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中国では16歳以上になると顔写真付きの身分証明証が交付され、常に身に着けていなければならないため、戸籍がある限り、誰でも持っている
中国で最近、若い女性をターゲットにした「裸ローン」なるものが登場し、社会問題になっている。それについては以前「
風俗に沈められる女性も……ヌード画像と引き換えに金を貸す『裸ローン』ビジネスが中国で興隆中」でもお伝えしたが、今度はそのヌード画像がネット上へ大量に流出していたことが判明した。
中国のニュースサイトによると、先月30日、10ギガバイトにも及ぶ圧縮ファイルデータがネット上に流出したのだという。ファイル名は英文で「stupid girl」(バカな女)となっており、データを解凍してファイルの中身を見てみると、そこには1,000人以上の女性の裸が写った画像や動画データが入っていたという。
写真では、裸の女性たちが自分の身分証明証を手にして写っている。その撮影方法からして、これらの写真はくだんの「裸ローン」の業者から流出したものであると推測される。
ファイルの中には、これらの女性たちの連絡先が書かれているデータもあり、それ以外にも「かわいい」といった女性への評価や、「カラダで返済する」といったメモ書きのようなものも見られるという。
ちなみに、ファイルに収められている女性たちのほとんどが、1993~97年生まれだという。つまり、20代前後の若い女性たちばかりということになる。
「裸ローン」はネット上で展開されているものだが、舞台となっているのは「借貸宝」というサイトで、サイト自体が金を貸しているのではなく、このサイトを通じて個人ユーザー同士が匿名で金を貸し借りすることができるシステムとなっている。
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貸主から、オナニーをしているところの動画を要求された女性もいたという
そのため「借貸宝」側は、自分たちは今回の件には関与しておらず、あくまでも貸す側と借りる側の双方の合意のもとにローンは行われているとしており、いったい誰が写真を流出させたかは判明していない。
今年6月頃から「裸ローン」のヌード写真は流出していたが、それはあくまでも金銭目的で、1枚20元(約330円)程度で販売されていた。しかし、今回は金を出さずとも誰でもファイルがダウンロードできるようになっており、流出させた目的も不明だ。
いずれにしても、早くから「裸ローン」の問題が指摘されていたにもかかわらず、それでも1,000人以上の若い女性たちが自分のヌード写真を担保に金を借りていたことも驚きをもって受け止められている。
果たして彼女たちは、本当に金に困ってやったのだろうか? それとも、楽して享楽的な生活を送るためだったのだろうか?
(文=佐久間賢三)