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なんばサンモリッツ「バナナパフェ風カレーセット」
筆者が思うに、人口対比だと日本で最も珍級グルメが多いのは、変態の街「名古屋」である。その次に多いのが、極東アジア「大阪」ではなかろうか。
今回訪れたのは、なんばCityのすぐ近くにある小さな喫茶店だ。間口は狭いが奥に長い店のドアを開けると、店内は芳しきコーヒーの香りで満ち、コーヒー好きでなくとも、なぜかホッとする気分にさせてくれる。
そして、この店の人気メニューは、コーヒーだけでなく、カレーもそのひとつ。水、米、タマネギにこだわった手作りカレーなのだが、その中に珍級なメニューを見つけた。
「バナナパフェ風カレー」
この名前だけで、どんなカレーか頭の中でイメージすると、思い浮かぶのはパフェ用の縦長のグラスにバナナが盛り付けられ、器の底の方にカレーが入っている、という感じなのだが果たして。
壁に飾られた吉本新喜劇の芸人さんたちのサインを見ながら待っていると、女将さんが運んできてくれたのがこんなカレーだった。
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甘口カレーライスの上にバナナと生クリームとチョコレートソースがかかった逸品。
ま、コースターのメニューに写真が載ってるので、ネタバレではあったのだが……(笑)。
以前、東京の駒形で、「イチゴカレー」(
記事参照)を食べた時の衝撃は、ある意味、大きかったが、バナナとカレーの相性はどうなのだろう?
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目隠しして食べたら、なんだか当てる自信がないカレー風味のバナナ。
まずは、バナナに少しのカレーを付けて口に運んでみる。と、口に入れた瞬間、カレーの風味でバナナのイメージは消えるのだが、直後、ヌメッとしたバナナの舌触りと柔らかい食感が、現実に引き戻す。
「オレは今、バナナとカレーを一緒に食べている!」
しかし、カレーが甘口のせいか、正直、そんなに悪くない。それに、この味は以前どこかで食べたような……。考えながら食べ進めると、とうとうその答えにたどり着いた。
「古奈屋のバナナ天カレーうどんだ!(
記事参照)」
あの時のバナナは天ぷらにしてあったせいで暖かくて違和感満載だった。しかし、生バナナとカレーの相性は、それほど悪くない。いける、イケるぞ!
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ターメリックライスにカレー、バナナ、生クリームをワンスプーンで楽しむ。
ご主人になんでこんな取り合わせを思いついたのか聞いてみると、
「バナナもカレーも両方好きだから」
単純な答えだが、駒形のイチゴカレーも、確かご主人は同じことを言っていたような……。
<好きなもの+好きなもの=美味しいもの>
という方程式は成立するのか? 自分の舌で確認していただきたい。
バナナパフェ風カレー、うもうございました。
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落ち着ける、街の小さなコーヒーショップ。
サンモリッツ「バナナパフェ風カレー」1500円(税別)
インパクト ☆☆☆
味 ☆☆
店 ☆☆☆
(写真・文=よしよし)