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日ハム・斎藤佑“ポルシェおねだり”の裏で、ベーマガ社の経営は火の車! 関係者「斎藤くんの人間性を疑う」

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motoki0719
「週刊文春」(7/21号、文藝春秋)
今週の注目記事・第1位 「『週刊現代』医療記事はねつ造だ!」(「週刊文春」7/21号) 「ちょっと待て! その手術、この薬が危ない」(「週刊現代」7/23・30号) 第2位「ファンを裏切る『王子の私生活』斎藤佑樹 汚れたハンカチ」(「週刊文春」7/21号) 第3位 「吉高由里子の恋は止まらない!『関ジャニ∞』大倉忠義の自宅に通い愛」(「フライデー」7/29号) 第4位 「天皇陛下『生前退位の意向』の波紋」(「AERA」7/25号) 第5位 「AV女優<香西咲>告発第2弾『スポンサーへの性接待』」(「週刊文春」7/21号) 第6位 「気をつけろ! 保険ショップで大損する人が続出 あなたはダマされていませんか?」(「週刊現代」7/23・30号) 第7位 「高級愛人クラブに登録していた『NHK現役美人アナ』」(「週刊新潮」7/21号) 第8位 「高速道路が大渋滞! 高級車の自動運転で追突したら誰の責任か?」(「週刊新潮」7/21号) 第9位 「<愛娘が語る最後の日々>永六輔『83歳の大往生』」(「週刊文春」7/21号) 第10位 「参院選 我ら凡俗の審判 景気悪化なのに改憲勢力2/3!」(「週刊新潮」7/21号) 【巻末付録】週刊現代のSEX記事採点  今週はポストが合併号でお休み。よって、SEX記事採点は現代だけとなる。  都知事選の話から書いてみよう。約20名が立候補した。先出しジャンケンの小池百合子氏、自公などが推薦する増田寛也氏、民進、共産、社民、生活の党と山本太郎となかまたちの4党が推薦する鳥越俊太郎氏の争いとみられているようだ。  ジャーナリストの上杉隆氏は先週発売の週刊ポストで華々しく出馬宣言したが、私が見ている限り「泡沫候補」扱いのようである。かわいそうに。  先週の週刊誌は、参議院選の結果を入れ込みたいという「思惑」で、それぞれが発売日を工夫してきた。ポストはいつも通り月曜日発売だが、参院選は改憲勢力で3分の2を取ると予想して、参院選後に安倍首相が憲法改正に踏み出すのかに焦点を当てて特集を組んでいた。  見事的中したわけだが、新潮は水曜日発売で、今回の参院選を「我ら凡俗の審判」と総括している。  冒頭、安倍首相は「経済の再生を旗印にしていたのに、株価は低迷、為替は円高、アベノミクスもどこへやら、とても選挙を戦える状況になかった」はずが、フタを開ければ改憲勢力で3分の2を占める圧勝劇だった。  私を含め、多くの有権者たちはこの結果に当惑し、どこの誰がこんな審判を下したのかと天を仰ぐばかりである。  不可解なのは現代である。水曜日発売にしたのだから、参院選について特集を組んでいるだろうと思ったら、コラムでわずかに触れただけであった。  今度の参院選の結果は、私などテレビを蹴飛ばそうと思ったぐらいだが、現代はそうした怒りも、これから起こるであろう憲法改悪への流れに対する危惧もないと見える。相変わらず「その手術、この薬が危ない」の第7弾を延々とやっているだけでは、ジャ-ナリズムの看板は外したほうがいい。  おまけに、都知事選挙で誰が当選するかという予測記事には、鳥越氏の名前が入っていない。締め切りに間に合わなかったというのはわかるが、ポストに比べて読みが甘い、または情勢が動いていたので扱うべきではなかったのではないか。  ところで、私事で恐縮だが、文春の鳥越候補についての記事について書いてみたい。  石田純一氏、宇都宮健児氏、古賀茂明氏と、野党候補が次々に現れては消えていって、ギリギリでジャーナリストの鳥越氏に決まったのは7月12日(火)だった。その日の夕方、文春の記者から電話がかかってきた。「鳥越さんについて聞かせてくれ」というのである。  鳥越氏がどんな政策を持って出馬するのかも知らないし、だいぶ彼とは会っていないので語ることはないのだが、「鳥越さんの体調はどうなんでしょうね」という世間話のような話なので、がんをやってから10年以上たつから大丈夫ではないか、ただ年齢が76歳なので、選挙戦もそうだが、もし知事に当選したら大変ではないか、という当たり障りのないことを答えて電話を切った。  こんな他愛もない話など載るはずはないと思っていたが、文春に私のコメントが載っているではないか。  それも、鳥越氏と「交流の深い」とついている。テレ朝の『ザ・スクープ』を打ち切りになるとき、反対集会やテレ朝の早河洋氏に中止撤回の申し入れに行ったことはある。  彼が編集長として始めた韓国系インターネットメディア「オーマイニュース」に、彼の体調が悪いからと頼まれて、編集長(最後は社長)になったこともある。  2007年の都知事選のとき、石原慎太郎の3選を阻止しようという陣営から、鳥越氏に「出馬してくれないか」という打診があったが、「健康上の問題でカミさんが許さないからやめた」という話を聞いたことはある。  だが「オーマイニュース」を離れて以来、会うこともなくなった。文春が私に連絡してきたというのは、よほど聞く人がいなかったからだろうか?  鳥越氏はうらやましいほどのフサフサの髪とルックス、滑舌のいい魅力的な人である。がんや76歳という年齢のことは、それほど心配していない。  鳥越氏の名前を一躍知らしめたサンデー毎日編集長時代、「宇野宗佑総理三本指事件」で、宇野氏を告発した元神楽坂芸妓との行き違いが多少気になってはいるのだが、これ以上はやめておこう。  参議院選報道で笑えたのは、新潮のモノクログラビアである。早々に当選を決めた沖縄出身の今井絵理子氏が池上彰氏の選挙特番で、「選挙中、沖縄のことに触れなかった」と聞かれ、「12歳から東京に住んでいるので、沖縄の現状はよく知らない」と答え、失笑を買った。  その彼女の息子が「お母さんが当選しますように」と書いた絵馬を手渡したとき、「子どもが書いてくださった」と言ってまた失笑。新潮はキャプションを「お母さんがもっと勉強しますように」とつけた。見事である。  さて、永六輔さんが亡くなった。享年83。文春で、次女の麻里さんが「すごく粋で鯔背(いなせ)でカッコいい父でした」と語っている。 鯔背なんて久しぶりに聞いた。デジタル大辞泉によると「粋で、勇み肌で、さっぱりしているさま」。夢は鳶になることだった。  昔読んだ、永さんの『大往生』(岩波新書)を引っ張り出して読み返した。出版は1994年だから、私が48の時だ。その時はさして面白いとは思わなかったが、年齢が本に追いついたということだろう。こんな川柳がある。 「人生は紙おむつから紙おむつ」  民俗学者・宮本常一ゆずりの市井の人たちの言葉が胸に響く。 「俺は歳をとったという不安もあるよ、でも歳をとってないんじゃないかという不安もあるねェ」  わかるな、この気持ち。 「今はただ小便だけの道具かな」  名人三遊亭圓生の句である。老老介護の難しさを訴えたものも多い。 「天涯孤独っていう人がいるじゃない、あァいう人がうらやましいわ。呆けた両親を見ていると、老人とかかわらないで一生が終われるなんて最高よ!」  本の最後にある「私自身のための弔辞」で、自分のことを「マスコミの寄生虫」と自虐的に言いながらこう続ける。 「そんな寄生虫の永さんが、人間らしく過ごしたのはご家族に囲まれていた時だけではないでしょうか。旅暮らしの中で、一番好きな旅はと聞かれ、『我が家への帰り道』と答えた永さんです」  戦後のテレビを作った真の天才と呼ぶにふさわしい人だった。  永さんとも仕事をしたであろうザ・ピーナッツの双子の妹、伊藤ユミさんも亡くなってしまった。姉のエミさんはすでに亡い。『シャボン玉ホリデー』(日本テレビ系)の最後に歌う「スターダスト」「ウナ・セラ・ディ東京」もいいが、私は「大阪の女」が好きだ。  中学生の頃、吉永小百合とザ・ピーナッツ、どちらが好きかで友達と取っ組み合いのケンカをしたことも懐かしい思い出である。  お次は新潮。クルマの自動運転は夢物語ではなくなってきた。2014年に生産された新車約438万台のうち、自動ブレーキを搭載しているのはそのうちの41%、約180万台に上るという。車間距離を一定に保つACC機能も、高級車を中心に約12万台に備わっているそうだ。  だが、いくら自動運転とはいっても、事故は皆無ではない。警視庁は、昨年12月から約半年間に自動運転に起因する事故が2件起きていたことを明らかにした。  自動運転システムは4段階に分かれていて、レベル4になると完全自動運転となるが、レベル3までは運転手の操作が求められるため、事故を起こしたら責任はこうなるという。 「損害賠償責任はドライバーにあると考えています。日本国内を走行する車はレベル2止まりなので、自己の責任は免れません」(日本損害保険協会)  レベル3でも、現行法に基づく損害賠償責任が適用される。運転している人間にまったくの過失がないということが証明されない限り、メーカー責任は問いにくいそうだ。  完全自動運転車が出たら、私も運転しようかな。運転免許はないが。  新潮と文春が、NHKの現役美人アナが高級愛人クラブに登録していたことを報じているが、両誌の書き方が違うのが興味深い。  新潮によると、高級デートクラブ「ユニバース倶楽部」は全国10カ所に支店がある。入会金は4つのクラスがあり、最上位のブラックだと30万円。紹介された女性と肉体関係を結ぶと、1回10万円が相場だという。  そこの札幌支店に登録した女性が、NHK某放送局(誌面では実名)のニュースに出演している「契約リポーター」によく似ているというのである。  彼女は新潮の直撃に「そうですね、これ私です。登録してました。1人と会ってすぐやめちゃったんですけど」と、すんなり認めたのだ。  彼女は、結婚相談所だと勘違いしていたというのだ。だが新潮は、そこの倶楽部で撮影された動画を東京で暮らす母親に見せに行き、NHKにも取材を入れる。  いくら女子アナ本人が「自分が世間知らずで、そのようなサイトに登録してしまったのは本当に迂闊だったし馬鹿だった。自業自得だから仕方ありませんよね」と言っても、これはやりすぎではないか?  文春は、デートクラブ名はナシ。NHKとは出ているが、某地方局まで。NHKに取材は入れている。本人にも直撃。  だが、両誌を読む限り、彼女は売春をしてカネをもらったとは言っていないし、そうした事実はないのではないか? だとしたら、NHKに取材を入れたのは行きすぎた取材行為だと思う。  彼女はたぶんNHKから契約を解除されるだろうから、これからどうするのだろう? これがきっかけで、AV女優になるケースだってあるかもしれない。  現代が、雨後の竹の子のように出てきている「あなたの保険を見直しませんか」という保険ショップのおかしさを2週続けてやっているが、これはいい企画だと思う。  現代の記者がいくつかのショップを訪れているが、どこも客の相談に親身になるそぶりをして、上の保険会社のものを勧めたり、手数料を多く取れる高額の保険を勧めたりと、信用ならないようだ。  生活マネー相談室の八ツ井慶子氏は、こうアドバイスする。 「顧客の要求を引き出すよりも、自分たちが売りたい商品に誘導しようとすることが第一になっている。彼らの給与の源泉は、販売した際に保険会社からもらえる手数料。以前にある担当者に話を聞いたら、『A社の保険のほうがいい商品だが、B社のほうが手数料が倍になるから、A社の保険は客に見せない』と言う人すらいました」  これでは、保険会社の歩合販売員のようなものだ。信用できるはずはない。 「消費税増税が先送りされたことで、今後は『医療費負担が5割に高騰するかもしれない』『高額医療費制度が続く保証はない』などと脅して、保険推奨するケースも増えるでしょう。注意が必要です」(ファイナンシャル・マネジメント代表の山本俊成氏)  消費者側がもっと賢くならないといけないということである。売る側は、あの手この手のだましのテクニックを使ってくるのだ。ご用心を。  先週から文春で、所属プロダクションを訴えると実名を出して告発している香西咲さんが、今週はスポンサーへの「性接待」、いわゆる枕営業の実態について明かしている。  所属事務所の社長・青木亮氏に、ある時こう告げられた。「T社のY会長がお前に会いたがっている。わかっているよな」。一度は断ったが、「断れば、今後お前のやりたい仕事はさせない」と宣告され、仕方なく西麻布のレストランでY氏と会う。  会食の後、Y氏は彼女を麻布十番のマンションに連れ込んだ。 「『お前のエロさを見せてくれ』と、部屋に入ってすぐY氏は大の字になってベッドに横たわり奉仕を要求しました。私はビールと精神安定剤を飲み、心を殺して従いました。その後、拒んでいるにもかかわらず、彼は避妊具もつけずに挿入してきました」(香西さん)  その後から精神的に不安定になり、「衝動的に命を絶ちたくなることも……。このままでは夢を叶えるどころか廃人になってしまう」と、弁護士を立てて青木氏と縁を切ったという。  こうした悲惨な目に遭う女性がこれから出てこないように、香西さんともう一人の元AV女優は青木氏たちを告訴するという。法廷でどのようなやりとりが行われるのか、注目である。  ところで、「天皇が退位」するという報道が大きな話題になっている。NHKが7月13日にスクープした。これが本当なら、大スクープだろう。各社も後追いし、皇室典範の改正まで論議に上っているのだ。  しかし、宮内庁はすぐに「そのようなことはない」と否定したし、いくつかの新聞でも「天皇陛下ご自身は早期退位の希望を持っていない」と報じていることから、真偽のほどが取り沙汰されている。  天皇もお年だから、公務を控えたり、場合によってはどこかの時点で退位ということもあるのかもしれないが、参議院選直後ということもあり、「政治的なリーク」があったのではないかという見方も出てきているのだ。  AERAで、元外務省分析官の佐藤優氏はこう分析する。 「天皇制という国家の民主的統制の根幹にかかわる重要なテーマについて、情報源が明らかでない報道によって世論が誘導されてしまうことは、非常に問題が大きいと思います。このような問題は、宮内庁長官や内閣官房長官の会見できちっと表明されなければ動いてはいけない。しかし結果として皇室典範の改正に向けた動きは強まっていくでしょう」  ネットではこの報道が出た後、いろいろな意見が飛び交っているが、その中でも面白い見方をしている「リテラ」(7月14日)を紹介しよう。 「(中略)宮内庁関係者の間では、今回の『生前退位の意志』報道が、安倍政権の改憲の動きに対し、天皇が身を賭して抵抗の姿勢を示したのではないか、という見方が広がっている。というのも、生前退位こそが、今、安倍政権や日本会議が復活を目指している大日本帝国憲法の思想と真っ向から対立するものだからだ」  天皇の生前退位を改憲に結びつけようという、安倍政権のリークではないかという見方もある。これについては、天皇ご自身が自らの言葉で会見することが一番いいのであろう。  次はフライデーから。NHK朝の連ドラ『花子とアン』でブレークした吉高由里子の恋が止まらないそうだ。今度のお相手は「関ジャニ∞」大倉忠義(31)。彼の自宅に通い愛しているところをパチリ。 「大使館や豪邸が建ち並ぶ都内屈指の高級住宅街。6月下旬の深夜0時すぎ、この一角にある高層マンションに一台のタクシーが滑り込んだ。後部座席に腰かけていたのは、黒いニット帽にメガネで変装した吉高由里子(27)だ」(フライデー)  ここは大倉の自宅だそうだ。この日だけではなく、何度も目撃されている。 「たとえば、7月上旬の正午すぎには、大倉のマンション敷地内にタクシーの『迎車』を呼んで舞台稽古に出かける吉高の姿が見られた。その日以降も、本誌はほぼ同じ時刻に彼のマンションから仕事場に向かう彼女を目撃している。つまり、吉高は大倉の家に帰宅し、そこから『出勤』する生活を送っているのだ」(同)  このところ、ジャニーズ事務所の大物たちのスキャンダルが次々スクープされている。偶然なのか、なんらかの意図を持って情報を流している人間がいるのだろうか? よくあるのは、事務所側が2人の交際をやめさせたくて情報を流すケースだ。そう勘ぐりたくもなるが。  そういえば、事務所側とのゴタゴタで休業状態となっていた能年玲奈が、独立を機に名前を「のん」と変えて芸能活動再開すると文春、フライデーで発表した。いい名前かどうかわからないが、まだ若いんだから心機一転、頑張れよ。  さて、ハンカチ王子と騒がれた日ハムの斎藤佑樹(28)のウワサをとんと聞かなくなったが、今週の文春が「汚れたハンカチ『ポルシェ800万円』『高級マンション』おねだり」と巻頭でやっている。  斎藤はプロ入り5年で14勝。ライバル視された田中将大は、いまや大リーグヤンキースのエース格である。プロ入りして、これほど明暗が分かれた選手も珍しいのではないか。  その斎藤だが、私生活では出版社社長にたかって高級車やタワーマンション暮らしだというのである。  その出版社とは「週刊ベースボール」などを出しているベースボールマガジン社。ここは1946年に故池田恒雄氏が創業した。野球やプロレスなど多くの競技専門誌を出し、スポーツ誌王国を築いた老舗出版社である。  現在、そこの社長を務めるのは息子の哲雄氏で、斎藤にポルシェを提供した人物だそうだ。 「去年の春先に、社長と斎藤はポルシェ銀座店を訪れました。シートの仕様や色をカスタムしたそうです。夏に納車されると、斎藤の父親が受け取りに来ていました」(ベーマガ社の社員)  斎藤は、池田社長にこうねだったという。 「鎌ヶ谷の二軍練習場に通う車が欲しい。札幌には車があるけど、東京にはないから。池田さんなら、なんとかなるんじゃないですか」  斎藤が欲しがったのはポルシェSUVタイプの最高級車カイエンだったが、価格は2,000万円を超えるものもあるので、マカンになったそうだ。ベーマガ社の関連会社でリースして、斎藤に又貸ししているという。  1年目のオフには、池田社長が自宅として使っていた月島の高級タワーマンションに住まわせてもらっていたそうだ。  池田社長は文春の取材に対しておおむね認めているが、斎藤は商品価値があるから、社員たちも納得しているという。  だが、実はベーマガ社の経営は火の車だというのである。13年には経営悪化から30名超がリストラされ、今年1月には本社ビルを売却。貸しビルに移ったがそれでも経営は好転せず、今年1~5月期は1億円を超える赤字を出しているという。池田家の関係者はこう嘆いている。 「恥ずかしい限りですが、哲雄は本当のことをあまり言わないので、ポルシェのことは初耳ですが、斉藤君の人間性を疑いますよ。ベーマガは王(貞治)さんや長嶋(茂雄)さんにもお世話になりましたが、物をねだられたことはありません。初代の恒雄社長は『スポーツマン精神を忘れるな』とよくおっしゃっていました。社員をないがしろにして選手にそんなことをしてはいけません」  ポルシェを受け取りに出向いた斎藤の父親・寿孝氏は、こう話す。 「別にお金がなくてたかりに行ったわけではなくて、安易な気持ちだったんだろうと思います。ただ子供たちから羨望の目で見られている職業ですから、色々な面で誤解を受けるようなことがあれば舛添さんになってしまいますから。すみませんでした」  ハンカチ王子から球界の舛添か。今の斎藤の球速では、中継ぎでも押さえることは難しいだろう。高校野球の季節である。甲子園を沸かせたヒーローが、プロに入って鳴かず飛ばずになるケースはいくらでもある。大事なのは、そのつらい中で何を学び、次のステップにしていくかということであろう。斎藤には酷なようだが、そうした姿勢もうかがえないようだ。  さて、今週の第1位は文春と現代の大ゲンカ? 現代が「国民的大反響」と今週で7弾になる手術や薬の危険性に警鐘を鳴らす特集に、文春が「現代の医療記事はねつ造だ」とケンカを売ったのである。  ねつ造とまで言われては現代側も次の号あたりで反論するだろうが、文春の言い分はこうである。 「『週刊現代』がこうした大特集を続け、大きな反響があるのも、世の中に根強い医療不信があるからだろう。ただ、ずさんな取材に基づく記事では何も解決しない。実際に、読者や患者が最も知りたいことは、薬の副作用ばかりではなく、本当の正しい薬の『飲み方』と『やめ方』ではないか」  統合失調症に詳しいたかぎクリニック院長・高木俊介医師もこう話す。 「抗精神病薬に突然死などのリスクがあるのは事実です。しかし急に薬をやめると激しく再発することがあり、より悪化するケースもあります。(中略)副作用のリスクに警鐘を鳴らすのはよいのですが、薬をやめるリスクや、やめ方についても丁寧に書かないと、患者さんの人生を台無しにする恐れがあるのです」  取材された医師が、こんなこと話してはいないと怒っているケースもあるようだ。  ここでも何度か言っているが、危険だ危険だと言いっ放しでは、いたずらに患者を惑わせるだけになってしまわないか。  たとえば、今週の特集の中に「医師20人に聞きました『内視鏡・腹腔鏡手術』は本当に安全ですか」というのがある。 「なるべくやめたほうがいい」「やってはいけない」などの意見があるが、大学病院、民間病院、開業医とあるだけで、病院名はもちろん医者の名前もない。これでは読者を困惑させるだけにならないか。  編集部の意図に合うようにコメントを操作しているとは思わないが、「医療記事は、生命に関わるテーマで、データが正確か、科学的論拠に拠った適正な内容かといった点が非常に重要。医師をはじめとする専門家のチェックを経た上で記事を掲載すべき」(上智大学の田島泰彦教授)という考え方も参考にすべきだろう。  もちろん医者によって、それぞれ考え方が違うこともある。どうしたら記事のクレディビリティを担保できるのか、現代編集部は熟考すべきではないか? そうでないと、せっかく探し当てた宝の山が、同誌の信用を落とす結果になるやもしれない。 【巻末付録】  現代のグラビアから。巻頭は「週刊現代を飾った トップアスリートの肉体美を見よ!」。確かに、アスリートの中に美女が増えてきたことは間違いない。  後半は「沙綾 気高い裸身」。裸もいいが目線の力強さがいいね。袋とじは「吉田里深 トップグラビアアイドルの一糸まとわぬフルヌード」。スケベそうなのがいい。 「木嶋のりこ 新進女優のヘアヌード」。もうひとつの袋とじはまたまた「中島知子 さらに過激なヘアヌード」。豊満なカラダは迫力満点だが、見飽きた感じがする。失礼!  今週は恒例のSEX記事はない。それらしいのが「深層告白 私たちはなぜフーゾクで働くのか」だけ。  個人的には「102歳の珈琲職人に学ぶ」がよかった。銀座の「カフェ・ド・ランブル」のご主人の話だが、また行ってみたくなった。 (文=元木昌彦)

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