当局による売春取り締まり(掃黄)強化が続く中、中国で法の網の目をくぐるような性ビジネスが流行している。 それが、「伴遊」なるサービスだ。直訳すれば「旅のお供」という意味となり、その名の通り、男性の旅行に女性が同伴してくれるサービスだ。 中国の検索エンジン最大手「百度」でこのキーワードを検索すると、複数のサイトがヒットする。 そのひとつをのぞいてみると、そこには大量の美女の写真が、本人のプロフィールなどとともに並んでいる。さらに、陪睡(添い寝)や過夜(夜通し)などといった、性的なサービスをにおわすキーワードも確認できる。また、サービスの価格は、女性によって数千~数万元(1元≒19円)と大きく幅がある。プロフィールによると、彼女たちはそれぞれモデルや学生、会社員などであり、いわゆる“素人女性”であるとしている。そして驚くべきは、彼女たちの年齢だ。ボリュームゾーンは20~25歳だが、中には16~17歳といった、年端のいかない女性も登録されているのだ。 ポータルサイト「網易」では、この手の怪しげな伴遊サイトのひとつに、男性記者が客を装ってコンタクトを取っている。 記者が電話でサービス内容を確認すると、女性は、日中は現地の観光地などを一緒に巡り、夜は性的サービスも行うと、赤裸々に語ったという。大手伴遊サイトのひとつ。現在は、アクセス禁止となっているようだ
その後、記者はネット上で「16歳」とされている少女を北京市内に呼び出した。しかし、実際に会ってみると、16歳未満と思われるほど幼さの残る少女だった。彼女は友人に勧められ、小遣い稼ぎのために、この伴遊サイトに登録したいう。 同サイトでは、彼女がこれまでにどの程度のサービスを提供していたかについては触れられていないが、彼女のように軽はずみな気持ちで伴遊に登録した結果、性被害者として当局に保護される少女も後を絶たないという。 まさに、中国版JKサービスともいえる「伴遊」だが、今後もこの手のサービスは増えていきそうだ。伴遊サイトに登録されていた、美女のプロフィール写真。登録者本人のものであるかどうかは不明