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茶碗蒸しを丼一杯食べたいという欲望を叶えました!
100円ショップで売っている商品から3品を選んで、気になる料理に挑戦してみようという企画の31回目。
今回チャレンジするのは、茶碗蒸しである。名前に反して湯呑みサイズが多い茶碗蒸し、もっとたくさん食べたいと思ったことはないだろうか?
その名の通りに茶碗いっぱい、いや、どうせなら丼いっぱい食べてやろうと、特大サイズのデカ盛り茶碗蒸しを作ってみることにした。
ベースに選んだのは、最近話題の「どん兵衛きつねうどん」。どうせなら、うどん入り茶碗蒸しにしようと思うのだが、そうなれば、伸びてもうまい「どん兵衛」がよかろう。
カップうどんのダシに卵を加えることで、簡単に茶碗蒸しを作ってやろうという魂胆だ。
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10分どん兵衛ならぬ、茶碗蒸しどん兵衛にチャレンジ。
卵の数を何個にしようか迷ったのだが、3つ持った写真を撮っておきながら、固まらないと困るなと4つ使った。
花粉症の影響で、ちょっと弱気になっているかもしれない。ハックション。
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ジャグリングをしそうな手つきをしてみましたが、わりと不器用です。
さて作り方がだが、「どん兵衛」をちょっとお湯少なめで作って(10分じゃなくて、5分でね)、そこに卵を溶かして蒸せばいいのかなと思ったが、熱いスープに溶き卵を入れると、それは茶碗蒸しではなく、かき玉汁だ。
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熱いどん兵衛に生卵を入れてはいけない!
そこで丼に移し替えて、フーフーしたり箸でかきまぜたりしながら、卵が固まらない温度まで冷ます。
目の前に食べ頃のアツアツ「どん兵衛」があるのに、それを食べずに冷ますという苦行。
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いつものどん兵衛もラーメン用の丼に入ると別の食べ物に見えますね。
程よく冷めたところで、いつもは味噌汁作りに使っている濾し器で卵を溶かし入れる。
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何を作っているのかわからなくなってきました。
卵とスープをよく混ぜて、うどんをすすると超旨い!
ちょっと、いや相当ぬるいけど!
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いっそ冷たいうどんを茶碗蒸しの汁で食べてもうまいかも!
思わず全部すすりそうになるのをぐっと我慢して、ラップをして丸ごと蒸し上げる。
蒸し器を持っていないので、使うのはパスタ用の鍋。これに水を加えてフタをすれば蒸し器に早変わり。
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サイズがぴったり過ぎて取り出しにくいぜ!
蒸し時間は20分に設定。さて、しっかり固まってくれるかなと不安だったが、中のうどんごとガッチリと固まったぜ。
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古い食堂の食品サンプルみたいな仕上がり。
箸にすべきかスプーンにするか迷ったか、中に入ったうどんに敬意を込めて、箸でいただこうか。
箸を入れると、フワッと固まった卵液の奥に、ずっしりとしたうどん。そして、存在感抜群の油揚げ。ボリュームは、もちろん文句なし!
味はバッチリなのだが、ちょっと卵の割合が多すぎたか。固まるか固まらないかのギリギリを味わってこその茶碗蒸し。卵を2~3個で作れば、もっと滑らかで官能的な茶碗蒸しになったのかな。ちゃんと計量しないとダメですね。
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ちょっと卵が多すぎたかな。
ところでこの茶碗蒸し、どうせ「どん兵衛」で作るんだから、うどん入りがいいかなと思ってほぼ全量のうどんを入れたけど、よく考えたら汁だけで作ってもよかったような。蒸している間にうどんが伸びてるし、さすがに量も多すぎる。
茶碗蒸しという料理は、丼で作るものでも、丼勘定で作るものでもないようだ。
食べ終わったどん兵衛の汁に適量の卵とお好みの具を加えて蒸すことで、もっと完成度が高くて、量もちょうどよい茶碗蒸しができると思います。
(文=玉置豊)