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Channel: 日刊サイゾー
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商魂たくましすぎ! 大洪水に見舞われた中国で、糞尿まみれの「汚水漬け食品」が出荷中

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ボトル入りのしょうゆや清涼飲料水を、樽に張った水で洗う女性。一体、誰の口に入ることになるのか……
 食品問題相次ぐ中国で、糞尿まみれの不潔食品が流通している可能性が浮上し、人民に衝撃を与えている。  今年の夏、中国各地は豪雨による洪水被害に見舞われている。中でも、6月下旬から7月にかけて長江流域に降り続いた豪雨では、洪水による死者・行方不明者が200人に達したほか、3,000万人以上の生活に影響が出たとされ、洪水被害としては過去3番目の規模となった。  しかし、そんな未曾有の大災害に見舞われても、中国人の商魂は健在だったようだ。  被害から半月後の現地の様子を、香港ネットメディア「東方日報」が伝えた。被害地域の主要都市のひとつである湖北省武漢市では、街中である作業に精を出す人々の姿が見られた。復旧活動かと思いきや……。  その場所は、洪水の被害を受けたメーカーや卸売業者の食品倉庫。洪水が収まったのち、彼らは周辺にちらばる水没した食品をかき集めていたのだ。そして、缶や瓶入の製品は洗剤で洗い、袋詰めされた商品は新しい袋に詰め替え、市場に出荷するための準備を行っていたのである。
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水没した倉庫の食品
 同記事に掲載された写真には、むき出しの状態の鶏卵なども見えるほか、子どもらが水没した食品を集めている様子も確認できる。現場には、当たり一面に悪臭がただよい、ハエが飛び交っていたという。  洪水が発生すると、下水や汚物なども氾濫することから、感染症が流行しやすくなることが知られている。そんな汚水に半月も浸っていた食品が市場で流通するというのだから、聞くもおぞましい話だが、「毎度のこと」と話すのは、中国事情に詳しいフリーライターの吉井透氏だ。 「中国では、災害保険に入っている中小企業は少なく、被災した商品を廃棄する余裕はない。過去にも、洪水後に浸水した食品が出荷されたことが何度もありましたが、当局は問題を放置しています」(同)  こうした食品を食べたことによる食中毒や感染症など、洪水の二次災害が広がらないことを祈るばかりだ。

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