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愛の告白のために、一生懸命ロウソクに火をともす男子大学生。だが、この後……
中国の大学では毎年、クリスマス前のこの時期になると、ある一風変わったサプライズイベントが話題だ。それは、ロウソクを使った愛の告白。しかし、中には悲惨な結末を迎える男性もいるようで……。
「人民日報」(12月14日付)によると、ある男子大学生がキャンパス内で愛の告白をしようとしたところ、“強制阻止”されてしまったという。
場所は、河南省にある鄭州財経学院。男子大学生がハート型に並べたロウソクに火をともし、告白相手の女性がやってくるのを待っていた。周りには愛の告白を見届けようと、多くの学生が集まっていた。あとは、運命の時を迎えるのみだった……。
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駆けつけた大学職員に消火器で火を消され、騒然とする現場
ところが、複数の大学職員が現場に駆けつけ、なんと消火器でロウソクの灯を一斉に消してしまったのだ。この騒動で、辺りは消火器の白い粉に包まれ、さながらボヤ現場のような光景に。騒動後、この男子大学生がトイレでむせび泣く姿が目撃されているという。
SNS上では、同情する意見や間抜けな男性を笑う声が飛び交った。
「こいつに呼び出された女が、現場にすら行きたくなくて、きっと大学側に通報したに違いない(笑)」
「まだ告白すらしてないのに、いろいろな意味で終わっちゃったね 。愛の炎が、まさか消火器で消されるとは」
「恋敵が仕組んだに違いない。この男が不憫でならない」
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葬式用の花束を渡そうとした大学生。どうして事前に調べないのか……
中国では最近、愛の告白で散々な目に会う男性が多いようだ。11月末には、男子高校生が女性教師に公開告白するも、女性教師が突然激怒するという騒動があった。告白にあたり、男子高校生のクラスメートたちが、「李先生、あなたを愛しています! 結婚してください!」と書かれた横断幕を掲げ、バイオリンの生演奏で盛り上げるという演出まで行われたのだが、女性教諭は「私には彼氏がいるの! ふざけないで!」と突然、花束やバイオリンを踏みつけ、その場を立ち去ってしまったという。この一部始終は動画撮影され、ネット上に拡散。生徒は全国の笑い者となったのだった(「騰訊新聞」11月30日付)。
さらに、プロポーズの際に大きな“過ち”を犯してしまった者もいる。男子大学生が同級生に公開プロポーズを敢行したのだが、なんと彼が手に持っていたのは葬式用の花束だったのだ。女性の返事はもちろん「ノー」。SNSの上では、「きっと死んでも一緒にいようという意味なんだろうけど、逆に怖い」という、うがった見方も飛び交ったほど(「捜狐新聞」11月4日付)。
サプライズ好きの中国人だが、もはやサプライズを通り越してギャグにしか見えないと思うのは、筆者だけであろうか……。
(文=青山大樹)