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親子丼といえば「鮭イクラ丼」!? 地方あるあるマンガ 『北海道民のオキテ』『沖縄県民のオキテ』

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『北海道民のオキテ』(KADOKAWA/中経出版)
 埼玉disマンガ『翔んで埼玉』が話題になったことで、地方disマンガというジャンルが、にわかに盛り上がっています。そんな中、『翔んで埼玉』を復刊した宝島社から、続けざまに「この『地方ディス』マンガがひどい!」というムックまで出版されました。編集のスピード感もすごいですが、あけすけな便乗っぷりで商魂たくましすぎ!   しかし、「埼玉だとか群馬だとかの関東の話はもういい! ほかの地方マンガが読みたい」という方もいらっしゃるのではないのでしょうか? そんなあなたには『○○民のオキテ』という、地方あるあるマンガシリーズがあります。今回はその中で、南北の両端となる『北海道民のオキテ』と『沖縄県民のオキテ』(KADOKAWA/中経出版)をご紹介しましょう。 『○○民のオキテ』シリーズは現在、北海道、沖縄県、愛知県、福岡県と出ていますが、最初に発売されたのが『北海道民のオキテ』で、続編として『もっと!北海道民のオキテ』が出版されています。 ■『北海道民のオキテ』『もっと!北海道民のオキテ』    札幌支社に転勤になった主人公のまささんが、そこで働いていたもえさんに一目惚れ。晴れて結婚して夫婦になるものの、北海道民のもえさんとの文化の違いに翻弄される……という内容です。    道民の生態っていっても、都民と大した違いはないんじゃないか? と思っていたのですが、まさかここまで桁外れに違うものだとは……。というわけで、東京以外に住んだことがない僕にとって特にインパクトが強かった「オキテ」をご紹介しましょう。 「道民はご飯にバターと醤油をかけた『バターかけご飯』を日常的に食べる」  バターかけご飯って、ビンボー学生なんかが仕方なく食べてる感がありましたが、北海道では常食なんですね。ビンボー食扱いしてすんません。 「北海道ではコンビニでおにぎりを買うと『おにぎり温めますか?』と聞かれる」  東京ではまず聞かれることないので、これは結構、衝撃的です。ビニールを引き抜いて海苔と合体させるタイプのおにぎりは、温めるとかなり食べづらいような気がするんですが……。 「道民にとって親子丼といえば『鮭イクラ丼』のこと」  親子の基準が鮭だったとは、さすが鮭王国北海道。となると、道民は親子丼を鶏卵丼って呼ぶのでしょうか? 「道民が気温を5度とか15度とかいうと、マイナス5度やマイナス15度のことを意味する」 「道民にとってマイナス5度ぐらいなら全然暖かい方」  逆に、0度以上の気温の時にあえて「プラス5度」というらしいです。これは知っておかないと、命にかかわるレベルの文化の違いですね。 「道民はゴミ集積所にゴミを捨てることを『ゴミステーションにゴミを投げる』という」  ステーションって! ゴミが集まる駅、もしくはゴミ収集車が止まる駅ということなんでしょうか? でも、ゴミ集積所より呼び方がカッコイイし、なんかいいかもしれません。「ゴミを投げる」は、ちょっとビビりますけど。 「『ジャスコまで直進110Km』とかいう看板が普通に出ている」  110Kmって、東京からだと熱海(静岡)に行けちゃう距離です。ちょっとした旅行ですよ。買い物に行くのに熱海まで、しかも往復とか……絶対無理。やはり北海道は、“試される大地”だったか。 「道民の7割がセイコーマートのポイントカードを持っている」  以前、北海道に行った時にやたらオレンジ色のコンビニを見かけるなと思っていたのですが、あのコンビニがそこまで普及していたとは。7割って、尋常じゃないですよね。Tカードより、普及率高そう。
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『沖縄県民のオキテ』(KADOKAWA/中経出版)
■『沖縄県民のオキテ』  横浜出身のまゆさんが、石垣島でりゅうくんと出会って、沖縄で結婚生活を始めるというストーリーです。読んでみると、沖縄ってもしかして外国? と思わせるエピソードが多いです。こちらも、特にインパクトが強かった「オキテ」をご紹介しましょう。 「沖縄県民は水着にならず服のまま海に入る」 「沖縄県民の6割は、実は泳げない」  沖縄といえば、美しい海のイメージを描く人がほとんどだと思いますが、沖縄県民は海に対してさほど思い入れがないようです。 「沖縄県民は雨が降っても傘をささない」  すぐやむから、すぐ乾くから、面倒くさいからという理由で、ほとんど傘をささないとのこと。そう聞くとびっくりですが、海外ではあまり傘をささない国も多いので、そういう意味では沖縄県民のほうが、感覚がグローバルなのかもしれません。 「沖縄ではマーガリンのことをバターと呼ぶ」  マーガリンはバターの代用品というイメージですが、沖縄県ではマーガリンとバターはほぼ区別がなく、「ホリデーマーガリン」という米国製マーガリンを使うのが主流のようです。親に「バター買ってきて」って頼まれて、マーガリンを買ってきたら激怒された経験を持つ僕としては、にわかに信じられない話です。 「沖縄で魚屋のことを『さしみ屋』と呼ぶ」  沖縄では魚料理といえば、ほぼ刺身のことを言うため、魚屋=さしみ屋になったとのこと。東京で「さしみ屋」っていう看板があったら、どう考えても海鮮居酒屋のイメージですよね。 「沖縄県民は台風がやってくると外出しようとする」  そ、それって死亡フラグじゃないの? って思ってしまいますが、沖縄では台風が来ると、翌日会社や学校が休みになることが多いため、夜遅くまで飲んだり、ボウリング場で遊んだりと、やたらとアクティブになる気質があるとのこと。台風が来ると花金気分か! それはそれでうらやましい……。 「沖縄県では中学・高校の卒業式にメリケン粉(小麦粉)をぶちまけるイベントがある」  少し前に、沖縄で卒業式に投げる用に大量購入したメリケン粉を、校長先生に説得されて寄付に回したというニュースが話題になりましたが、これって沖縄では普通のイベントだったんですね……。それにしてもメリケン粉っていうのが、またアメリカンな響きで異国情緒漂ってます。 ***  というわけで、北は北海道、南は沖縄それぞれの文化を描いたマンガ『北海道民のオキテ』『沖縄県民のオキテ』をご紹介しました。ここでご紹介したオキテも、地元の人からしてみると「え、それって全国共通でしょ?」と思うことばかりなのかもしれませんが、はっきり言います。それは完全なるローカルルールです!! (文=「BLACK徒然草」管理人 じゃまおくん<http://ablackleaf.com/>)

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