今週の注目記事・第1位 「三反園〈裏切りの反原発知事〉『公選法違反』の重大疑惑 収支報告書の虚偽記載と後援会幹部との“絶縁”」(「週刊文春」12/15号) 同・第2位 「総額4兆円をドブに捨てる21世紀の大バカ公共事業 巨大な赤字に!『第2もんじゅ』のずさんな計画書〈スッパ抜く〉」(「週刊現代」12/24号) 同・第3位 「【スクープ撮】共演後輩アナの自宅に泊まった男性アナ<30代>は記者に深々と頭を下げ… テレ朝“清純派アナ”田中萌(25)『グッド! モーニング』不倫」(「週刊文春」12/15号) 同・第4位 「成宮寛貴『コカイン要求』生々しい肉声データ」(「フライデー」12/23号) 同・第5位 「老いる家 傾くマンション 崩れる街」(「週刊現代」12/24号) 同・第6位 「国会議員が『議員年金復活』を企んでいる」(「週刊ポスト」12/23号) 同・第7位 「千葉大医学部レイプ事件 23歳犯人の『華麗すぎる家柄』 高祖父は中央大学を設立した『法曹界の父』で、曾祖父は岸信介の学友」(「週刊現代」12/24号) 同・第8位 「【『長沼ボート場』『横浜バレーボール』『競泳会場』まさかの3連敗!?】首魁『森喜朗』に勝てない『小池百合子』貧弱ブレーン」(「週刊新潮」12/15号) 同・第9位 「安倍昭恵〈首相夫人〉が名誉校長になる『愛国主義』小学校の理念」(「フライデー」12/23号) 同・第10位 「<『DeNA事件』は氷山の一角>ネット“インチキ医療情報”の見破り方」(「週刊文春」12/15号) 同・第11位 「今一度、問題提起する!『血圧147』は健康値である」(「週刊ポスト」12/23号) 同・第12位 「ユニクロ潜入記者 12月3日解雇されました」(「週刊文春」12/15号) 同・第13位 「大谷翔平[年棒]『2億7000万円』はいくらなんでも『失礼』だ!」(「週刊ポスト」12/23号) 同・第14位 「【迫る12月31日 大御所たちが落選して『15分』の空白の時間が!】木村拓哉『SMAP<逆転>紅白出場』の秘策」(「フライデー」12/23号) 同・第15位 「あなたの日常にも『香り』と『ポリフェノール』を ソムリエはなぜ『認知症』になりにくいのか?」(「週刊文春」12/15号) 【巻末付録】現代とポストのSEXYグラビアの勝者はどっちだ! いよいよクリスマス真っ盛り。クリスマス大好きの私は、心ここにあらずで、朝から晩までクリスマスソングを聴きながら食事もするし原稿も書く。 だから、少しばかり間違いがあってもご容赦を。 さて、文春に「ソムリエはなぜ認知症になりにくいのか」という記事がある。 ポリフェノールがいいというのはわかるが、実は、アルツハイマー型認知症ではもの忘れする前に、早い段階から嗅覚が衰えてくるそうだ。 匂いで嗅神経を刺激し、記憶を取り戻したりすることが、認知症機能を改善するというのである。だからソムリエは認知症になりにくいそうだ。それなら今晩はサイゼリアで赤ワインのマグナムボトルといきますか。 大みそかまであとわずかだが、NHKの『紅白歌合戦』にSMAPが出るのか出ないのかが、巷の関心を集めている。 新潮は、SMAPの紅白出場について、「“せめて紅白……”というファンの最後の希望さえ無下にして」(ある芸能プロ幹部)と、否定的だが、フライデーは、奇跡は起こるかもしれないと見ている。 それは、今年は大物が次々に落選し、いつもより6組も少ない。そのためクライマックスが約15分空いている。 ここがSMAP枠にとNHKもキムタクも考えている。もし5人全員がダメでも、キムタク単独出場はあり得る。 ここへ来て大きな可能性が出てきたように思う。それは、キムタクと張り合う中居正広が出場へ傾きそうな動きがあったのだ。中居はタモリを慕っていて、これまでも何かと相談にのってもらってきたという。 そのタモリがスペシャルゲストとして、マツコ・デラックスと出演することをNHK側が発表したのだ。 私は以前からいっているが、SMAPはどこかで「解散式」をやるべきだ。その舞台として紅白はふさわしいはずだから、十中八九、SMAPは出ると思う。 お次は、ポストの記事。以前ポストは、大谷翔平には年棒4億円と書いたからではないだろうが、日ハムがたったの7,000万アップで2億7,000万円というのは失礼だと怒っている。 確かに「6億円でも安い」(野球評論家の江本孟紀氏)かもしれないほどの大活躍で、しかも投手とバッターでチームを日本一に導いた逸材である。 私も最初見たとき、あれっと思った。 日ハムはケチだという評判通りだが、チーム内の事情もあったようだ。大谷の契約更改の4日前に日ハムの主砲・中田翔のアップが3,500万プラスして2億8,000万円と決まった。栗山監督は、今の日ハムは中田のチームだから、大谷が3億、4億もらったら中田がそっぽを向くと、気配りをしている。だから、それより低い額で大谷がサインしてくれれば、全てが丸く収まると考えたというのである。 大谷は聞かれていないのに会見で自ら、金額を口にしたという。 大谷がこれならオレは仕方ないかと思う選手がいるのではないか。日ハムはそうさせるために大谷の年棒を低く抑えたが、裏に何かあるのではないかとポストは読んでいるようだ。 どちらにしても来季限りで大谷は大リーグへ行くことを表明している。早くメジャーでの活躍が見たいものではある。 ところで、先週から始まったジャーナリスト・横田増生氏の「ユニクロ潜入記」だが、文春が出た週の土曜日、新宿のビックロに出勤した横田氏は、責任者に付き添われて店長室に連れて行かれ、本部の人事部長から「解雇」されてしまったのだ。 「この記事を書かれたのはあなたですね」「そうです」というやりとりがあり、「当社のアルバイト就業規則に抵触しているということで、解雇通知をさせていただきたい」といわれ、用意していた解雇通知を渡されたという。 横田氏は、この記事のどこが就業規則に抵触し、どの箇所が社に重大な損害を与えたのかと聞くと、人事部長は「この記事を寄稿されたこと自体が該当すると思っています」と答えた。 結局、懲戒解雇ではなく、諭旨解雇になったそうだ。横田氏は文春のルポを書いているのが誰かわかるように記述していたし、ユニクロ側も、特定できるのに見逃すというほど心の広い企業ではないから、致し方あるまい。 横田氏がいうように、このルポには従業員たちの甚だしい忙しさは描かれているが、いまのところユニクロにとって決定的な恥部は書かれていない。 連載は続くそうだから、ユニクロはやはりブラック企業だと証明する決定的な「証拠」が出てくるのか、次号に期待しよう。 ポストは、よほど血圧のことに関心があるようだ。今週も巻頭で「血圧147は健康値だ」と大声で主張している。 その背景には「高血圧利権」とでもいうべき学会や製薬会社のムラがあるからだと批判している。 糖尿はもちろんだが、血圧も「高い」と判定されれば、一生薬を飲み続けなくてはいけない。 医者や製薬会社にとっては、一度掴めば死ぬまでカネになるいい金づるであることは間違いない。 その証拠に、日本の血圧平均値は変わらないのに、高血圧患者は増えているではないかとポストは追及している。 確かに日本の基準値は低すぎる。外国では150でも薬を出さない国が多くある。 先日、「医者に嫌われる医者」を自認し、以前から医療の問題点を指摘し、最近『不要なクスリ 無用な手術』(講談社現代新書)を出した富家孝医師と対談した。 富家氏はこういっている。 「この本にも書きましたが、もう四十五、六年前に文化勲章を貰った沖中重雄・虎の門病院長が書いた『内科診断学』に、血圧は年齢+九五でいいと書いてありますが、それが正しいと思います。僕は今六十九なんで一五〇ぐらいあったって、あんまり気にしないです。製薬会社の都合で高血圧学会と循環器学会がそれに合わせて上が130、下が85としたから、日本はすごい数の高血圧患者がいるんです。製薬会社にとっては一番のドル箱ですからね。糖尿病が悪化すると人工透析になりますが、これは年間約四百八十万円かかる。しかも死ぬまで続けなくてはいけないから、病院にとって透析患者は『定期預金』といわれています」 今は検査を受ければ、機械がよくなっているから何かしらの異常が見つかる。 そうなれば医者は、さらなる精密検査だ、この薬を飲めと、結局、ずっとカネを取られるために検査に行くようなものである。 そのため、人間ドックへは行くなという医者がたくさんいる。さらにがんの早期発見で抗がん剤治療は延命効果が立証されていないから、やめろという医者もいる。 今飲んでいる薬をやめるか、がんになっても抗がん剤はやらないという選択をするか、患者はつらいのである。 文春は、大手IT企業DeNAが運営する医療情報サイト「WELQ」がとんでもないインチキ医療情報を流していたことを報じている。 ここには医療や健康、美容に関する記事が1日100本以上アップされていたそうだが、その内容たるやお粗末以下で、有害な情報も多くあった。 「肩こりの原因は幽霊」というのから「吉野家の牛丼でアレルギー」という中傷や、乳製品に含まれているラクトフェリンが「放射能を防ぎ、がんやインフルエンザにも効果的」だというトンデモ情報までアップされていたのである。 東京都福祉保健局がDeNA側に説明を求めたところ、慌ててサイトを非公開にしてしまったのだ。 DeNAは、専門家ではなく、安い稿料で多くのライターに書かせ、数を上げることで検索エンジンの上位にサイトがくるようにしていたのである。 そうすれば閲覧数が増え、ページに掲載された広告収入が増えると計算してのことだ。 こんなものをキュレーションメディアと称していたのだから、IT企業の底の浅さを露呈した“事件”だった。 この件では「BuzzFeed」というニューヨークに本拠を置くネットメディアの日本版が、既存メディアをリードしたが、その「BuzzFeed」が11月9日、「朝日新聞社に長時間労働では初の是正勧告」と報じている。 「朝日新聞東京本社が12月6日、社員に違法な労働をさせたとして、中央労働基準監督署(東京)から長時間労働での是正勧告を初めて受けていたことが、BuzzFeed Newsが入手した社内文書と同社への取材でわかった」 財務部門に務める20代男性社員の労働時間が上限を超えたため、所属長が短く書き換えていたことを同紙が11月に報じたが、その報道をきっかけにして労基署が調査に入り、朝日側が是正勧告を受けていたというのである。 電通ばかりではなく朝日お前もかということだろうが、新聞、テレビ、出版にいる人間にとっては、何を今さらであろう。 「BuzzFeed」によると、「長時間労働の問題は、朝日新聞社に限ったことではない。メディア業界に蔓延している。2016年に始めて発表された『過労死防止白書』を見ると、その実態がよくわかる。 厚生労働省が企業約1万社(回答1743件)、労働者約2万人(回答1万9583人)を対象に昨年、実施したアンケート結果。これによると、1年で残業が一番多い月の残業時間が『過労死ライン』とされている80時間以上だった企業の割合は、テレビ局、新聞、出版業を含む『情報通信業』が44.4%(平均22.7%)と一番高い」。 私の知る限り、出版が一番過酷だと思う。長時間労働はどのメディアでもあるが、中小が多い出版では、極めて安い賃金で働かされ、月に1日か2日休みが取れればいいほうだという出版社をいくつも知っている。 そのうち大量に過労死する人間が出てくる。否、もう出ているのだが、蓋をしているだけなのかもしれない。 フライデーに、安倍首相の夫人・昭恵さんが、超保守グループ・日本会議の大阪代表を務める人物が、来年4月に開校する小學校の名誉校長に就任すると報じている。 その人物がやっている幼稚園では、子どもたちに「教育勅語」を暗唱させているそうだ。 昭恵は、その幼稚園を見て、「儒教の四書五経の一つ、大學を取り入れたらどうか」とアドバイスしたという。 新潮には、安倍首相の親族だという塾の代表者に昭恵が肩入れしていると報じている。彼女が強く推して、代表の主催するイベントに文科省を動かして後援させたが、彼はそのイベントを利用して塾の勧誘をしているという。おかしいのではないかと新潮は追及している。 首相夫人としてチヤホヤされ、左翼から右翼まで幅広く交遊するのはいいが、一応ファーストレディなのだから、節操というものをわきまえてもらいたいと、私も思う。 新潮が、五輪会場の見直し問題を巡って小池都知事と森喜朗元首相との戦争は、森側の圧勝に終わりそうだと報じている。 その背景に、アドバイザーとして名を連ねる上山信一慶應大学教授が、上から目線で組織委員会を見下していて、都の職員から白い目で見られているという。 おつむのほうはともかく、手練手管にかけては森という男はなかなかの者だ。 小池都知事は早まらずにもう少し戦略を練ってから方針を出すべきである。 次なる舞台は区長選や夏の都議選で、小池都知事が除名された区議7人とともに新党をつくり、ドンたちを追い落とすことができるかに移ったようだが、彼女の口癖の「都民ファースト」が置き去りにされているのではないかと、都民の一人として思う。 慶應大学に続いて、集団レイプ事件を起こした千葉大学医学部。5年生3名が逮捕されたが、この千葉大医学部、東大や東京医科歯科大に次ぐ偏差値の高い大学だそうだ。 中でも逮捕された山田兼輔容疑者(23)は、名門校出身で、一族はエリート法曹一家だという。高祖父は明治時代に東京大学法学部を出て、大隈重信とともに現・早稲田大学の創設に関わった日本法曹界の父ともいえる存在。曾祖父も東京帝国大学法学部出身で、岸信介元首相とは学友だった。祖父も第一弁護士会副会長を務め、父親も東大卒の弁護士。 祖母や伯母も弁護士だというのだ。 それがなぜ? という疑問が湧くが、相当なプレッシャーもあったのに違いない。だから、弁護士ではなく医学部を選んだのかもしれない。 このレイプ事件は、千葉大学付属病院の研修医・藤坂悠司容疑者まで「先生もどうですか?」と誘われ、レイプに参加したというのだから、なにをか況んやである。 人間教育のできていないエリートが、チヤホヤされて女性をモノとして見るようになる。東大で起きた集団わいせつ事件でも、被告たちが、だから自分たちの行為は許されると思っていたといっている。 弁護士の父親は、そうした考えが間違いであると教えなかったのだろうか。 次はポストの怒りの告発。 安倍首相は年金法改正の必要性を「世代間の公平をはかるのに必要だ」といったが、ならば、法案審議の最中に今国会で動き出した「議員年金」復活計画は、議員と国民の公平をはかるのに必要なのかとポストは追及する。 議員年金は「役得年金」との批判が多くあり、小泉政権下の06年に廃止された。 地方議員の年金も、民主党政権下の11年に、全ての地方議員に特権年金があるのは世界でも日本だけ、国民生活と乖離した悪しき制度として、国会の全会一致で廃止が決まった。 だが年金審議の最中に、全国都道府県議会議長会の連中が首相官邸や自民党本部を訪ねて、議員の年金加入を求める決議を渡した。 議員年金がないと市町村議員のなり手が少ないからというのが、その主旨だそうだ。 年金がなくてなり手がいないのなら、そんな志の低い人間はいらないと思うのだが、そうではないらしい。 日本の地方議会は、平均年80日程度しか開かれていないという。兼業も多く、フルタイムで働いてはいない。 そんな連中に国民が負担して厚生年金に加入させる必要はないと思うが、タネを明かせば、地方に旗を振らせて国会議員も便乗して厚生年金に入れるようにしようという魂胆なのだそうだ。 国民の年金を削って自分たちの年金は復活させようなんて、ふざけるなである。 現代は、全国的に空き家の問題があるが、東京も例外ではなく、世田谷などは持ち家のマンションの空き家率は、23区内で一番多いという。 私の住んでいる中野区も高く、13.7%もある。豊島区が一番高く15.8%。札幌の中央区は20.3%。大阪住吉区は23.8%もあるという。 4軒に一軒が空き家。それが年々増えているのだ。 そうなれば道路や公園、橋などのインフラが老朽化し、埼玉県秩父市では、水道管の破裂や漏水などの被害が年間700件を超えるが、財政的に余裕がないため、対応できないのだという。 中には自治体同士が、人口争奪合戦を繰り広げているところがあり、対抗するために規制を緩和して農地エリアの宅地開発を認めるため、空き家がさらに増えるという悪循環が繰り返されているという。 私のオフィスがある近くには戸山ハイツという、かつては憧れの団地だったところが、限界集落化して問題になっている。 高齢化、一人暮らしがやがて……。早く手を打たないと都心でも人がいなくなってしまう。政治家は無策なことを自覚し、一刻も早く策を考えろ。 第4位は、俳優・成宮寛貴のコカイン吸引疑惑の追及第2弾。フライデーだ。 この情報は成宮のコカイン・パシリをやらされていた友人A氏が、これ以上付き合っていると、自分の身が危ないと考え、フライデーに持ち込んだものだ。 A氏によれば、11月8日の夜9時頃、六本木にあるレストランの個室で食事をしている時、成宮からコカインを買ってきてくれといわれ、「店の外に出て、路上にたむろする外国人の売人からコカインを購入」(フライデー)したという。 これほど簡単に手に入るというのか。買ってきたコカインを店の中で、慣れた手つきで砕き、吸い込んだそうだ。 コカインは頭文字を取ってチャーリーという隠語で呼ばれるそうだ。 フライデーは、成宮とA氏がチャーリーについてしたやりとりを「肉声データ」として持っているといっている。 本人始め所属事務所は、事実無根、法的手続きも辞さないと息巻いているようだが、フライデーは、まだそのような動きは何もないとしている。 これだけの薬物疑惑を報じられた成宮が、身の潔白をどうやって証明するのか。できなければ、俳優人生に終止符を打つことになるかもしれない。 そう思っていたら、早々に成宮は芸能界から身を引いてしまった。 成宮はFAXをメディアに送り、自筆で「今後これ以上自分のプライバシーが人の悪意により世間に暴露され続けると思うと、自分にはもう耐えられそうにありません」といい、「今すぐこの芸能界から消えてなくなりたい。今後芸能界の表舞台に立つ仕事を続けていき関係者や身内にこれ以上の迷惑を掛ける訳にはいかない。少しでも早く芸能界から去るしか方法はありません」として引退を決意したという。 プライバシーとは、コカインだけではなく、同性愛を指すようだが、身の潔白を晴らさないで早々と引退してしまうのでは、彼がこれから生きていくのは大変だと思うのだが。 流行語大賞のトップ10入りした「ゲス不倫」だが、ベッキーも本格的な芸能界復帰がままならず、「ゲスの極み乙女。」の川谷絵音は、その後も文春に未成年アイドルとの交際&飲酒を報じられ、活動休止に追い込まれてしまった。 不倫の代償は大きいが、それだけによけい燃えるのだろう。今週も文春のモノクログラビアを飾っているのは、テレビ朝日の朝の顔である人気女子アナと、同じ番組に出ている男性アナの不倫カップルである。 田中萌アナ(25)は昨年、明治大学政治経済学部を卒業し、入社1年目で『グッド!モーニング』のサブMCに抜擢された局期待のホープだそうだ。 「そのルックスと天然な発言からファンも多く、彼女の加入で視聴率も伸びたと言われています」(同局関係者) 不倫相手は入社10年目の中堅アナ・加藤泰平(33)で、スポーツ実況に定評があるそうだ。朝、彼女のマンションから出てきて、マスクを外してタバコを咥えている写真が載っているが、なかなかのイケメンである。 この2人のただならぬ関係は、周囲にはだいぶ前から知られていたという。 文春が2人を目撃したのは、11月25日金曜日。1週間の放送を終えた番組スタッフ十数名が、午後7時から銀座で打ち上げをした後、店の外へ出てきたときだった。 仲間と離れて加藤をジッと見つめる田中のウットリした顔がバッチリ撮られている。 店を出た一行は二次会をやるため、文京区にある老舗割烹料理屋へ向かった。しかし、テレビ局って毎週、こんなに派手な打ち上げをやっているのかね。いらぬお節介だろうが、誰が払うんだろう。貧乏雑誌の編集者としては、こんなところがとても気になる。 日付が変わる頃お開きとなり、各々家路についた。田中アナはタクシーを降りると、自宅マンションに入る前に周囲をぐるぐる巡回したそうだ。 マンションに入っても渡り廊下から下をのぞき込む。 一方の加藤アナも、仲間と別れ自宅マンションに向かうと見せて、タクシーに飛び乗り、田中アナのマンションへ向かった。 文春のクルーは金曜日の夜が逢瀬の日と見て、いくつかの場所に別れて張っていたに違いない。目論見通りでさぞかし彼らはワクワクしていたことだろう。 加藤が田中の部屋から姿を現したのは7時間以上経った翌朝の午前8時過ぎ。 だが好事魔多し。1週間後の金曜日の深夜、田中アナは青山のファミレスで番組のチーフプロデューサーらの前で、涙目で俯いていた。 文春が2人の件でこのプロデューサーに取材し、驚いた彼が田中を呼んで「事情聴取」したのだ。 皮肉なことに、12月1日に流行語大賞の授賞式が行われ、『グッド!』から文春はインタビューされていたという。担当ディレクターはこんな質問もしたそうだ。 「次の文春砲はいつですか?」 文春が発売された朝の『グッド!』に2人の姿はなかった。2人は局を辞めざるを得ないかもしれない。やはり代償は大きかった。 現代のスクープだと思う。高速増殖炉「もんじゅ」は、血税を1兆2,000億円も注ぎ込んで、国民の大きな批判を受けて今年9月に廃炉という方針が政府内で決定したはずだった。 ところが10月から3回行われた「高速炉開発会議」で延命策を書き連ねた「計画書」が文科省によって示され、 「いつの間にか『もんじゅの延命』『次世代の高速増殖炉=第2もんじゅの開発』という方針が既定路線とされたのだ。『廃炉決定』の報道は何だったのか」(現代) この会議は世耕弘成経済産業大臣が主催している。それに文科省大臣、日本原子力研究開発機構理事長の児玉敏雄、電気事業連合会会長で中部電力社長の勝野哲、三菱重工社長の宮永俊一という5人で構成されているそうだ。 何のことはない、原発推進、もんじゅ稼働賛成の人間ばかりではないか。これでは結論ありきの談合である。このとき配られた文科省の資料には、平成36年までに運転を再開、44年まで出力100%を続けると書かれてあったという。 建造してから30年あまりも経つのに、たった1カ月ほどしか発電していない無駄の塊のようなものを、まだ動かすというのだから、この連中の頭の中を疑う。さらに今後稼働しても、売電収入は約270億円で、それにさらに5,400億円以上を注ぎ込むという。それなのに、誰からも「おかしい」という声がいなかったという。 ふざけるなである。いくら巨大プロジェクトでも、権益が複雑に絡み合っていても、無駄なものは無駄、即刻止めるべきだ。 たびたび冷却材のナトリウム漏れの事故を起こし、東日本大震災直前の10年には、3.3トンの中継装置が炉内に落下して、担当の課長が自殺している。こんな大事なことを国民の目から隠して、たった5人、それも利害関係者ばかりで決めるなどあってはならないことだ。 なぜ大新聞は報じないのか。お前たちは、これほど大事なニュースを知らなかったというのか。 それともこれはウソだとでもいうつもりか。これだけとって見ても、安倍政権が心底腐っているのは間違いない。安倍よ奢るな! そう叫びたくなる国民必読の記事である。 今週の第1位は、タレント知事のお粗末を報じた文春の記事。 三反園訓鹿児島県知事ほど、ガッカリさせた人間はいないだろう。元テレビ朝日の記者で「県政刷新」「脱原発」を掲げて当選したが、そうしたフレーズは選挙目当ての口から出まかせだったと、文春が鋭く追及している。 九州電力川内原発を抱える鹿児島は原発問題を避けて通れない。 選挙前には、反原発を訴える候補者と政策合意し、その人間は出馬を見送った。 当選直後には九州電力に対して原発の即時一時停止を求めたが、九電が受け入れないため、「私がどう対応をとろうとも、九電は稼働させていくことになる」とトーンダウンしてしまった。 だが、これはポーズだけで、三反園はハナから原発再稼働容認だったと文春が報じている。 「十月に入ると、自民党県議との非公式協議で三反園氏が『原発政策のめざす方向性は自民党と同じ』と発言したことが波紋を呼びました。将来的には原発に依存しない社会を目指すとはいえ、自民党は原発を重要なベースロード電源と位置付け、原発再稼働を推進していく方針です」(自民党鹿児島県連の関係者) さらに元選挙スタッフに取材すると、「三反園氏は以前から有力支援者には『私は保守であり、反原発ではない』と明言していました」と口を揃えたそうだ。 何のことはない「化けの皮が剥がれた」ので、選挙民にはウソをついていたということなのだろう。 文春によると、選挙中に選挙事務所を4箇所も設置し(知事選の場合は2箇所を超えてはいけない)、運転手に給与を払っていたのに、それが収支報告書に記載されていないなどの問題もあり、政治資金規制法違反に問われる可能性もあるそうだ。 文春を読む限り、鹿児島県民はひどい県知事を選んでしまったものだと同情を禁じ得ない。 【巻末付録】 まずは現代から。巻頭はNHK朝ドラ『ファイト』ヒロインでTBS『王様のブランチ』司会者の「本仮屋ユイカ」。29歳の健康的な水着姿。いい身体をしている。 後半は「海外セレブハプニング 2016傑作選」。紹介するまでもないだろう。 「ニッポンのセックス・シンボル たかしょー新撮ヌード」。失礼だけどどことなく崩れてきた感じがするのは、私の偏見だろうか。 「中村優 やわらなか朝」。袋とじは「美しくもはかない官能的ヌードをスクープ撮り下ろし 謎の女 祥子『最期の旅』」。彼女って確かポストでデビューしたんだよね。あの頃のほうがよかった、と思わないでもない。 ポストは巻頭から、人気グラビア女優が魅せた31歳完熟全裸ボディ「佐藤寛子 桃尻ヌード」。そういえば昔、総理夫人にこういう名前の人がいたな、という感想だけ。 後半は「2016年このグラビアアイドルモデルがすごい!」。次にいこう。袋とじは「地下倉庫の秘宝写真集 畑中葉子」。歌手で日活ロマンポルノにも出演したんだ。懐かしいとは思うけどね。 私の好きな「妻の名は塔子 最終話」。私好みの女。「あの日いつになく激しく求めた妻は、私の前から姿を消した。」。何となく名残惜しい。 最後はなんだかわからないAV女優三上悠亜が「いっしょに走る! 走る!師走」。いったい何なんだこれは。 というわけで、「妻の名は塔子」との別れを惜しんで今週はポストの勝ちにする。 (文=元木昌彦)「週刊文春」(12/15号、文藝春秋)
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「SMAPは、十中八九『紅白』に出場する」その根拠と“解散式”の行方は……?
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