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「ドラえもん」はセーフで、「ピエロ」はアウト!? “著作権概念ゼロ”韓国のあきれた実態とは

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『ドラえもん(1)』(小学館)
 最近、韓国ソウルのとある大学で学生会会長選挙が行われたのだが、立候補者のひとりがアニメの著作権を侵害したとして話題になっている。“ドラえもん”を使ってチラシなどを作り、選挙活動を行ったのだ。  韓国においてドラえもんは、一般的にもよく知られた人気のキャラクター。プロ野球のロッテ・ジャイアンツがドラえもんとのコラボ商品を打ち出したり、“ドラえもんオタク”の俳優がいたりするほどだ。  そんなドラえもんを勝手に使用した立候補者に対して、韓国のライセンス所有者である「テウォンメディア」が警告。同社関係者は「非営利目的であれば大丈夫、という考えの人が多い。著作物の無断使用は、対価を支払っている善良な権利者たちに被害を与える行為で、それを保護するためであれば厳重に扱う」と語り、候補者は使用を中止したそうだ。  この一件を挙げるまでもなく、韓国は“著作権侵害天国”だ。  韓国著作権委員会が4月10日に発表したところによると、昨年、著作権侵害で警告・削除処分などを受けた案件は26万4,982件にも上る。2009年当時は3万5,345件にすぎなかったが、ここ5~6年以上で7倍にも増えているのだ。さらに、著作権侵害が問題となって起訴された案件も10年以降、年間3,000件前後で高止まりしているありさまだ。  また、まともとは思えない著作権侵害裁判も起きている。  例えば、12年の“ピエロ裁判”だ。広告デザイナーのA氏は、イベント会場などで使われる風船人形をピエロに着眼したデザインで作ったことで、訴訟に巻き込まれた。難癖をつけたのはB氏で、風船人形で使われている「両手にミトン手袋をつけたピエロ」は、もともと自分がデザインしたものだと主張した。    当然のように裁判所は「昔から存在しているピエロを著作権法で保護するのは適切ではない」と、B氏の訴えを退けている。ピエロに手袋をつけただけで自分のデザインと主張するなんて、なんとも理解し難い話だろう。日本では、起源を主張したがる韓国を“ウリジナル”と揶揄するが、そう言われてしまうのも当然かもしれない。    今回のドラえもん無断使用について、ネット上では「毎日ネットで違法ダウンロードしているから、脳内がそういう認識になっているんだろう」「日本のキャラクターだから穏便に済んだが、ミッキーマウスだったら訴えられている」「今日の道具は“著作権侵害”!」などといった書き込みが並んでいる。  いずれにせよ、今回ドラえもんを無断使用した立候補者は、落選確実だろう。大学生にもなって著作権に意識が回らないのだから、それも当然かもしれない。

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