、防衛大臣としてのこの発言が自衛隊の政治利用と受け取られかねず、法に抵触するおそれがあるということを知らなかったのだろうか、あきれ果てる。  稲田は27日夜、発言を撤回する考えを示したが、綸言汗のごとし。豊田や稲田のような輩が安倍の周りに蝟集するのは、類は友を呼ぶからである。  この御仁も、自民党惨敗の功労者ではある。これからは安倍政権崩壊の最大の功労者になるのではないか。  さて魔の2回生たちの次は、安倍友の代表である下村博文元文科相。現在は幹事長代行で東京都連の会長であった。その下村に文春砲がさく裂した。  下村と加計学園が親しいのはよく知られているが、もともとは下村の妻だったという。10年以上前から親しく、下村夫人と安倍夫人の昭恵、加計とアメリカや韓国、ミャンマーなどへよく旅行していたそうだ。  文春が内部文書を入手した。それは「2013年博友会(下村の後援会=筆者注)パーティ入金状況」と題され、「9月27日 学校 加計学園 1,000,000」と書かれているという。  翌年も同じ金額が記されているが、重大なのは「この献金は、博友会の政治資金収支報告書には記載されていない」ことだと文春は指摘する。  政治資金規正法では20万円を超えるパーティ券購入を受けた場合、報告書に記載しなければならない。違反すれば、5年以下の禁固または百万円以下の罰金を受ける可能性がある。  この博友会は全国にあり、塾や学校関係者が入っており、組織的、継続的に政治活動をし、盛大なパーティを開いているにもかかわらず、政治団体として登録されていないから政治資金規正法違反の疑いがあると、文春は過去に指摘していた。  この文書は、下村事務所を仕切る金庫番・榮友里子が書いた「日報」だそうだ。そこには加計学園側からのさまざまなお願いが記載されており、下村が加計学園のために相当な便宜を図ってきたことが伺える。下村は文春の報道についてこう話している。 「自民党の下村博文・幹事長代行は29日、下村氏が文部科学相だった2013年と14年、学校法人『加計学園』(岡山市)の秘書室長から、政治資金パーティー券の費用として各100万円、計200万円を受け取ったことを明らかにした。100万円はそれぞれ、11の個人と企業から秘書室長が預かったもので、『加計学園からのものではない』とした」(朝日新聞6月29日)  11に分けてあるから20万を超えないといいたいのだろうが、いかにも苦しいいい訳である。また加計学園秘書室長からだといいながら、学園からではないというのも、この問題で追い詰められている自身や安倍首相と加計との関係を切り離したいのだろうが、こちらも苦しい。  その上で、下村は、文春の報道は「東京都議選の妨害目的と受け止めざるを得ない」と批判し、文書の出先は自民党以外から都議選に立候補した元秘書が関与した可能性を指摘、偽計業務妨害などの疑いで刑事告訴を検討する意向だともいった。  そうだとしたら、下村の苦しいいい訳を打ち砕く二の矢、三の矢が出てくることは間違いない。  文春のいう通り、この内部文書から加計学園が学校ビジネスを展開していく過程で、下村をはじめ様々な政治家たちに働きかけを行っていることが見て取れる。  そして学部新設が国に認められれば、その後は補助金などの形で多額の公費が投入されるのだ。 「加計学園を巡る疑惑は新たなステージに入った」(文春)のである。  下村は、都議選の大敗の責任を取って都連の会長の座を辞した。今度は、自民党幹事長代理、国会議員も辞さなくてはならないかもしれない。身から出た錆だが。 【巻末付録】  ポストから。巻頭は「西田幸樹 なおん 謎の異邦人 ジョン」。このグラビア、出てくる女性たちはなかなかいい女たちである。今回のジョンも、はち切れんばかりの肢体が眩しい。  後半は「AV業界のタブーを破る袋とじ 私たち、パブNG女優です」。亭主や家族に知られたくないという理由があるそうだ。したがって目線入りだから、ちと興奮度は下がる。  続いてゴルフのアン・シネ。もちろん裸ではないが、この女性、やはりゴルフ場が似合う。「田村英里子 半裸カレンダーの衝撃」は懐かしい。  現代は「秋田から来ました 桐谷まつりと申します」。袋とじは「児島美ゆき 封印されたGカップフルヌード」。以前のものと、最近の写真だと思うが、かなりお年を召した児島が載っている。  高倉健が愛した女とでもつければよかったのに。彼女が嫌がったのかな。どちらも気合が不十分で今週は引き分け。 (文=元木昌彦)

Viewing all articles
Browse latest Browse all 2953

Trending Articles