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実名報道貫く「週刊新潮」が、新聞メディアにチクリ「死刑確定で実名に切り替えるのは勝手すぎ!」

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「週刊文春」(6/30号、文藝春秋社)
今週の注目記事 「都知事候補9人をどこよりも早く『身体検査』!」(「週刊文春」6/30号) 「別居しかなかった『乙武クン』の試練」(「週刊新潮」6/30号) 「古舘伊知郎『別居』奇妙な夫婦関係」(「FLASH」7/12号) 「イチロー“驚異のルーティン”に学ぶ」(「週刊文春」6/30号) 「森山農水相、西川元農水相ら自民党3議員TPP交渉の裏で現金授受」(「週刊朝日」7/8号) 「死刑確定だと元少年を実名報道する大新聞」(「週刊新潮」6/30号) 「安倍自民党と公明党はなぜ『共産党』をこんなに怖れるのか」(「週刊ポスト」7/8号) 「女性警官役で人気の高島礼子 夫の薬物乱用『ダメ。ゼッタイ』」(「週刊朝日」7/8号) 「“五輪利権”の闇をすべて知る男『マスゾエの逆襲』」(「フライデー」7/8号) 「高倉健が愛した『女と男』第1回 健さんの遺産を一手に握る養女・貴の素顔と『不可解な養子縁組』」(「フライデー」7/8号) 「やってはいけない歯科治療」(「週刊ポスト」7/8号) 「医者に言われても断ったほうがいい『薬と手術』」(「週刊現代」7/9号) 「『お姫様抱っこ』で酩酊女性を運び入れる『監禁男』のお部屋」(「週刊新潮」6/30号) 「大橋巨泉『今週の遺言』最終回」(「週刊現代」7/9号) 【巻末付録】現代に異変! SEX記事をなくした現代に勝算あり?  今週は目立ったスクープはないから、順位なしとする。  大橋巨泉さんとは、長いお付き合いになる。最初に会ったのは、確か競馬場だったと思う。作家の山口瞳さんの競馬連載に出てもらった。当時、巨泉さんのレギュラーが多かったTBS近くの小料理屋で、よく飲んだものだった。  銀座へ流れて、途中で「元木、オレ日テレに行くから」と席を立つことが何度もあった。テレビ番組『11PM』に出るためである。テレビのある店へ移動して番組を見ていると、あれだけ飲んでいたのに、司会の進行にいささかの乱れもなかった。  時折、一緒に日テレに行き、後ろで見ていたこともあった。忙しいのに、私の結婚式の披露宴に出席してくれ、新婚旅行は、当時、彼がハワイに持っていた旅行会社にお世話になった。  セミリタイヤしてからも、会って酒を飲んだり、巨泉さんの家で一緒にカラオケを歌ったことも懐かしい思い出である。  私が「週刊現代」の編集長の時、連載コラムをお願いした。巨泉さんは山口瞳さんの弟子を自認し、「週刊新潮」の「男性自身」のような人気コラムにすると張り切って引き受けてくれた。  コラムのタイトル「内遊外歓」は私がつけた。1994年に始まり、586回続いた。がんに罹ったことなどもあり、中断するが、2008年に「今週の遺言」として再開し、今週号で344回になる。  合計930回。もう2年近く続ければ1,000回になったのに、今回で「最終回」となってしまった。何回目かのがんで、今回はかなりきつそうだなとは思っていた。ずっと休載が続いていたが、その日が来てしまった。  巨泉さんのことだから、まだまだ闘い続けるとは思うが、お別れの日は近いのかもしれない。  巨泉さんが、これだけは言わないと死んでも死にきれないという言葉をここに書いておく。 「最後の遺言として一つだけは書いておきたい。安倍晋三の野望は恐ろしいものです。選挙民をナメている安倍晋三に一泡吹かせて下さい。7月の参議院選挙、野党に投票してください。最後のお願いです」  新潮は、電車に乗っている酔っぱらい女ばかりを狙って、介抱するといって自宅に連れ込んでいた神奈川県相模原市の派遣社員、栗田良文容疑者(33)が、6月18日に女性の監禁容疑で逮捕された事件をやっている。  犯行はいつも土曜日か日曜日。居眠りしている女性のそばに行って座り、介抱するフリをして電車から降ろし、タクシーで連れて帰る。  どうして酔ったぐらいで、知らない男の部屋まで連れて行かれるのに気づかなかったのだろうか? 睡眠導入剤のハルシオンや危険ドラッグを使用していたのではないかという見方もあるようだ。  不思議なことに、女性の身体に危害が加えられていたかどうかは「調査中」(相模原署副署長)だそうだ。女性の衣服に乱れはないそうで、被疑者は監禁ではないと容疑を否定しているそうである。  まあ、最終電車で見る女の酔っ払いほど醜いものはないが、私は、介抱して「お持ち帰り」しようなどとは思わない。  現代はすごい。大反響第5弾として「医者に言われても断ったほうがいい『薬と手術』」という特集を「ぶちぬき28ページ」もやっている。  これだけのページを割いてやるからには、「売れる」という自信があるのだろう。だが、通読した読後感は、なぜこんなにやる必要があるのかという疑問だった。  内視鏡や腹腔鏡手術が危ない。外科医はすぐ切りたがる。私も飲んでいる糖尿病の薬、ジャヌビアは肝臓にダメージを与えることがあるのかもしれない(私はおかげさまで今のところ酒の量も変わらないが)。  製薬会社の営業マンが言っているように、製薬会社は「安くて安全な薬より、高くて危ない薬」を出したがる。その通りだと思う。  リウマチ、腱鞘炎、変形性膝関節症、脊柱管狭窄症などは手術しないほうがいいのかもしれない。うつ病と統合失調症は、薬を飲めば飲むほど悪くなる。  私の知り合いでも、がんの初期だといわれて入院したのに、抗がん剤を使われ、あっという間に亡くなってしまったのを何人も知っている。手術したため、1年以上入院し、病院から出られずに亡くなってしまった友人もいた。  クオリティ・オブ・ライフを考えるなら、手術や抗ガン剤を使わずに普通の生活をしながら、その時を迎えたほうがいいとは思う。  私はそうしようと思っているが、医者に「今のうちなら手術すれば完治します」「転移をさせないために手術しましょう」と言われて、「私は嫌です」と言い切れる患者がどれだけいるだろうか?  セカンドオピニオンを求めるべきだということはかなり浸透してきたから、そうしたことをする人も、私の周りに何人もいる。  だが、元慶應義塾大学病院の近藤誠氏のように、がんと闘うな、抗がん剤は使うなという主張をしている医者のところへ行かない限り、最初の医者の見立てをひっくり返すようなことをいう医者に出会うことは、これまたまれではないか。  患者は不安でしょうがないのだ。誰かにすがりたいのだ。何分かの危険があっても、医者を信じたいのだ。結果、医療過誤に近い手術をされて、もう少し生きられる命を失ってしまうケースが後を絶たないのであろう。  危険だと警鐘を鳴らすのはいい。失敗したケースを紹介するのもいいだろう。だが、今選択を迫られているがん患者は、現代のこの特集を読んで救われるのだろうか? より不安になるのではないか。  こうした記事作りは難しい。そう思わざるを得ない特集である。  ポストの歯医者の記事にも、そんな感じを持った。私は今、歯医者に行かなければならないが、どこの歯医者に行けばいいのか悩んでいる。  今年の初めに奥歯を抜いた。そこへブリッジをして義歯を入れるというのだが、少し時間がかかったので、その間に耳鼻咽喉科へ行ったら「顎関節症」だと言われた。歯がないためにかみ合わせが悪く、顎などに負担が掛かっている。  その後、ブリッジで義歯を入れてもらったのだが、毎回食事の後に取り出して洗わなくてはいけないとい言われた。仕事で外に出ていることが多いので、そんなことはできないといったのだが、聞き入れてくれなかった。  それからその義歯は、机にほっぽり投げたままである。顎の周辺の痛みは増している。さて、どうしたものかと思案している。  ポストを読んでみたが、信頼に足る歯医者を見つけることがいかに難しいかはわかるのだが、良心的な医者をどう探したらいいのかがわからない。  ネットで調べても、今はカネを払うと評価のいい書き込みをしてランキングを上げる業者がいるそうだから、信用できない。どうすりゃいいのか。  両誌に望むのは、現在患者である人間に寄りそう記事作りをしてもらいたい。そう思うのは、私だけだろうか?  高倉健が亡くなってからだいぶたつが、養女と健さんの身内との確執がますます強まっているようだ。  フライデーでは、ノンフィクション・ライターの森功氏が連載を始めた。  4ページの記事の中に、養女・小田貴さん(52)の2枚の写真が載っている。1枚は1983年に芸能活動を始めた頃の写真。なかなかキリッとした女性である。もう1枚は、2003年の、同棲ならぬ同居生活を送っていた頃の写真。こちらは、ふっくらとしたおばさん顔である。  健さんが生前に買っておいた鎌倉霊園のお墓には、江利チエミとの間にできた水子が祀られていて、健さんも、死んだらここへ入ると言っていたようだが、養女が更地にしてしまったそうである。  今回問題になっているのは、高倉健の本名の小田剛一。親しい人間からは「ゴウちゃん」と呼ばれていたが、読み方は「タケイチ」である(知らなかった)。  だが、入籍の申請書類には父娘それぞれの氏名や住所が記されているが、本名の剛一のふりがな欄には「タケイチ」ではなく、「ゴウイチ」と書かれてあったというのである。親族たちも合点がいかず、今も首をひねっているという。  40億円を超える遺産を相続したといわれるが、相続税支払いのためだろうか、養女は遺品の多くを処分している。ポルシェやベンツなど、多い時で10台以上あった高級外車を売り払い、クルーザーを解体、ここへきて世田谷区瀬田の豪邸や先の鎌倉霊園の墓地まで処分しようとしているようだ。  健さんの親族の言い分のほうがまっとうな気がしてくるのだが。  健さんが亡くなったのは83歳。ほぼ日本人男性の平均寿命である。だが最近は、長生きすると喜ばれるのではなく、「早く死ね」「年金や介護保険を使うな」という怨嗟の声がそこここから巻き起こってきているのである。  その最たるものは、先日のアホ麻生副総理の発言である。 「90歳になって老後が心配とか、わけのわかんないことを言ってる人がこないだテレビに出ていた。“おい、いつまで生きているつもりだよ”と思いながら見ていました」  新潮は驚いたことに、この発言を、失言ではない、年寄りが先に逝くという常識を復権せよと特集しているのだから、あきれて口がふさがらない。  少子高齢化で、団塊世代が後期高齢者になる2025年頃には、医療費と介護費が激増するから、下の世代のことを考えて早くくたばれというのである。  バカは休み休み言え。75歳になったら救命救急センターに入れずに、自分がやがて死ななければならないということをわかってもらえだと。75歳以上は原則延命治療をやるなだと。  こういう在特会ならぬ高特会(高齢者の特権を許さない会)のようなヘイトスピーチが、ネットはもちろん、出版の世界でも広がってきている。  一例を挙げると、『シルバー民主主義』(中公新書)、『老人喰い』(ちくま新書)、『もう親を捨てるしかない』(幻冬舎新書)などだ。あまり腹が立つから、6月24日の日刊ゲンダイに反論を書いておいたが、そのうち「年寄り狩り」があちこちで始まるに違いない。今度の参議院選はジジイ、ババアの生き残りをかけた戦いでもあるのだ。  フライデーが、舛添氏の逆襲が始まると報じている。東京五輪招致や開催における知事の権限と影響力は絶大だが、舛添氏は東京五輪における招致活動費について、裏金も含めてすべての流れを知っているはずである。 「長野五輪招致活動の会計帳簿が焼却処分され大問題になりましたが、これは吉村午良長野県知事(当時)の意を汲んで行われたものです。一方、舛添氏は五輪招致に関する工作資金の実態を知ってはいるが予算執行や承認はしていません。つまり、情報をリークしたり暴露本書いたりしても自分は安全地帯、返り血を浴びる心配はないのです」(五輪に詳しいジャーナリスト)  もし舛添氏が知っている「五輪利権」の全貌を暴露したら、東京五倫が中止に追い込まれるほどのインパクトがあるはずだ。彼は「五輪開催」という人質を手にして、人生最後のリベンジを仕掛けるかもしれないと、フライデーは言っている。  そういえば、彼の名を上げたのは、07年10月の国会で薬害C型肝炎に関するいわゆる「命のリスト」問題が発覚した際、官僚は「厚労省に提出されたリストからは、フィブリノゲン製剤を投与されていた患者の個人情報を特定することはできない」と言っていたが、その3日後、個人の特定に結び付く資料が厚生労働省の地下倉庫に残っていたことが判明、舛添氏は、年内和解を目指して被害者全員を救済する方針を表明したことだった。  汚名を少しでも晴らすためには、それくらいやらないとダメだと思う。意外なところから、この問題は火を噴くかもしれない。  さて、人生とは皮肉なものである。朝日によれば、高島礼子(51)は昨年4月に神奈川県の薬物乱用防止条例をPRする「薬物乱用防止対策官」を委嘱された時、こう言ったという。 「違法薬物を絶対買わない、使わない、関わらないという強い意志と勇気を持とう」  その夫で、元俳優の高知東生(51)が、6月24日に、覚せい剤取締法違反などの容疑で、厚生労働省関東信越厚生局麻薬取締部に現行犯逮捕されてしまったのである。  それもホテルでクラブホステスと寝ている現場に踏み込まれたのだから、高島の心中はいかばかりか。  高知は少し前に、俳優として限界を感じ、妻を内助すると主夫宣言したばかりである。  だが、妻として夫の覚せい剤好きに気づかなかったのだろうか? 酒井法子は、夫とクスリをやっていたことがバレて、芸能活動ができなくなった。  小股の切れ上がったという表現が似合う高島だから、知っていたら「ふざけんなよ」と夫に言ったと思うのだが。  ポストは、自民党や公明党が共産党の勢いに脅えていると報じている。何しろ、産経新聞とFNNの6月18~19日の調査では、共産党の支持率は5月の調査の3.8%から5割増しの5.7%に急伸、参院選比例代表でも7.4%になっている。  共産党の党員は約30万人といわれる。この人たちが赤旗を配ったり、党のチラシをポスティングするのだから、公明党以上の組織と動員力がある。  ポストによれば、前回の総選挙のデータをに議席数をシミュレーションすると、54選挙区で得票が逆転したという。  今回の参院選で共産党の票が増えることは間違いないだろうが、どこまで自民党を追い落とすことができるか、期待を込めてお手並み拝見である。  次は新潮のメディア批判。 「6月16日、被告の上告が最高裁で棄却された『石巻3人殺傷事件』。これによって『死刑囚』となった『元少年』(24)を、毎日、東京を除いた主要新聞(読売、朝日、産経、日経)や主要テレビ局(NHK、民放キー局)は、これまでの『匿名』扱いから一斉に『実名』扱いに切り替えたのである」(新潮)  事件は17日付の朝日新聞の記事によれば、「被告は2010年2月10日朝、元交際相手を連れ出そうとして、宮城県石巻市内にある実家に押し入り、居合わせた(元交際相手の)姉と知人を刃渡り約18センチの牛刀で刺して殺害。さらに、その場にいた姉の知人男性を刺して重傷を負わせたうえ、元交際相手を車に乗せて連れ去った」という。  多くの新聞が実名に踏み切った理由をこう書いている。  読売は「死刑が確定すれば、更生(社会復帰)の機会はなくなる一方、国家が人の命を奪う死刑の対象が誰なのかは重大な社会的関心事となります。そのため、被告を実名で報道します」  新潮はこれまでも、少年犯罪であってもその罪の重さ、残虐さがあれば実名を出してきた。では、なぜこうした新聞の実名報道を批判するのか?  加害者の成育歴や事件の重大性などを考慮して実名報道するなら意味があるが、死刑が確定したから実名を出すのでは、ベルトコンベアでものを右から左へ動かしていることと変わらないと、ノンフィクション・ライターの高山文彦氏が言っている。  新潮は「そもそも、である。少年法61条のどこをひっくり返してみても、『死刑が確定したら』などという規定はない。つまり、新聞社は独自の法解釈で実名報道を行っているに過ぎない」と批判する。  上智大学の田島泰彦教授が、こう語る。 「少年法にメディアが違反する、抗議される、裁判で損害賠償の対象になりうる。そういう雰囲気が形作られ、実名では報じない、また報じても死刑確定時という、面倒を回避する発想に向かっているのでしょう」  名前を消したり出したりするのは、新聞社の「思考停止」「ご都合主義」「事なかれ体質」にあると新潮は難じている。  犯人に精神病歴があれば、自動的に匿名にしてしまう。主要新聞各紙が自分の頭で考えることを放棄してきたから、週刊誌の存在があるのだ。  朝日は、先頃「日本養鶏協会」の会長を突然辞任した栗木鋭三会長が、昨年7月に開かれたTPP交渉のハワイ会合へ、自民党TPP交渉派遣議員団に随行した際、現地で自民党の先生方に、協会としてお世話になるのでと合計で80万円を手渡したことが判明したと報じている。  この協会は、農水省の補助金を得ているから、国の補助金交付の決定通知を受けた団体は、政治活動への寄付が原則として1年間禁止されている、政治資金規正法に触れる疑いがある。  朝日の取材では、森山農水相、西川元農水相、宮腰衆院議員が事実関係を認めたという。西川、宮腰氏は、カネは返したと答えているが、現職の森山氏は「返金するよう指示している」という段階のようだ。  また、この協会は政治連盟を持ち、そこから3氏に寄付を行ってもいる。不透明な政治献金疑惑がまた出てきたわけだが、国民のほうがこうした問題に慣れっこになり、あまり問題にしないことのほうが問題ではないのか。  文春で、イチローの父親のインタビューをやっている。これには見るべきところはないが、イチローが「ストレスをゼロ」にするために普段、生活の中でどれだけ気を使っているかがわかる2部が面白い。  イチローが19歳の時から親交のあるスポーツグッズ評論家の前野重雄氏が、メジャー移籍当時の秘話を明かしている。 「弓子さんから聞いたのですが、『遠征先のホテルの部屋はどれもムーディにしてあるため、自分には暗いので明るい電球に替えておいてほしい』と要望したそうです。当時のイチローは『視力はボールを見るためだけに、老化しないように温存しておきたい』と言っていたそうです。極力、活字もテレビも見ず、メールなども弓子さんが口頭で伝えていたと聞きました」  メジャー担当記者もこう語る。 「イチローは同じ行動を繰り返すことによってメンタルを安定させているそうです。『心と体は同調している』とよく言っていて、気持ちが安定してくると身体の状態も安定してきて、自分の状態の変化に対してより敏感になるという趣旨のことも話していました。野球には不確定要素が必ず生じるので、できるだけ自分でコントロールできるものを周りに増やしていきたいのです」  一時期、毎朝カレーを食べたり素麺にしたりしたのも、違うものを食べることで体調を崩してしまって、野球に影響が出るのを嫌がるからなのだ。  追手門学院大学客員教授で臨床スポーツ心理学者の児玉光雄氏も、こう話している。 「脳科学的にも理に敵っていて、これをやっておけば大丈夫という意識を持つということです。『パブロフの犬』のようにひとつの自動メカニズムが脳に形成され、集中することができるようになります」  イチローは50歳まで野球を続けると言っているそうだが、彼の強靱な意志力ならば、十分可能だと思える。  FLASHが『報道ステーション』(テレビ朝日系)を降板した古舘伊知郎が、自宅に帰っていないと報じている。  以前からテレビ朝日に近い家賃200万円を超える超高級マンションに寝泊まりすることはあったが、番組が終わったのに帰らない理由は?  マンションでは打ち合わせをしたり、VTRを見たりしているらしいが、元日本航空のCAだった妻との間には3人の子どもがいて、来年結婚30年を迎える熟年夫婦である。  さては愛人か? FLASHのことだから、そのネタは次号ででも出すのかもしれない。そんな期待を抱かせるが、思わせぶりな言葉で締めくくっている。 「妻の左手の薬指に指輪はない」  これだけ長くいる夫婦でも、結婚指輪なんてはめるのかね。私はもちろん、カミさんもしてないけどね。  さて、少し前に新潮が報じた乙武洋匡氏(40)の「5人不倫」だが、その報道後、彼の妻が一緒に「妻である私にも責任の一端がある」と詫びたことで、世論は沸騰し、「前代未聞の夫人による『尻拭い』は裏目に出る。結果、乙武氏は立候補を断念」(新潮)した。  乙武氏は反省し、3人の子どもともう一度夫婦として、家族としてやり直していくと語っていたのだが、どうやらそうはいかなかったようである。  新潮が乙武氏の動静をうかがっていると、どうやら乙武氏は自宅には帰らず、新宿にある高級マンションで暮らし、2人は別居していることが判明したというのである。  夫婦が連絡しなくてはいけないことがあると、乙武事務所の人間がクルマで行き来して「伝書鳩役」を務めているという。 「折しも、舛添氏が辞職し、仕切り直しの都知事選が迫っているなか、乙武氏は政界進出どころか家庭再建のとば口で試練と向き合っている模様なのだ」(同)  新潮が夫人に、 「──乙武さんと奥さんは別居されていますよね? 『ああ、はい、ああ』 ──乙武さんはいつも新宿のほうにいらっしゃると思うんですが。 『私からは何も話せなないんですけど、そちらがそう見ていらっしゃるなら、そうかもしれませんね』」  私にもささやかな経験があるが、浮気がバレた後はしばらく(一生か?)地獄のような日々が続く。夜中に目を覚ますと出刃包丁をもったカミさんが布団の横に座ってジッと睨んでいたり。オ~コワ! それに、女はしつこい。何年、いや、十何年たっても、何かの拍子に思い出してネチネチ言い募る。  ワイドショーなどで乙武ケースのような不倫話をやっている時は、そっとテレビを離れるか、外に出たほうがいい。  乙武クンのつらさもいくらかわかるが、茨の道はこれからだと思う。  さて、舛添要一氏が辞任したことで俄然注目を浴びてきたのが、都知事選の候補者に誰が名乗りを上げるかだ。  出るであろうと目されているのは、2度、都知事選に出馬して次点だった元日弁連会長の宇都宮健児氏ただ一人。週刊文春と週刊新潮が候補者たちの「身体検査」をやっている。  まずは、民進党の顔ともいえる蓮舫参議院議員。彼女には民進党より東京の顔になりたい“野望”はあるようだが、今回は改選で参議院選挙に出馬しなくてはいけないため、断念した。  だが、新潮では政治部デスク氏が、参院選で当選した後、3日だけ務め、都知事選の告示日ギリギリに出馬表明する可能性があるのではないかと解説しているが、そんなことをすれば天も都民も許しません。  橋下徹元大阪市長待望論も根強いようだ。文春のメルマガ会員に「次の都知事にふさわしい人」とアンケートしたら1,300人を超える返事があり、橋下徹氏が263票、「嵐」の櫻井翔のパパ・櫻井俊氏が169票、蓮舫氏が133票だったという。  事務所は、彼がメインの番組をテレビで持っているので、法律家だから契約は守る。だから、その可能性はないと語っている。  次にマスコミ的な評価の高いのは櫻井氏である。官僚で手堅いと思われる上に、人気アイドルのパパ。菅官房長官と関係が深いようだから、官邸が強力に頼めば「ウン」と言うのではないかと見る向きが多いようだ。  それ以外では、本人が出る気満々なのが元防衛相の小池百合子氏。安倍首相や森元首相との仲が悪く、永田町では先の目がないと思っているのか、今回がラストチャンスと狙っているようだ。  だが、女に嫌われるタイプだから出ても当選は難しいだろう。丸川珠代なんて声もあるが、小池と同じように女性票が取れまい。  意外なのは、川淵三郎氏の名前まで挙がっていることだ。実行力は間違いなくあるが、もう79歳だし、猪瀬直樹氏が都知事選に出馬した時に選対本部長を務めていることがネックになるのではないか。  ソウル五輪の金メダリストで、スポーツ庁長官の鈴木大地氏も下馬評に挙がっているが、出てくれば相手次第では面白い戦いをするかもしれない。だが、首長としての能力は未知数過ぎて、私が一票を投じることはない。  民進党の長島昭久氏は、石原伸晃氏の弟の良純氏と慶應幼稚舎からの同級生で、安倍首相の集団的自衛権に賛成の立場だから、自民党も相乗りしやすいといわれている。それなら自民党へ入党してから出馬するのが筋であろう。  先の石原伸晃氏、小泉純一郎元総理、驚くことに新潮であのウルトラ保守の作家・百田尚樹氏も「出馬を考えている」と話している。  片山善博元鳥取県知事が意外に本命かもしれない。テレビなどのコメンテーターとしても知られ、行政手腕もあることから、民進党が出そうとしているようだ。彼なら共産党も相乗りできるだろうから、野党統一候補として担げば面白い存在になると思う。  とまあ、帯に短しタスキに流しの面々だが、出てくれば当選の可能性があるのは、都民の一人としては残念だが、橋下徹氏と櫻井パパ、片山善博氏、それぐらいだろう。アメリカのサンダース氏のように、若者の貧困対策や格差是正を強力に訴えることができれば宇都宮氏も善戦するとは思うが、この人、演説がうまくない。サンダース氏のように聞く人の心を揺さぶるような話ができないのが難点だ。  首長選挙は、アメリカの大統領選のような直接選挙である。しかし、大統領選のように、いくつものハードルがあるわけではないから、どうしても知名度(悪い意味でも)優先のAKB総選挙のようになりがちである。東京だけを特別にしろというのではないが、都知事選挙期間を大幅に延ばして2カ月ぐらいかけてやったらどうか。そうすれば候補者の主張も人品骨柄も吟味できて、これまでのように大きく間違うことはないのではないか。  新潮では、参議院選に出馬する女性たちをルポしている。沖縄出身で歌手グループ「SPEED」を経て参議院選に出馬した今井絵理子氏は、米軍属に殺された女性の抗議集会が那覇市内で行われていた日、上大岡駅付近の居酒屋で行われた会場で、沖縄のおの字も出さなかった。  三原じゅん子氏の内縁の夫である私設秘書は、妻の選挙応援をほとんどしていない。片山さつき氏というより、舛添氏のかつての妻といったほうが通りがいいだろう、この人が参院選大阪選挙区の女性新人候補を怒鳴りつけた。田中真紀子氏は夫の直紀氏の応援の会を新潟佐渡市の小さな集会場でやったが、そこでも人は入らず、角栄ブームだというのに彼女の神通力は消滅した、など景気のいい話も色っぽい話もない。参議院選が盛り上がらないままいってしまうと、投票率が今から心配である。 【巻末付録】  大事件かもしれない。現代がセクシーグラビアはあるが、あれほどページを割いていたSEX記事を大幅縮小したのである。  手術や薬の話にページを割きすぎたので、ページがなくなったのかもしれないが、今週は「女性たちがスマホでこっそり見ているエッチな無料動画一覧」だけである。  一方、ポストは「死ぬまでSEX 日本の夏、美熟女の夏」とテレビのCMのような相変わらずの大特集。  グラビアは、両誌が渡辺達生カメラマンの「お宝カラー」を特集している。小池栄子や菊川怜、藤原紀香が初々しい。  現代のほうは「スイカップ 古瀬絵理」「橋本マナミ 私脱げる女優です」、袋とじは「矢吹春奈 ザ・ヘアヌード」。私は、ヘアはないが、橋本マナミが迫力&セクシーで一番いいと思う。  ポストは連載の「響子さーーん」「優希ちゃんちのママ」。袋とじは「これが伝説のフェラチオ教本だ!」。写真の迫力では現代、企画力ではポストか。  というわけで、今週はSEX記事で売らない“覚悟”(今回だけかもしれないが)を買って現代の勝ち!

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