今週の注目記事・第1位 「最旬女優吉田羊『40代オトナ女子の恋』は20歳年下男子と肉食7連泊!」(「週刊ポスト」4/22号) 第2位 「福原愛結婚へ! お相手は台湾卓球選手」(「週刊文春」4/14号) 第3位 「2015年紅白出場アイドル本番AV出演過去!」(「アサヒ芸能」4/14号) 第4位 「高崎聖子改め、高橋しょう子衝撃のデビュー作」(「週刊現代」4/23号) 「『日テレジェニック2015』Gカップグラドルの“たかしょー”が帰ってきた!『ダイナマイト乳、復活』」(「フライデー」4/22号) 第5位 「安倍政権が『選挙対策』で隠蔽する『年金運用[GPIF]失敗で5兆円消失』」(「週刊ポスト」4/22号) 第6位 「自民大敗 65議席減<225議席> 民進 74議席増<169議席>」(「週刊現代」4/23号) 「衆参同日選『安倍首相のホンネ』」(「サンデー毎日」4/17号) 第7位 「『王将報告書』が明かした未解決『射殺事件』キーマンは創業家の次男」(「週刊新潮」4/14号) 第8位 「『山尾志桜里民進党政調会長』は地球5周分でも『菅官房長官』も地球5周分!」(「週刊新潮」4/14号) 第9位 「NHK桑子アナ フジイケメン[谷岡慎一]アナ 深夜手つなぎ『ラブタモリ』な夜」(「週刊ポスト」4/22号) 第10位 「神戸山口組が狙う『伝説の大物組長』<後藤忠政氏>の100億円」(「フライデー」4/22号) 同・第11位 「鈴木敏文<セブン&アイホールディングス> 電撃退社」(「週刊現代」4/23号) 同・第12位 「沖縄で逮捕された[地元]暴力団が逮捕前日に語っていた[SPEED]今井絵理子[婚約者]との関係」(「週刊ポスト」4/22号) 【巻末付録】現代とポストのSEX記事の勝者はどっちだ! 今週は珍しく(!?)文春に目立った記事がなく、現代ととくにポストの頑張りが目立つ。これも文春効果か? やればできるじゃないか。 というところで、まずはポストが追い続ける自民党の目玉候補、「SPEED」今井絵理子の婚約者のいかがわしさからいこう。 今井の婚約者が沖縄で風俗店を経営し、未成年に淫らな行為をさせていたとして逮捕、処分保留で不起訴になっていたことは、以前ここでも書いた。 今井は産経新聞のインタビューで「あることないこと書かれているが、婚約者の過去は気にしていない。過去に悪いことをしていたとしても、そういうレッテルをずっと貼られて生きていかなくてはいけないのか」と答えている。 だがポストは、今井は彼氏の仕事内容を知っていたはずだし、4月6日に逮捕された沖縄の指定暴力団の現役組員は、風俗店を婚約者が立ち上げるときに力を貸してもらっていた男だと報じている。 その逮捕された男は、その前日にポストに対して、今井の婚約者との間で「金銭トラブル」があると話していたというのだ。 どうやら遠い過去の話ではなく、まだ根のところは沖縄の黒い部分とつながっているようなのだ。今井が選挙に出れば、彼女が知らない婚約者のブラックな部分がさらに広がっていくかもしれない。それでも今井は出馬するのか? 自民党は公認するのだろうか? さて、鈴木敏文セブン&アイ・ホールディングスの会長兼CEO(83)が突然記者会見を開いて、退任すると表明したのには驚かされた。 それも、セブン-イレブンの井坂隆一社長に対して、COOとしては物足りない、7年もやったのだからもういいだろうと内示を出したのに、2日たってから、あの内示は受けられない、私はまだ若いしマンションの支払いもあるとけんか腰で向かってきたと、日本を代表する企業の会長とは思えない会見に、記者たちも驚いた。 現代によれば、鈴木氏は井坂氏を退任させ、腹心の人間を後任に昇格させる人事案を提出したが、否決されてしまったために辞めることを決意したというのだ。 その背景には、イトーヨーカ堂の創業家との確執や、鈴木氏の息子を将来社長にしたい思惑があったといわれる。 このようなやり方に反鈴木派は、外資系ファンドを巧みに利用しながら、人事に揺さぶりをかけたというのである。 カリスマ経営者がこのまま表舞台を去るのか、もう一波乱あるのか、予断を許さないようだ。 ところで、NHKの『クローズアップ現代』が『クローズアップ現代+』と変わり、午後10時からになった。国谷裕子キャスターが降板して、女性キャスターが何人かで持ち回りらしい。4月7日は「独占取材 山口組“分裂抗争”の内幕」というタイトルに惹かれて見てみた。伊東敏恵キャスターは国谷とよく似ているが、残念ながら国谷ほどの突っ込みも切れもなかった。 六代目山口組と神戸山口組は、小競り合いはあるが、大きな抗争には至っていないため、暴力団に強い週刊誌(アサヒ芸能・週刊大衆・週刊実話)もネタがなくて困っているようだ。 先週の現代で、溝口敦氏が神戸山口組の中核幹部3人にインタビューしているが、威勢のいい話はないようだ。「司六代目組長が引退すると頭を下げてきたら、受け入れてもいい」「司組長は下の者の痛みや苦しみがわからない人」「部屋住みの若い衆にはたばこ銭ということで月20万円、先代の渡辺組長は自分のポケットマネーまで渡していたのに、司組長になったら20万円は多すぎる、5万円にせいといった」「その上、コーヒーは200円、そばは500円、布団とシーツ代を1,800円も取られた」などという、カネにまつわる恨みつらみが多い。 『クローズアップ現代+』では、六代目山口組では上納金として毎月65万円取られたが、神戸山口組のほうは10万円になり、事務所を開くときは1,000万円ほど援助してくれると報じていた。そのせいか、2万人以上いた六代目山口組組員は1万4,000人程度まで減り、神戸山口組は予想に反して6,000人以上に膨れ上がっているという。 フライデーは、元山口組の“伝説の組長”後藤忠政氏が3月24日に帰国していたと報じている。後藤氏は五代目山口組で若頭補佐を務めたが、08年の誕生日に芸能人などを集めたゴルフコンペを開いたことがきっかけで除籍処分になり、引退した。 10年には自伝『憚りながら』(宝島社)を出し、ベストセラーになった。11年にはカンボジアに移住して永住権を取得したといわれる。 その後藤氏がこの時期になぜと、さまざまな思惑がささやかれているそうだ。後藤氏は、神戸山口組を率いる井上邦雄組長と親しいといわれる。また、後藤氏は現役時代「経済ヤクザ」として知られ、その資産は100億円を超えるといわれているそうである。 資金面では六代目に敵わない神戸山口組にとっては、ぜひ味方にしたい大物なのであろう。そんな中、兵庫県公安委員会は4月7日、神戸山口組を指定暴力団に指定することを決めた。6月くらいだろうといわれていたが、異例の早さである。 「指定により、暴力団対策法が定める用心棒代や債権の不当な取り立てなどに対し中止命令が出せるようになる。対立抗争で住民の生活を害する恐れがある場合は、組事務所の使用制限命令も出せる」(朝日新聞4月8日付より) シノギがなくなり、追い詰められた暴力装置が暴走を始めるのか、このままにらみ合いを続けるのか、はたまたこんな割の合わない“渡世稼業”はやめたと廃業する組が続出するのか? まだまだ一寸先は闇である。 今週はポストが文春のお株を奪ったように、張り込みネタが満載である。『ブラタモリ』(NHK)で人気の出た桑子真帆アナ(28)が、4月1日、午前4時頃に東京・世田谷区の路上で、男と手をつないで仲睦まじく歩いているところを目撃された。 彼女は『ブラタモリ』を卒業して、報道番組『ニュースチェック11』のキャスターに抜擢されている。 そんな彼女と手をつないでいたのは、フジテレビの谷岡慎一アナ(29)だという。明るくてイケメン。局は違うが2010年入社の同期組。学生時代からの知り合いだという。 2人はデートのあと、桑子アナの自宅マンションに戻り、翌日、桑子アナが谷岡アナを家に残したまま出てきたところを直撃。 「広報を通してください」と答えなかったが、谷岡アナの妹は「結婚という話になったら。私も両親も応援します」と言っている。ゴールインは近そうだ。 衆参同日選挙がささやかれるなか、4月24日に投開票される衆議院北海道第5区の補欠選挙は、文春によれば「公明党の調査では、野党統一候補に(自民党候補が=筆者注)リードされたと出ました」(官邸担当記者)。できたばかりの民進党にとっては朗報だろうが、その党の“顔”である山尾志桜里政調会長の「ガソリン代地球5週分」スキャンダルが大きな広がりを見せている。 これは、新潮が先週報じた。山尾氏が長を務める「民主党愛知県第7区総支部」は、山尾氏のガソリン代の支出を、12年230万円、13年82万円、14年86万円と記載している。特に12年分のガソリン代は「地球5周分に相当する」(新潮)ほどの額である。 さらに不可思議なのは、総支部はそのうちほとんどをプリペイド・カード購入という形で処理しているのだ。12年の3月16日には「ガソリンプリカ入金」の名目で2万円の支出が5回もあるという。 「当時のハイオクガソリン単価を160円/リットル、燃費を15キロ/リットルとして、約9375キロ。むろん政治家であってクルマ屋ではないのだから、とても1日で消化できる量ではない」(新潮) このことから新潮は、山尾事務所がプリペイド・カードを何枚も作成していたのではないかと推測する。 「プリカを選挙区内の有権者に配っていたことが考えられます。それは寄付行為に該当して公選法違反。ちょうど一昨年秋に小渕さん(優子・元経産相)が、地元の有権者へワインを贈っていたことが明らかになりましたが、それと同じ類いのものです」(神戸学院大学の上脇博之教授) 新潮によれば安倍首相も12年に573万円、13年に555万円、14年には500万円のガソリン代を現金で購入している。菅官房長官も12年に223万円、13年に195万円、14年に162万円とある。安倍首相の選挙区は広いし秘書などが多いためそれだけのガソリンを使うことはあり得るが、菅官房長官の選挙区は小さいためそれほどのガソリン代がかかるのかと疑問を呈している。 元検事である山尾氏は4月6日になって記者会見を開いたが、案の定「秘書が、秘書が」と言い訳するだけだった。 「元公設秘書が他人のガソリン代の領収書を使って不正に経費を請求していた疑いがあることを明らかにした。総額は数百万円単位に上るとみられ、『法的措置をとる』と説明。元秘書らが詐欺罪や政治資金規正法違反の罪に問われる可能性もあるが、山尾氏は『監督責任が不十分だったと反省し、政調会長として党に貢献していきたい』と辞任は否定した」(4月7日付朝日新聞より) 政治家として、このような疑惑を持たれたことは不徳の致すところ。即刻、政調会長を辞任するといえば、不祥事を山ほど抱える自民党に対する痛烈なカウンターパンチになったのに。しょせん政治家なんて同じ穴の狢かと、有権者は鼻白むのである。 さて、餃子の王将・大東隆行社長(当時72歳)が何者かに射殺されてから2年が過ぎた。新潮によれば、捜査の行方を左右しかねない重要情報が王将側からもたらされたと報じている。 3月29日に、第三者委員会が手がけた調査報告書を公開したのである。事件を追いかけているジャーナリストの一ノ宮美成氏が、こう話す。 「この報告書のポイントは朝雄氏(創業者の故・加藤朝雄氏=筆者注)の次男で、元代表取締役専務の欣吾氏が、260億円にも上る不適切な取引をしてきた事実を明らかにした点です」 この事件では昨年末に、事件現場付近に残されたタバコの吸い殻から、九州に本拠を置く暴力団関係者のDNAが検出されたと新聞が報じた。それを受けて、王将側が委員会を作ったという。 新潮では、2代目社長だった望月邦彦氏が話をしている。欣吾氏と不透明な取引をしていたのは村山祐一氏(仮名)といって、裏人脈に通じている人物。王将が新しい店舗を出すときに力を借り、加藤創業社長が信頼していたそうだ。 加藤社長が亡くなり、望月氏が社長を務めるが、1年後にはその座を創業家に譲っている。長男が社長になり、次男の欣吾氏が経理部長を兼ねた代表取締役に就任した。 その頃から欣吾氏が主導して、村山氏の関連企業との取引が急増した。ハワイにある邸宅を約18億3,000万円で購入するなど、村山氏のグループ企業と王将側の取引総額は約260億円に達したという。 そのうち170億円あまりが、焦げ付いてしまっているというのだ。その結果、有利子負債が452億円に膨れ上がって、倒産の危機を迎える。そのとき社長に就任したのが、大東氏だった。 業績を急回復させるとともに、王将と村山氏との関係を切るために直接交渉に乗りだした。そのために大東氏が不適切な取引実態を報告書にまとめたのが、13年11月。その1カ月後、大東氏は非業の死を遂げるのである。 「欣吾氏が事件解明のキーマンであることは間違いないと思います」(一ノ宮氏) さすが、新潮の取材力は鈍っていない。警察は週刊誌にここまで書かれたら動かないわけにはいくまい。すでに動いているとしたら、事件解決は意外に近いかもしれない。 ところで、衆参同日選挙が既定路線のようにいわれてきているが、サンデー毎日だけはやや違った見方をしている。同日選挙最大の障壁は公明党だ。山口代表が「首相が決断すれば、与党はそれを受けて対応する」と発言したことから、同日選挙容認かと捉えられているが、公明党の中堅議員はこう言う。 「その場で、山口さんは安倍さんにダブル選挙について、『政権を失うリスク』という発言もしている。ダブル選になると、投票用紙は4枚になる。公明支持層が、その投票用紙に『公明党候補』『自民党候補』などを書き分けるのは大変だし、地域によってはそうした態勢は取れない」 山口代表の真意は、自民党との選挙協力は厳しくなりますよ、と言いたかったというのだ。 参院選に勝つためには手段を選ばない安倍首相が、負けるリスクまで冒して同日選をやるかどうかは、ギリギリまで情報戦が続くだろうとサンデーはみている。 自ら憲法改正するチャンスは、次の参議院選で勝つことしかない。そのためにバラマキ、保育園支援拡充、学生の奨学金を給付型にと、選挙での争点潰しに躍起になっている。とどめは消費税増税延期したいが、その判断を国民に問うという自分勝手なテーマを掲げて参議院選を闘うシナリオは固まっているのであろう。私も同日選はやや遠のいたのではないかなと思うのだが。 それに現代は、7月10日に衆参同日選挙を安倍首相が強行したとしても、いわれているような自民大勝ではなく、大惨敗すると予測しているのだ。 共産党が民進党を中心とした「野党連合」に協力すれば、現代のシミュレートによれば、自民党225議席(マイナス65議席)、民進党169議席(+74議席)になるというのだ。 自民党は2回の直近の総選挙で約2,550万票前後獲得しているが、民進党と共産党を合わせると1,900万票、社民党、旧維新の党の票が加われば、2,000万票を超えるから、そうなるという。 投票率がどうなるかにもよるが、前回のような低いものにはならないだろう。組織票に若者たちの票が新たに加われば、さらに大きな票を野党が得る可能性はある。 そうした「リスク」を考えても、安倍首相が同日選に踏み切る度胸はないのではないか。 さらにポストが報じているようにGPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)が、株で運用している部分で大きく損失を出していることは間違いない。 そのために「厚労省から出向している三石博之・審議役を中心に、内部の会議で年金積立金の運用実績の公表を参院選後の『7月29日』に延期する方針を決定した。『選挙が終わるまで国民に巨額損失を隠し通す』という露骨な選挙対策である」(ポスト) では、どれぐらいの損失になるのか? 「野村證券チーフ財政アナリストの西川昌宏氏の試算によると、15年度の年間運用実績は外国株式がマイナス3.6兆円、国内株式はマイナス3.5兆円、外国債券マイナス5000億円で3部門合わせると7兆6000億円の大赤字だ(東京新聞、4月3日付朝刊)」(ポスト) 国内債券がかろうじて2.6兆円の黒字だから、損失額は5兆円にも上る。これが裏付けられれば、消えた年金どころの騒ぎではなく、安倍内閣は崩壊すること間違いない。 選挙前に発表しなくても、これだけ株価が低迷しているのだから、相当な損失を出していることはみんなが知っている。 アベノミクスが完全に失敗したことは隠しようがない。安倍には早く退陣してもらうのが、日本、否、世界のためだと思う。 ここからは軟らかい話が続く。 現代が日テレの「日テレジェニック」で昨年度グランプリに輝いた高崎聖子が、名前を高橋しょう子と改め、AVデビューすると報じている。 「日テレジェニック」は加藤あい、真鍋かおり、小倉優子、井上和香などの女優やタレントを輩出してきているが、中でも高橋はグラマラスなボディで注目を集め、アイドルグループの「CAMOUFLAGE」のメンバーとしてもよく知られていたそうだ。 そんな彼女が、何が悲しくてAVに転身したのか? きっかけは、昨年9月に浮上した「援助交際疑惑」だったという。インターネット上の動画サイトに、高崎らしい女と男が、喫茶店やラブホテルで密会している動画がアップされた。 その際、「お泊まりでも大丈夫な日とかはある?」「その時、10万円渡すね」という男との金銭のやりとりを示すLINEの画面までが流出した。そのため、ファンから「愛人契約」「枕営業」などという疑惑が広まった。 高崎本人は動画の一部が自分であることを認めたものの、ラブホやLINEでのやりとりはねつ造だと否定したが、真偽不明のまま高崎は体調を崩して活動を停止していたという。 それが衝撃のAVデビューというのだから、彼女のファンでなくても見てみたいと思う。 今週のフライデーには彼女の水着姿が載っているが、6月3日にはヘアヌード写真集『たかしょー』がフライデーから発売されるという。 AVのほうは発売日が決まっていないようだが、動画配信サイトやネット書店では予約が始まっているそうだ。現役トップアイドルのセックスが見られるというのだから、ベストセラー間違いなしか。 お次はアサヒ芸能。「紅白出場アイドルが封印した『本番AV出演』衝撃アルバイト」が大変な反響を呼んでいるそうだ。 このA子さん(アサ芸では実名)は9人組のアイドルユニットのセンターを務め、昨年末の紅白歌合戦にも出場を果たしたそうだ。また、今春行われた2日間のライブには、10万人のファンが駆けつけたという。 その彼女が08年というから20代の初めの頃、本番ありのAVに出演していたというのだから“衝撃”ではある。だが、若気の至りで、ちょっとお小遣いが欲しかったり、興味があったからと、AVに気軽に出る女の子は結構いると聞く。 事務所側はアサ芸の取材に対して「当該の記事とみなされている人物は、本人ではないと否定した」と答えている。 この報道を現代が後追いしている。現代が検証すると、「顔や声の他にも、本人と思わせるいくつかの特徴が見て取れる。まずは、そのホクロ。右の鎖骨付近、首元、左頬と、〇〇(現代では実名)本人と同じ位置にはっきりと並んでいるのがわかる。さらに、笑顔のときにのぞく八重歯の生え方も、酷似している」 とまあ、ご丁寧なことである。もし本当に彼女でないとしたら、アサ芸は訴えられて法廷闘争になる可能性があると現代は他人事のように書いているが、もしそうだとしたら、現代も訴えられることを想定していないのだろうか? ほかの記事を引用したとして、それが間違っていたら、引用した雑誌も訴えられるのは常識である。それともアサ芸同様、自信を持っているということか。 もしそうだとしたら、彼女もそのうちAVに出るのだろうか? ところで、だいぶ前になるが、芸能レポーターの梨元勝氏(故人)と現代誌上で「独占立ち話」という連載をやろうと話したことがある。毎週スクープを取ることは難しいが、渦中の人物に直撃して、梨元氏が「恐縮です」と言いながら速射砲のように質問をぶつけ、答えようが答えまいがそのまま掲載する。相手が逃げたらそれをとことん追いかけて、その一部始終を書く。テレビのワイドショーの手法だが、芸能人だけではなく政治家、文化人、財界人にも広げるところがキモであった。 結局、企画だけで終わってしまったが、文春の怒濤の毎週スクープを見ていて、そんなことを思い出した。文春は、立ち話だけではないところがすごい。 今週は日本の女子卓球のエース、福原愛(27)が台湾の卓球選手と結婚へ、である。彼の名は江宏傑(ジャン・ホンジェ)。福原と同じ年で、台湾代表として活躍している180センチを超える長身のイケメンである。 文春によれば、出会ったのは10代の頃だったが、2人が急接近したのは2014年に福原が、腰椎椎間関節障害で全日本選手権を欠場した頃からだという。落ち込んでいた彼女を励まし、元気付けた。そして、昨春からジャンの猛アタックが始まったそうだ。 福原は初めこそ戸惑っていたが、ジャンの細やかな気配りと誠実さに惹かれ、遠距離恋愛や国際結婚への不安が払拭され、「断る理由がなくなっちゃった」(福原の知人)そうだ。 2人は、リオ五輪が終わったら結婚しようと言い交わしているという。 福原は文春のインタビューに、2月に母親とジャンの実家に行ったことを認め、最後に「温かく見守ってくださいね」と言っている。幼い頃から愛ちゃんを見ているせいか、わが娘の結婚が決まったようにうれしい。結婚式では、盛大に泣いていいんだよ。 さて、話は変わるが、今朝(4月11日)のゴルフのメジャー大会「マスターズ」を見ただろうか。 連覇を目指して快調に飛ばしていたジョーダン・スピースが、アーメン・コーナーといわれ、ゴルファーから恐れられている12番(パー3)で2度も池に入れ、7打を叩き、一気に首位の座から陥落し、ウィレットが逆転優勝した。 私はLIVEで見ていたが、わが目が信じられなかった。1打目はギリギリを狙ったから池ぽちゃも致し方ないが、2打目は明らかにダフっていた。あれほどの名手でも、緊張すると初歩的なミスを犯すのだ。 4アンダーをイーブンにまで落とし、懸命に追い上げたが追いつかなかった。ゴルフには野球のように9回2アウトで3点差あっても、ホームランで大逆転というのがない。 コツコツとミスを少なくして、相手がミスを犯してくれるのを待つ。スピースのようにいきなり4打もミスしてくれることはなかなかないが、やはり連覇を意識しすぎていたのだろうか。 松山英樹もいいゴルフをしていたが、メジャーを勝ち切るのには何かが足りない。 日曜日の「桜花賞」のように、絶対人気のメジャーエンブレムが4着に沈み、スピースもまさかの敗退。これだからスポーツは面白い。 今週の第1位は、珍しくポストの張り込みネタである。文春ばかりにスクープを任せてはおけないと、新潮が乙武匡洋氏の不倫を報じたが、今度はポストがやってくれた。 週刊誌は「選択と集中」だ。文春にばかり優れた記者が多いわけではない。それをポストが見せてくれた。ポストに拍手だ。 吉田羊は年齢を明らかにしていないらしいが、ネットには42歳と出ている。 今年は映画『嫌な女』『SCOOP!』など4本の公開を控え、NHK大河ドラマ『真田丸』にも出演、CMも12本という、まさに売れっ子の羊ちゃんである。 だが、彼女の女優人生は順調ではなかったという。小劇場の劇団員として鳴かず飛ばずだったが、今の事務所のマネジャーが目を付け、二人三脚で活動を続け、14年に放送されたドラマ『HERO』で木村拓哉の同僚の検事役でブレークしたという。 酸いも甘いもかみ分けたアラフォーが選んだのは、どんな彼氏か? 3月下旬の夜10時過ぎ、吉田の自宅から長身の若い男が出てきた。彼から遅れること15秒後に、吉田も出てくる。 2人が向かったのは、近くにあるアジア料理店だった。店を出た2人は手を握り、吉田の自宅に戻って2人きりの時間を過ごしたという。この日から2人の「7日間にわたる“連泊”が始まった」(ポスト)というのだ。7日間も見張っていたのかね? ご苦労なことだ。 この相手の男は、ジャニーズ事務所所属のHey! Say! JUMPの中島裕翔(22)というそうだ。誰でもいいが、グループ名はもう少しわかりやすくしてくれないかね。なんと読むのか? 実に年の差は約20歳。これまで吉田は、8歳下の男と付き合ったことは話している。だが20歳! 2人は、行きつけのバーのオーナーを介して仲が深まったという。 吉田の知人が、吉田は振り回されるのが好きで、相手次第でMにもSにもなれるという。だから年下でも大丈夫なんだそうだ。肉食系が、草食系に見える若い彼氏を調教しているということか。それとも、調教されているのか。どちらにしてもうらやましい。 【巻末付録】 今週のポストは張り込みに集中したためか、グラビアには力が入っていない。「死ぬまでSEX」は「熟女の半数以上は男より性欲が強いんです」と、美人女医とベストセラー『痴女の誕生』(太田出版)の著者の話。 現代は袋とじで、懐かしい映画『墨東綺譚』に出ていた墨田ユキの「伝説のヘアヌード」。いやらしさは、なかなかのものである。 記事は高崎聖子やAVに出演した紅白出場歌手についてやったためか、今週は前立腺の話。「『男の急所』前立腺をどう守るか」と「『ちょっと尿漏れ』問題 私はこうした」。こうした記事のほうが、現代を読んでいる読者にとっては切実かもしれない。 今週はグラビアで現代、SEX記事でポスト。よって引き分け。 (文=元木昌彦)「週刊ポスト」(4/22号、小学館)
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王将社長射殺事件から2年で新事実発覚! キーマンは創業者の次男か
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